Interview

横浜流星「ナビは突っ走るヒデ<菅田将暉>を支え、寄り添う存在」

横浜流星「ナビは突っ走るヒデ<菅田将暉>を支え、寄り添う存在」

メンバー全員が歯医者で、顔出ししないまま音楽活動を続けるボーカルグループGReeeeN。これまでさまざまなCMやドラマの主題歌などで、誰もが一度は聞いたことがある名曲の数々を生んできた。“歯医者と歌手”という異色の2つの夢を追いかける兄弟と仲間たちが、悩み葛藤しながら音楽活動を始め、歯医者の勉強も同時に続けていく前向きでひたむきな姿を爽やかに綴った映画『キセキ ーあの日のソビトー』がついに公開。劇中のボーカルグループ“グリーンボーイズ”のメンバーの〈ナビ〉を演じた横浜流星は、初めて買ったアルバムもGReeeeNだったというほど大ファンだったそう。“グリーンボーイズ”として「ミュージックステーション」出演も果たした彼に、本作の見どころや仲良くなったキャストたちの話などをたっぷり聞いた。

取材・文 / 熊谷真由子
撮影 / 三橋優美子
ヘアメイク / 永瀬多壱(ヴァニテ)
スタイリスト / 伊藤省吾(sitor)


僕のインスタグラムやブログにGReeeeNのファンの方が感想を残してくれたのが励みに

今年1月7日に、さいたまスーパーアリーナで開催されたGReeeeNのコンサートで、“グリーンボーイズ”がオープニングアクトを務めたんですよね。

1万6000人の前で2曲歌わせていただきました。足がガクガク震えていましたが、すごく楽しめましたし、気持ち良かったです! GReeeeNさんのファンの方たちも温かくて、グリーンのペンライトを振ってくれていました。客席が近かったこともあってファンの方たちの顔もちゃんと見えたんですが、笑顔の人がいたり、泣いてくれている人たちがいて、すごく嬉しかったですね。だから、ますますちゃんと気持ちを込めて歌わないといけないと思っていました。

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その時、『キセキ』で横浜さんが演じたnaviさんに初めて会われたそうですね。

そうなんです。ゆっくりお話をするという感じではなくて、ご挨拶して握手という感じだったんですが、naviさんの優しそうな雰囲気が印象に残っています。お会いできて嬉しかったです。

実際、この映画でナビ役を演じて、間違ってなかったと思えたことはありましたか?

naviさんと僕が演じたナビが全然違ったらどうしよう、という心配はありました。でも、僕のインスタグラムやブログに、GReeeeNのファンの方がコメントを残してくれて、感想が聞けるのがすごく励みになっていて。そういうコメントを読む度に、大丈夫だったのかなと思えるようになりました。

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ナビを演じるにあたって、どんな準備をされたんですか?

歌を歌う役だったんですが、もともと僕はカラオケでも盛り上げ役に徹するくらい歌に自信がなかったので(笑)、ボイストレーニングを受けました。あとは、GReeeeNさんのことを詳しく描いた書籍「それってキセキ GReeeeNの物語」を読みました。HIDEさんとnaviさんは予備校時代からの友達なので、その関係性を大事にしたいと思っていて。菅田将暉さん演じるヒデが突っ走るから、ナビはそれをちゃんと支えてあげられるような、寄り添ってあげられるような、そんな存在になれるように意識して演じていました。

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ヒデ役の菅田将暉さんとの共演シーンが多かったと思いますが、お二人で演技について話し合ったりはしたのでしょうか。

そういうのはなくて、自然に雰囲気が出来上がったという感じでした。菅田さんとは初めましてだったんですけど、菅田さんも自由な感じで接してくれて。待ち時間は(グリーンボーイズの他のメンバーである)クニ役の成田(凌)さん、ソウ役の杉野(遥亮)くんを含めて4人でいることが多かったので、本当に学生のようなノリで、しりとりをしたり、菅田さんが持って来てくれたギターを弾きながら、みんなでGReeeeNさんの歌を歌ったり、まさに青春という感じでした(笑)。あとは菅田さんがミットを持って来てくれていたので、交互に4人で打ち合いをしたりしていました。

それは、キャストの皆さんで出演した「VS嵐」(1月19日放送)でも披露していましたね。横浜さんがすごくかっこよくキックをキメていましたが、ミットでの打ち合いはすんなり出来るものなのでしょうか?

僕は空手をやっていたので出来たんですが、みんなも普通に出来ていました。菅田さんはボクシングをやる作品(2017年公開予定の『あゝ、荒野』)を撮られていたので、それでミットを持っていたんですよ。そうやって撮影現場でみんなでワチャワチャしているのを、(ジン役の)松坂(桃李)さんが温かく見守ってくれている、という構図でした。松坂さんは4人の中には入って来ないで、ちょっと離れたところでニコニコしながら「うんうん」って見てくれているんです(笑)。本当に優しい兄貴という感じでした。

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即興の芝居づくりには瞬発力が必要なんだと、勉強になりました

4人の仲の良い雰囲気がスクリーンからも感じられました。

兼重(淳)監督は、その場で自然に出てくるお芝居を大切にする方だったので、僕たちも次はこうしようとか決めずに、シーンごとにそれぞれがやるべきことをやって、みんながそれに柔軟に応えるようにしていて。特にみんなでお芝居のことを話したわけではなく、自然に生まれた雰囲気だったんです。だから台本に書かれている以外のアドリブがそのまま使われているシーンも多かったです。

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即興性が求められる現場だったんですね。

そうですね。だから、より集中して、次にどんなお芝居が来るかなと常にアンテナを張っていました。僕はこういうドキュメンタリーっぽい即興でのお芝居の作り方は初めてだったので、瞬発力が必要なんだと、とても勉強になりましたし、もっと臨機応変に対応できるようになって、次に活かしたいと思いました。

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そういうのって、役者さん同士の相性もあるのかなと思うんですが、4人はお芝居の相性が良かったのかもしれませんね。

そうかもしれません。4人がみんな、個性的だったんですよ。菅田さんと成田さんが年上組なのでまとめてくれるんですけど、すごくワチャワチャしていて楽しい空気を作ってくれて、天然キャラの杉野くんがイジられているのを僕が見ている、ということが多かったです。僕は主に“見る係”でした(笑)。僕も、自分ではわからないですけど、どちらかというと天然だと言われる方なんですけど、杉野くんはそれを上回る天然で(笑)。発言とかちょっとズレていたりするんですけど、嫌味が全くないからすごく周りから愛される。そういうのを生まれ持っている杉野くんが羨ましいな、とも思いました(笑)。

横浜さんも天然と言われるということですが、もしかしてこういうところかなと思う心当たりは?

うーん。たまに変なことを言ったりしちゃうところですかね。そうすると周りが「え?」ってなったりすることもあるので。でも『キセキ』の現場では、杉野くんがいたので、きっと僕はうまい具合に埋もれていたんだと思います(笑)。

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では最後に、横浜さんが思うこの映画の魅力と、ナビとしての見どころを教えてください。

本作は歯医者さんとアーティストという2つの夢を叶える物語ですが、その夢は一人だけで叶えるものではなく、兄弟や仲間、家族との絆があるからこそという人間ドラマも描かれているので、今、夢に向かって迷ったり頑張ったりしている人たちに、彼らのひたむきな姿を観てほしいなと思います。ナビとしては、ヒデに寄り添って安心できるような存在になっているか、という点を観ていただけたら嬉しいです。あと、グリーンボーイズ4人でいるシーンはほっこりすると思うので、是非そこも注目してほしいですね。

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横浜流星

1996年生まれ、神奈川県出身。『仮面ライダーフォーゼ』(12/EX)でドラマデビュー。
『烈車戦隊トッキュウジャー』(14/EX)のトッキュウ4号/ヒカリで注目される。主な出演作に【映画】『オオカミ少女と黒王子』(16/廣木隆一 監督)、『全員、片想い「イブの贈り物」』(16/伊藤秀裕 監督)、【ドラマ】『JKは雪女』(15/MBS)、『潜入捜査アイドル・刑事ダンス』(16/TX)、【舞台】『武士白虎 もののふ白き虎―幕末、「誠」に憧れ、白虎と呼ばれた若者達―』(15)、『闇狩人』(16)など。出演映画『天使のいる図書館』(17/ウエダアツシ 監督)が2月18日から全国公開。2月より主演舞台『BIOHAZARD THE Experience』が、3月より『スーパーダンガンロンパ2 THE STAGE ~さよなら絶望学園~2017』が上演開始。
特技は極真空手で、中学3年生の時、世界大会で優勝するほどの実力の持ち主である。
オフィシャルHPhttp://www.stardust.co.jp/profile/yokohamaryusei.html

映画『キセキ ーあの日のソビトー』

2017年1月28日公開

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医師で厳格な父に反発しながら、メタルバンド“ハイスピード”のボーカルとして活動する〈ジン〉だったが、弟の〈ヒデ〉は父と同じ医学の道を志し予備校に通う日々。〈ヒデ〉は一浪後、歯科大に入学、〈クニ〉や〈ソウ〉、予備校時代からの仲間〈ナビ〉と共に“グリーンボーイズ”を結成し、音楽活動にのめり込んでいく。その頃、音楽の方向性の違いから“ハイスピード”が解散状態になっていた〈ジン〉が、“グリーンボーイズ”の才能を知り、自らレコード会社に売り込みに行く。〈ジン〉の奔走の末、“グリーンボーイズ”のデビューが決まりかけるのだが、音楽を認めない父が“グリーンボーイズ”のことを許すはずがない。そこで彼らは、一切表に出ずに、音楽だけで勝負に出ることにする。

【監督】兼重淳
【脚本】斉藤ひろし
【出演】松坂桃李 菅田将暉 忽那汐里 平祐奈 横浜流星 成田凌 杉野遥亮 / 麻生祐未 小林薫
【音楽】GReeeeN
【主題歌】GReeeeN「ソビト」(ユニバーサル ミュージック)
【音楽プロデューサー】JIN

【配給】東映

オフィシャルサイトhttp://kiseki-movie.com/

©2017「キセキ ーあの日のソビトー」製作委員会