vol.4 相楽樹の「ご一緒してもいいですか?」

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相楽樹、ACIDMANのライブへ!「後悔ない毎日」を決意した最高の夜

相楽樹、ACIDMANのライブへ!「後悔ない毎日」を決意した最高の夜

こんにちは相楽樹です。 今回はこの場を借りて、わたくし人生初めてのライブレポートというものに挑戦してみたいと思っております。 どうぞお手柔らかにお願いいたします。

というわけで、今回のライブレポート記念すべき第一弾のアーティストは、ROCK IN JAPAN FESTIVALなどのフェスでもよく目にしていて、
ずっとライブに行ってみたいと気になる存在であったACIDMAN。

そんなACIDMANのファン自らが選んだ20曲が、結成20周年記念ベストアルバム『Your Song』としてリリース。
1月21日(土)、そのリリースを記念するプレミアムなワンマンライブに参戦すべくZeppTokyoへ。

即ソールドアウトになった今回のライブ。
会場であるZeppTokyoへ着くと、すでに大勢のお客さんが入り口で並んでいる。
外では寒さに負けじと、ACIDMAN Tシャツを着て震えながら待機する方も。
ACIDMANライブの完全初心者な私は気になっていたお客さんの年齢層をチェック。
20代半ば〜3、40代と幅広いファンが多く、なんだかずっと大人な雰囲気も漂い、一体どんなライブになるのかとワクワク…

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定刻を迎え、フロアは3人の登場を今か今かと待ちわびる会場は暗転していくと、オーディエンスのテンションも徐々に上がっていく。
『最後の国』(introduction)が流れると青い照明が、次々と会場を照らし始めて、宇宙のような、海のような、ACIDMANの世界へ誘われた。

すると突然、会場中から物凄い音を立てて一斉に同じリズムで手拍子が始まる。
これがあまりにも息の合いすぎるタイミングで、私は鳥肌を立たせながら思わず「凄い…!!」と声を漏らした。

鳴り止まないファンの手拍子を見ていて、“このファンの存在こそが20年間のACIDMANの土台を作り続けているんだ”と、序盤からの一体感にすっかり魅せられた。

気になる最初の曲は『今、透明か』に始まり、『風、冴ゆる』、『FREE STAR』とアップテンポに続き、がっしりとファンのハートを掴みながらガンガン会場を温めてゆく。

大木伸夫さん (Vo&G)

大木伸夫さん (Vo&G)

開始早々から、ACIDMANの刻むビートに心躍り、大木さんが紡ぐ歌は、
照明のテンポや色使いも相まって心に響いていく…。
特に印象的だったのは『FREE STAR』。
ミラーボールを使った演出で、散りばめられた星の光ひとつひとつが見事に再現されていた。
「フリースター!」と叫びながら手を高く掲げて、ジャンプするオーディエンスの姿は、瞬く星のようでとっても幻想的な景色だった。

次の楽曲『リピート』で会場の空気は一変させる。
とたんに会場は静まり返り、透き通る綺麗な大木さんの声に全員が聴き入っている。弦一本一本が弾けた振動も繊細に響いてきて、とても心地良かった。

そして17、8年前に作った曲なのだという『酸化空』も他の楽曲とはガラッと変わった雰囲気で惹きつけられた。
音程にかなり起伏がある楽曲にもかかわらず、いとも簡単に音の波を乗りこなし、それを支える高度な演奏に静と動のメリハリがいくつあり、心が震えた。

ドラムの音も激しくなってきたかと思えばピタッと止まり、ほんの一瞬だけ時が止まったような感覚になる。
そんな流れに巻き込まれているうちに、巧みに音を操って演奏している3人に
“なんなのACIDMAN!”って圧倒され、凄すぎてちょっと怖いくらい。(笑)

佐藤雅俊さん (b)

佐藤雅俊さん (b)

いよいよ後半戦。個人的に『季節の灯』から『最期の景色』、『and world』の流れが、ぐっとくるものがあった。

MCで大木さんが話していた。
「人はいつか死ぬ、悲しいけれど短い人生。死後の世界があるならば、この世界ではさよならだけど、いつかまた会えるんじゃないかって信じている」

『最期の景色』を聴きながら今、私が作品で演じている監察医という仕事にも自然と照らし合わせていた。
お芝居とはいえ常に亡くなった方を目の前にして、作品を通して今までよりも「死」を身近に感じている。

この曲を聴いて、
この曲の主人公の最期の瞬間はどんな景色だったのか、
もし私たちなら、最期に何を見るのだろうか。
最期の声は?大切な人達が側にいてくれてるだろうか?一瞬にして色々な事を考えさせられるうちに、自然とじんわり涙が出てきた。

最期の景色というところに視点を置いたこの歌詞はほんとうに素晴らしいし、大木さんは慈しみの心を持った、人に寄り添える温かい方だと思った。
“私は日頃からちゃんと人の心に寄り添えているのかな…”
役を演じる上でも、命の最期の瞬間への向き合い方がこの曲で変わった気がした。

浦山一悟さん (dr)

浦山一悟さん (dr)

いよいよライブもエンディングに向け、
星屑を照明で表現したり、ストリングスの演奏も加わり、儚さと切なさが合わさってもう圧倒されっぱなし。

MCで大木さんが大好きな星空の話もしていた。個人的に、私も子供の頃から凄く星が好き。
プラネタリウムに通い詰めたり、星座を探したり、目印の星一つで方角が分かって嬉しくなったり、時間差で輝いている星の光に感動したり…そして昔の人が見ていた景色と同じものを今、私も見ていると思うと凄く感慨深くなる。目まぐるしいほど日常には変化があるが、変わらないものは存在して、その変わらないものへの気づきが自分自身を見失わないような道標になっていることを思い出させてくれた。

アンコールには、大木さんのお祖母さんが亡くなられた後に作ったという、小林武史さんプロデュースの新曲『愛を両手に』を披露。
繰り返される“幸せだったかい?”という言葉が胸に迫ってきて、生きること、自分の生かされている意味を探ろうと考えさせられた。
そしてシングル『最後の星』と続き、ラストは今回のアルバムのタイトルでもある『Your Song』。凄まじい熱気を帯びたまま3時間という長尺なライブを締めくくった。

このライブは、そんな幼い頃の自分を思い出させてくれた。ACIDMANの曲は懐かしい風景や、なんだかまだ私が見たことのない世界を教えてくれているようで、この音楽を共有できる特別な空間が私のお気に入りのひとつになった。

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終演後、ACIDMANに初めてのご挨拶。
ステージで見せていた熱さとは対照的に、ステージの外ではほんわかした雰囲気を感じることができ、微笑ましかった。
そして、なにより声を大にして言いたいのは、(分かっているつもりではいたけれど…)
ボーカルの大木さんがモデル並みの高身長でイケメンだった(笑)。
これは音楽も含めて女性ファンも男性ファンも虜にしちゃうのも納得!
そして、改めてACIDMANの非の打ち所の無さに驚かされました。

帰り道には、大木さんがこのライブを通して何度も口にしていた「短い人生」という言葉が音の余韻と一緒にずっと心に残っていた。
私たちの限られた短い人生の中でみれば、このライブの瞬間ってほんの一握りにも入らない時間なのかもしれないが、このたった3時間はきっと、世界で一番熱い瞬間だったと思うし、ファンにとっても私にとっても間違いなく忘れられない夜になった。
同じ表現者として、これだけ大勢の方々に感動やパワーを与えられるACIDMANはほんとうにカッコよかった!

私ももっと短い人生、毎日を後悔しないように生きなくちゃ、無駄な1日なんてない、と背中を押された様な気がした。

ACIDMANのライブは、そんな生きよう、と希望やパワーをたくさん与えてくれる素敵な場所だった。

2017年最初のライブがACIDMANでほんとに良かった!!
最高の夜になった。

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文 / 相楽樹
ACIDMAN LIVE PHOTO / 藤井拓
協力 / UNIVERSAL MUSIC LLC

ライブ情報

■ACIDMAN 20th Anniversary 2man tour開催中!
詳細はこちらhttp://acidman.jp/20thAnniversary/live/
■ACIDMAN主催『SAITAMA ROCK FESTIVAL “SAI”』
2017年11月23日(木・祝)
故郷・埼玉県、さいたまスーパーアリーナにACIDMAN主催『SAITAMA ROCK FESTIVAL “SAI”』開催決定!

ACIDMAN

大木伸夫 (Vo&G)、佐藤雅俊 (b)、浦山一悟 (dr)からなる“生命”をテーマにした壮大な詩世界、様々なジャンルの音楽を取り込み、“静”と”動”を行き来する幅広いサウンドで3ピースの可能性を広げ続けるロックバンド。 2002年、1stアルバム『創』でメジャーデビューを果たす。
2013年、坂本龍一氏をゲストに迎えた楽曲『風追い人』を含む9thアルバム『新世界』を発表し、 同年6月に自身による事務所「FREESTAR」を立ち上げ、新たな一歩を踏み出す。
さらに『新世界』ツアーではワンマン4度目となる日本武道館公演を大盛況に収める。
2014年には投票によってセットリストを決定した自身初の試みでもあるLIVE TOUR “ANTHOLOGY”を敢行。同年11月に10th ALBUM『有と無』をリリース。オリコン初登場9位を記録し、『有と無』ツアーに於いては5度目となるワンマン日本武道館公演を成功させた。2015年、ALBUM『Second line& Acoustic collection II』をリリース。
2016年、バンドは結成20周年に突入。20th Anniversaryの一環として、10月にニューシングル『最後の星』、ファン投票によるベストアルバム『ACIDMAN 20th Anniversary Fans’ Best Selection Album “Your Song” 』をリリース、11月からは自身初となる全国対バンツアーを開催中。
そして、2017年2月8日には20th Anniversary第二弾シングル『愛を両手に』をリリース。
2017年11月には初の主催ロックフェスであるSAITAMA ROCK FESTIVAL “SAI”の開催を控えている。
オフィシャルサイトhttp://acidman.jp/

相楽 樹

1995年生まれ。埼玉県出身。
2010年に女優として活動をスタート。ドラマ、映画、舞台、CMやミュージックビデオに等にも出演。
NHK朝の連続テレビ小説『とと姉ちゃん』小橋家次女・鞠子役でレギュラー出演。
2016年6月25日にはオムニバス映画『スリリングな日常』の1編『不審者』の主演を務める。
現在、フジテレビ系ドラマ『嫌われる勇気』に出演中。
今後活躍が期待される女優。

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