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得意な能力で楽しむボードゲーム10選!

得意な能力で楽しむボードゲーム10選!

ここ数年で徐々にブームとなってきたボードゲーム。その盛り上がりについては本サイトでも何回かに渡って紹介してきた。「なんだか、ちょっと興味を持ってきたぞ」ということであれば、ボードゲームの一つや二つ、買ってみたり遊んでみたりしたくなるだろう。すでにボードゲームをそこそこ遊んでいる人ならば、自分なりの”ボードゲーム眼”があるので、どのボードゲームを遊ぶかで悩んだりすることは少ない。だが、最近ボードゲームを始めたという人は、自分に合うボードゲームがどんなものなのかよくわからないだろう。そこで今回は、自分の得意な能力を活かせるボードゲームを選出してみた。どれも面白さには定評があり、また定番タイトルとして多くの人が楽しんでいるゲームだ。誰もがひとつは「コレならちょっと自信がある」という能力を持っていると思うので、それを発揮すれば楽しみながら活躍できるはずだ。

文 / 松井ムネタツ


計算が得意なら…… コヨーテ

▲自分のカードの数字だけ見ることができないので、全員が必死に自分の数字を想像している顔がなんとも楽しい

▲自分のカードの数字だけ見ることができないので、全員が必死に自分の数字を想像している顔がなんとも楽しい

発売元:ニューゲームズオーダー/価格:1,800円(税込)/プレイ人数:2~10人/プレイ時間:15~30分/一緒に遊ぶなら!:老若男女誰とでも。初めてボードゲームを遊ぶ人にも向いている

暗算はもちろん、ちょっとした確率計算などをテキパキとこなせるならば、この『コヨーテ』はピッタリなゲームだ。

全員に数字カードが1枚ずつ配られるが、数字面は見ずに裏側にしたままカードを持つ。自分のカードに書かれた数字だけ見ることはできず、他のプレイヤーの数字は全部見えている。ゲームは、自分のカードの数値をなんとなく想像して全員のカード合計値を予測し、それを超えないラインを基に前手番者が宣言した数字より大きい数字を順番に言っていく、というもの。どの数字カードが何枚あるのかはあらかじめ情報としてカード裏面に公開されているので、そこから自分のカードをある程度推察することができる。さらに他のプレイヤーが発言する合計値から、自分がいくつくらいなのかも想像が可能だ。

前手番者が宣言した数字が、合計値をオーバーしたと思ったら「コヨーテ!」と大きな声で宣言する。すぐに全員のカードを開示し、合計値を計算してコヨーテが宣言された数字と比べる。宣言した数字が、実際の合計値を超えていたらコヨーテを宣言した人の勝ち。宣言した数字が合計値を超えていなければコヨーテを宣言された側の勝ち、となる。負けたプレイヤーは体力が1つ減り、体力を3つ減らされるとゲームから脱落。最後の一人まで生き残ったプレイヤーが勝者となる。

前手番者の宣言した数字が全体の合計値を超えているかどうかをよく考え、超えていないと思ったら自分はさらに大きい数字を言わなければならない。数字はひとつずつ刻んでいくか、あえてもっと大きく増やして次の手番者にプレッシャーをかけていくか。このあたりが本作の駆け引きであり、面白い部分と言える。

確率と予測で自分の数字を導き出し、合計値を割り出していく……なんていうのは、計算が得意な人ならばとても楽しく感じられるゲームのはずだ。高度なテクニックとして、相手を惑わすためにわざと大きい or 小さい数字を言ったりするのも作戦だろう。計算とともに駆け引きを覚えるとさらに楽しめるぞ。

ネットオークションでの買い物上手なら…… モダンアート

▲競りは一斉に値段を開示するもの、順番に競り上げるもの、出品者の言い値で競り落とすものなど、さまざまなオークション方法が用意されている

▲競りは一斉に値段を開示するもの、順番に競り上げるもの、出品者の言い値で競り落とすものなど、さまざまなオークション方法が用意されている

発売元:ニューゲームズオーダー/価格:3,000円(税込)/プレイ人数:3~5人/プレイ時間:45~60分/一緒に遊ぶなら!:少しボードゲーム慣れした人

過去の落札価格から適切な値段を割り出し、うまくそこで落札できるよう巧みに入札していく。自分から売る場合も高値をつければいいというものではなく、入札しやすい価格で始めて、最終的には希望価格より高く競り落としてもらう。ネットオークション経験者なら、競りゲームの『モダンアート』はオススメだ。

競りゲームの基本は何か。それは市場コントロールにある。株に近いイメージだ。ネットオークション慣れしている人なら、こういう場の価格を読むのは得意はなず。このゲームは手札のカード(絵画)の売買を通し、なるべく安い値段で買い、高い値段で売り、自分が揃えた絵画の種類の価格を上げるように市場操作をする。株や市場予測などに長けた人もイケるはず。もしくは、そういう方面に興味があるということでもいいだろう。その感覚を養うのにもってこいかもしれない。

 ③瞬発力に自信があるなら…… ジャングルスピード

▲手番がきたら自分の山札からカードを1枚めくっていくのだが、その緊張感たるや!

▲手番がきたら自分の山札からカードを1枚めくっていくのだが、その緊張感たるや!

発売元:ホビージャパン/価格:2,808円(税込)/プレイ人数:2~10人/プレイ時間:10分~/一緒に遊ぶなら!:子どもも一緒に遊べる。むしろ子どもが強いのですごく楽しんでくれる

人間の反応速度は、速い人で0.2秒程度だと言われている。1960年代に一世を風靡したヘビー級ボクサーのモハメド・アリは0.15秒で反応できたそうだが、「ヒトとして限界値に近い」とまで言われた。そこまでではないが、こうした反応速度に自信のある人は、反射神経を競い合うアクションゲームがいいだろう。

ボードゲームのアクションゲームはいろいろあるが、定番は『ジャングルスピード』だ。順番にカードを目の前に出していくが、図形のデザインが誰かと一致したときに中央に置かれた棒を相手より早く取る。似たような形があるので、かなり惑わされてお手つきしてしまう。瞬時に図形の一致を判断し、中央に置かれた棒を素早くもぎ取ろう。じつは間違えたときが一番楽しかったりもするのだが、確実に成功している人は一目置かれるに違いない。

 ④ギャグでいつも爆笑させているなら…… 私の世界の見方

▲大喜利センスが問われるゲームだが、予想もしなかった単語カードが出てくると笑いが止まらなくなる

▲大喜利センスが問われるゲームだが、予想もしなかった単語カードが出てくると笑いが止まらなくなる

発売元:テンデイズゲームズ/価格:3,780円(税込)/プレイ人数:2~9人/プレイ時間:30分/一緒に遊ぶなら!:大人同士なら男女間で多いに盛り上がることができる

 いつもギャグを飛ばして仲間を笑わせている……なんていう人は、頭の回転がいい。場の空気を読み、会話の流れからどういう言葉を出せば笑いを取ることができるかを瞬時に判断しているからだ。『私の世界の見方』は、そんな大喜利的なセンスが問われるゲームと言える。

親がお題を出し、その回答に相応しい単語を手札から出す。親がもっとも気に入ったものが「正解」となるのだ。たとえば「自分で言うのもなんだけど、俺ほど(  )の似合う男はいないよ」というお題が親から出たならば、そのカッコに入る言葉を自分の手札カードから裏向きに出す。それらをよく混ぜて表にし、親が好みで自分の好きな単語を選ぶのである。上記写真の例だと「ミニスカート」、「抱き枕」、「如意棒」などがあり、「それが似合うってどういう男だよ!」とみんなで大いに笑ったりできるのだが、ゲーム上ポイントをゲットできるのは、親が好みで選んだ1枚になる点はよく考えよう。場の空気を読みつつ、その人がどういう趣味趣向で、笑いのツボはどこにあるのかを見極めれば、仕事でもプライベートでも人気者になれるかもしれない。

 ⑤ウソはバレたことがないなら…… レジスタンス:アヴァロン

▲『人狼』が好きな人ならば、このゲームは間違いなくハマるだろう

▲『人狼』が好きな人ならば、このゲームは間違いなくハマるだろう

発売元:ホビージャパン/価格:2,160円(税込)/プレイ人数:5~10人/プレイ時間:30分/一緒に遊ぶなら!:『人狼』タイプのゲームが好きな人。大人数でひとつのゲームを一緒に遊ぶのに適している

人生において、時にはウソも必要になる。もちろんウソばかり言う人のことは信用できないが、ウソが大事なときもあるだろう。自分の正体を隠し、さも味方のような素振りをすることで活躍できるのが『レジスタンス:アヴァロン』だ。正体隠匿系と言われているジャンルで、いわゆる『人狼』系だと思ってもらえばいい。

ゲーム参加者はアーサー王の騎士で全員正義陣営なのだが、その中に数名の悪陣営が紛れ込んでいる。プレイヤーたちは遠征ミッションという冒険を行うため、まずは遠征メンバーを何人か選ぶ(これはプレイ人数やどのミッションかで変わってくるが、だいたい3~4人程度)。本当にこのメンバーで遠征に進むかどうかを全員によるオープン投票で決める。

遠征が可決されたら、遠征メンバーだけでその遠征が成功か失敗かの投票を秘密裏に行う。正義陣営はここで必ず「成功」を投票しなくてはならないが、悪陣営側は「成功」でも「失敗」でもどちらに投票してもオーケー。遠征メンバーのうち一人でも「失敗」に投票している人がいたら、その遠征は失敗となる。

こうして、正義陣営は遠征ミッションを3回成功させれば勝利、悪陣営は3回失敗させれば勝利となる。遠征ミッションが3回成功しても、正義陣営の職種”マーリン”を担当した人物を指名(暗殺)することができれば悪陣営の逆転勝利となる。マーリンは誰が悪陣営なのかを知っているのだが、それを口走ってしまうと悪陣営に暗殺されてしまうので、マーリン役は自分がマーリンだとバレないよう立ち回る必要がある。悪陣営を遠征ミッションのメンバーに加えないよう、うまく場の空気を仕向けていかなくてはならないのだ。

このゲームで悪陣営になったとき、ウソのスキルが発揮できそうだ。まわりに自分を正義陣営だと思い込ませつつ、さりげなく特定の誰かを悪陣営だと思い込ませていくのが悪陣営が勝利するコツとなる。敵も味方もうまく欺いていかないと、自分の勢力の勝利にはならない。ウソをつくのは苦手だとしても、ウソを見抜く力がつくかもしれない。

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