黒選!メディアコンテンツ研究家・黒川文雄がテーマで選ぶ 3+1  vol. 1

Column

格闘ゲームの歴史はこう変わった。バーチャファイター、そして

格闘ゲームの歴史はこう変わった。バーチャファイター、そして

読者の皆様、初めましてメディアコンテンツ研究家の黒川文雄です。

簡単に自己紹介をします。

音楽業界を経て、映画配給会社、その後、セガ・エンタープライゼス(現在のセガゲームス)、コンビニでのゲームソフト販売会社デジキューブ、独立してオンラインゲームと映画映像製作会社のデックスエンタテインメント創業、その後、会社売却を経てブシロード副社長、コナミデジタルエンタテインメント、NHNJapan(現在のLINEとNHNPlayArt)を経て独立起業、現在は株式会社ジェミニエンタテインメント代表、同時にエンタテインメント系勉強会黒川塾を主宰しています。人呼んでエンタテインメントのグランドスラム達成者です。

さて、このコラムですが、毎回、テーマを決めて皆さんに素晴らしいゲームコンテンツ等を紹介していきます。週末に遊びたいコンテンツ、もしくは友達と一緒に遊ぶならばコレ!などを随時ピックアップして紹介します。

記念すべき1回目は、私がゲーム業界に関わるきっかけになったコンテンツで、格闘ゲームの歴史と時代を変えたコンテンツ、そしてセガの開発力を世に強く示したコンテンツです。

ではどうぞ!


『バーチャファイター』(セガサターン版)

『バーチャファイター』(セガサターン版)

『バーチャファイター』(セガサターン版)

いやはや、『バーチャファイター』の試作版を初めてセガ・羽田2号館AM2研で見せられたときの衝撃はものスゴいものでした。

「ああ、時代って、こうやって変わるんだ・・・・・・・(絶句)」

当時、私はギャガという映画配給会社に勤務していましたが、一時的にツヤタ(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)への出向勤務などもあり、そろそろギャガを退職して新しい仕事を探したいと思っていました。

そんな矢先にセガにいる友人から「セガで宣伝業務ができる人を探しているんだけど、一度、セガに遊びにきませんか」と言われました。

当日、大鳥居にあるセガに向かったのですが、間違えて、JR蒲田駅に行ってしまい、京急蒲田駅まで焦って走って移動して、京急羽田線に乗り換えたことを良く覚えています。

羽田線の電車そのものがなんだかジブリの映画に出てくるような、物寂しい感じだったと思います。

無事に時間通りに着いて、面接をこなしたのですが、最後に今創っているものを見せますと、言われて見せられたのが『バーチャファイター』の試作モデルでした。

セガが誇るCG基盤MODEL1の上でMダンボールのような形状の人型モデルがレバー操作に伴って、命を吹き込まれたかのように動くのでした。それはもう「映画」の未来を見るようなものでした。

当時、ハリウッド映画のなかではCGは画面に映りこんだ要らない電線とか不要なオブジェクトを消すのが関の山でしたが、ここでは違います。リアルタイムにキャラクターが創られ、その動きはプレイヤーの入力によって左右されるものになっていました。

おそるべしセガ、もうここで働くしかないと思ったのは当然のことでしょう。

その後の話は長くなるのでやめておきますが、『バーチャファイター』セガサターン版への宣伝活動など思い出深い作品です。

『バーチャファイター2』(セガサターン版)

『バーチャファイター2』(セガサターン版)

『バーチャファイター2』(セガサターン版)

そして、その後、アーケード版の『バーチャファイター2』の開発のサポートにも関わるのですが後に『バーチャファイター3』に登場する「相撲ファイター・鷹嵐(たかあらし)」や八極拳や酔拳の動きモーションを新たに収録する際にはモーション・アクターさんたちを私が開発部に紹介をしました。

ちなみに相撲のモーションは引退したばかりの「服部」関でした。

『ファイティングバイパーズ』(セガサターン版)

『ファイティングバイパーズ』(セガサターン版)

『ファイティングバイパーズ』(セガサターン版)

さて、『バーチャファイター2』と同じような時期に開発していた『ファイティングバイパーズ』もお勧めの作品です。

こちらは単なる格闘ゲームではなく、パンチやキックがあたると防具が壊れて行くという斬新なギミックと設計思想に溢れた素晴らしい作品です。ちなみにラスボス(ボーナスステージ)に当時、PEPSI(ペプシ)コーラのコマーシャルで有名なキャラクター「PEPSI MAN」を登場させる段取りを行ったもの私でした。

あの頃には、ゲームとのタイアップは稀な事例で、実現に際しては苦労をしましたが、新しいプロモーションや展開、ゲームの幅を広げるよい事例になったと自負しています。

『バーチャファイターKids』(セガサターン版)

『バーチャファイターKids』(セガサターン版)

『バーチャファイターKids』(セガサターン版)

さて、『バーチャファイター』関連で言えば、セガサターン販売導入当時、販売促進でタイアップした大塚ベバレジさんとのコラボコンテンツ『バーチャファイターKids』も忘れ難い作品です。

どちらかのキャラクターが勝つと大塚ベバレジの商品「エネルゲン」か「ジャワティー」を飲む勝ちポーズをします。こちらも斬新でした。

さて、しかし、これらのコンテンツを今現在遊ぶとなると少々大変です。まずマシンが無い?なんてことが考えられます。

『バーチャファイター5』(PS3版)

『バーチャファイター5』(PS3版)

『バーチャファイター5』(PS3版)

関連商品

『↓Virtua Fighter 5 Final Showdownダウンロード版↓』

そんなあなたには最新最高の『バーチャファイター5』をお勧めます。アーケードで楽しんだ『バーチャファイター5』がご家庭で楽しめます。(ただしPS3版)

家庭用ならではのモードもあります。

クエストモード、キャラクターのカスマイズ要素などです。

さて、あくなき発展を続ける『バーチャファイター』の世界観はどこまで続くのでしょうか。過去の関連作品が十分に遊べないのは残念ですが、最新の『バーチャファイター』が最高の『バーチャファイター』であることは間違いないでしょう。

それではよい週末をお過ごしください。See you

文 / 黒川文雄

著者プロフィール:黒川文雄(くろかわ・ふみお)

1960年、東京都生まれ。
音楽ビジネス、ギャガにて映画・映像ビジネス、セガ、デジキューブ、コナミDEにてゲームソフトビジネス、デックスエンタテインメント、NHN Japan(現LINE・NHN PlayArt)にてオンラインゲームコンテンツ、そしてブシロードにてカードゲームビジネスなどエンタテインメントビジネスとコンテンツの表と裏を知りつくすメディアコンテンツ研究家。コラム執筆家。アドバイザー・顧問。黒川メディアコンテンツ研究所・所長。株式会社ジェミニエンタテインメント代表。
黒川塾主宰。ゲームコンテンツ、映像コンテンツなどプロデュース作多数。
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