映画『一週間フレンズ。』  vol. 1

Interview

映画『一週間フレンズ。』で松尾太陽が役者として覚醒「一つ一つの言葉にしっかり心を込めること」

映画『一週間フレンズ。』で松尾太陽が役者として覚醒「一つ一つの言葉にしっかり心を込めること」

「何度忘れられても、君が好き—。」
累計150万部を突破し、TVアニメ化・舞台化も果たした葉月抹茶のベストセラー・コミック『一週間フレンズ。』が遂に実写化された。
一週間で友達の記憶がリセットされる障害を持つ藤宮香織(川口春奈)と初めて会った日から香織に惹かれていた長谷祐樹(山﨑賢人)が織りなす純愛スト―リー。記憶がリセットされる毎週月曜日、祐樹は香織に会いに行き、「また友達になってください。」を繰り返すーその二人の距離が徐々に縮まっていく佇まいに心打たれる。また、“友達”という存在をこの映画で考えさせてくれる。今回、その祐樹の友人役で、初の映画単独出演となった桐生将吾役:松尾太陽にこの映画への想いを聞いた。現場の良い空気感が作品に反映されたことが良くわかる取材となった。

取材・文 / 土屋恵介 撮影 / 荻原大志


ひとつひとつの言葉にしっかり心を込める

普段は、超特急のボーカルとして活躍されてるタカシさんですが、今回、映画『一週間フレンズ。』に、俳優・松尾太陽として、グループ結成後初の映画単独出演となりました。そもそも演技には興味がありましたか。

はい、やりたかったんです。もともと超特急に入る前、僕は俳優志望でずっと活動していたんです。だから、今回出演させていただけて、ほんとにうれしかったです。

出演のきっかけは?

僕は、原作のマンガもアニメも見てて、オーディションを受けさせてもらったんです。そしたら、自分が桐生将吾っていう原作でも人気の役を演じさせていただけることになって、夢なんじゃないかなって思うくらいうれしかったですし、夢だったら起きないでくれって感じでしたね(笑)。ただ、内心焦ったんですよ。こんな素敵な役をやらせていただけるのはうれしいと思ったんですけど、3秒後には責任重大だ、ヤバいなってうずくまるくらいの気持ちでした(笑)。

(笑)。普段のタカシさんとイメージが全然違う役柄ですよね。

そうなんです、全然違うんですよ。

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桐生将吾を実際演じてみて、どんな印象がありますか。

人柄でいうと、自分も憧れるような人だなって思ってましたね。演じるときに大事だと思ったのは、ひとつひとつの言葉にしっかり心を込めるってことでした。それは監督が、撮影が始まる前から言ってくださっていたことだったので、ずっと撮影中は意識してました。

桐生は、あまり多くを語らないタイプですし、一言一言に気持ちを乗せていったと。

そうですね。彼はそんなに長ゼリフがなくて、ワンフレーズワンフレーズが多かったんです。でも、そのワンフレーズにも、3行分くらいの言葉の重みがあるなって。あと、全然しゃべらずに、その場にいるってときも多かったんです。彼はどちらかというと、存在で語ったり、表情で訴えるってときも多かったので、そこはいろいろ模索して演じさせてもらいました。

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では、個人的に気に入ってるシーンを挙げてもらえますか。

教室で、藤宮(香織)さんのノートをクラスメイトが勝手に見て、それを取り上げるシーンです。原作でもすごく人気のあるシーンなので、マンガ、アニメのよさをしっかり伝えたいなと思って演じました。

桐生将吾は、あまり感情を表に出さないですが、ポイントポイントで気持ちを出した行動や発言をしますね。

そうなんですよ。寡黙だし、あまり何にも思ってないんじゃないかって見える感じがするんですけど、でも実は、主人公で幼馴染の(長谷)祐樹のことを一番思っていたりするし、周りのこともしっかり見てるんです。なので、すごく一言一言に重みがあるんです。あのシーンは、桐生だからこそできた行動だなって。映画の中でも、大事に演じないとって思うシーンでした。

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一番気に入ってるセリフは?

一番気に入ってるセリフは、後半の火祭りのシーンで祐樹に向かって言う、“お前ひとりで抱えてさ、すげーよ”ってところです。桐生がずっと心の中で思ってたことを、祐樹に言葉にするのは初めてだと思うんですよ。だから、自分的にも、客観的に見ててもグッとくるなと感じました。

確かにそうですね。あと、主演の川口春奈さん、山﨑賢人さんについて聞かせてください。

二人とも、すごく積極的に話しかけてくれた印象がありますね。まず、スタッフさん、共演者のみなさんのおかげで、撮影現場の雰囲気がめちゃくちゃ明るかったんです。特に川口さんと山﨑くんが作ってくださった空気感が大きなものになっていました。その空気があったからこそ、自分も演技に入りやすかったし、演じる楽しさも覚えられました。だけど、現場に行ったらめちゃめちゃいじられたんです(笑)。

どういじられたんですか(笑)。

川口さんが出ていた、ドラマ『探偵の探偵』の主題歌「Beautiful Chaser」を超特急が歌わせてもらっていて、そのドラマのときに川口さんとは一度お会いしたことがあったんです。そしたら、今回の現場で、川口さんに“「Beautiful Chaser」歌ってよ”って言われて(笑)、ダンス込みでアカペラで歌いました(笑)。何度かソロでライブをすることがあって、なんなら「バッタマン」も歌いましたから(笑)。

それはなかなかですね(笑)。

でも、あえてそういう風にして楽しい空気にしてくださったのかなって。『一週間フレンズ。』は、友だちっていうのが一番のテーマにもなっているので、ほんとにみなさん友だちのように接してくれてやりやすかったです。ほんと、みなさん素敵な方だなって思いました。

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こんなにも演技って、振り幅があっていろんな表現があるんだなって

山﨑さんとは、これまでにつながりはありましたか。

僕が中1くらいのとき、演技レッスンでお会いして、そこからの知り合いだったんです。その頃に、お互い連絡取ってて、“いつか共演しよう”と言ってくださってたんですよ。僕が、単独で初めて出演させていただける作品で、こうして共演できたのは感慨深いものがありますね。今回の出演が決まったとき、まずいち早く、あのときの約束を果たせるんだって思いました。

おぉ、エモい話じゃないですね。

ハイ。そんなエモいエピソードが実はありました(笑)。

主演のお二人の演技を間近で見て、どんな感想がありますか。

山﨑くんは今一線で活躍されてますけど、それだけの理由があるんだなって思えましたね。演技に対してストイックだし、自分の中の引き出しをどんどん出していくんです。ほんとに演技に対して真剣だし、楽しんでるんだなって印象でしたね。川口さんは、ほんとにしっかりされてる方で、演技のひとつひとつの動きに意味を持って行動してるんだなって思いました。いつもベストな状態のものを出してるなって。他の共演者さんもそうなんですけど、みなさんそれぞれよさがあって、特徴があるなって。こんなにも演技って、振り幅があっていろんな表現があるんだなって思いました。

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今回、演技をやって、自分が一番学べたことはなんですか。

演じるっていうのは、変に堅くならなくていいんだな、もっとフランクでいいんだなっていうのは思いました。もちろん、自分の引き出しをしっかり準備するのは大事なんですけど、実際に演じるときは、そこまで重たくならなくていいんだっていうのは感じました。それは山﨑くんにアドバイスをいただいたんです。“そこまで考えなくていいよって、もっと気楽に演じればいいよ”って言ってくださったんです。

演技をしたことが、歌の方にもプラスになりましたか。

それはかなり大きいです。表現力ってものが、歌と演技の唯一通じるところだと思うんですよ。なので、この作品を通して、演技を経験させてもらえたことで、歌を表現するって意味でもすごく大きな影響をもらえました。

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ここでちょっとくだけた質問をします。一週間で忘れたいことはなんですか。

僕、昨年の9月に20歳を迎えて、初めて飲んだお酒が赤ワインだったんですよ。でも、一杯飲んだだけでべろんべろんになって、自分に赤ワインはまだ早いんだと気づきました(笑)。そのとき親と一緒だったんですけど、親に支えられて家に帰ることになったんですよ(笑)。誕生日の初日になんでそうなった?って感じでしたね。それはもう忘れたいです、なかったことにしたいです(笑)。赤ワイン失敗事件ですね(笑)。

(笑)。では最後に、『一週間フレンズ。』を見てくれる人へのメッセージをお願いします。

この作品は、親友、家族だったり大切な人と見て欲しいなと思いますね。老若男女のみなさんに楽しんでもらえる作品なので、ぜひとも、大切な人と一緒に見てもらえたらうれしいなと思います。

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松尾太陽

1996年生まれ。大阪府出身。10年、「大奥」(金子文紀監督)に出演し芸能界デビュー。11年より、史上初のメインダンサー&バックボーカルグループ「超特急」のバックボーカル・タカシとしても活躍中。映画「サイドライン」(15/福山桜子監督)では超特急として主演を果たす。超特急のメンバーとなって、初の映画単独出演となる今作では、クールな切れ者でありながら友達のことも思いやる、祐樹の親友役を演じている。

映画『一週間フレンズ。』

2017年2月18日(土)公開

3一週間フレンズ。レギュラーB1P

何度忘れられても、君が好き—。
「一週間で友達の記憶を失くしてしまう彼女」と、「彼女と毎週友達になると決めた僕」の特別な恋物語(ピュア・ラブストーリー)。
高校2年生の長谷祐樹は、初めて会った日から惹かれていた同級生・藤宮香織に、思い切って「友達になってください」と声をかける。が、香織は必死で祐樹を拒む。実は彼女には“友達のことを一週間で忘れてしまう”という記憶障害があった。
それでも香織のそばにいたいと願い、毎週月曜日、記憶がリセットされるたびに、香織に会いに行く祐樹。二人は交換日記をはじめて、少しずつ距離を縮めていく。そんなある日、香織の過去を知る転入生が現れて……。

監督:村上正典 脚本:泉澤陽子 
原作:葉月抹茶「一週間フレンズ。」(ガンガンコミックスJOKER/スクウェア・エニックス刊)
主演:川口春奈 山﨑賢人
松尾太陽 上杉柊平 高橋春織 ・ 古畑星夏 伊藤沙莉
甲本雅裕 国生さゆり 岡田圭右(ますだおかだ) 岩瀬 亮 ・ 戸次重幸
主題歌:「奏(かなで) for 一週間フレンズ。」/スキマスイッチ
配給:松竹株式会社

オフィシャルサイトhttp://ichifure.jp

©2017 葉月抹茶/スクウェアエニックス・映画「一週間フレンズ。」製作委員会

原作コミック 一週間フレンズ。

★原作漫画「一週間フレンズ。」:コミック1巻書影
一週間フレンズ。1巻

葉月抹茶 (著者) 
スクウェア・エニックス
ガンガンコミックスJOKER
©2017 Matcha Hazuki/SQUARE ENIX

主題歌 奏(かなで)

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スキマスイッチ
奏(かなで) for 一週間フレンズ。

※2017年2月15日New Album「re:Action」リリース!

アニメ『一週間フレンズ。』

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