Interview

日本とハワイという2つの島が紡ぐ新しい地平。B'z松本孝弘 最新作インタビュー(前編)

日本とハワイという2つの島が紡ぐ新しい地平。B'z松本孝弘 最新作インタビュー(前編)

“2つの島”の出会い……Hawaii meets Japan、Japan meets Hawaii。
島という同環境に存在してきた異なる2つの要素=人物が、音楽という表現を通して、いとも自然にカップリングした時、どういうものになるのか? その問いに対する、ひとつの答えが『Electric Island, Acoustic Sea』である。松本孝弘が本作を通して見極めたかったこと、そして味わいたかったことを、聞いた。

取材・文 / 佐伯明


ダニエルさんのアルバムの中ではね。そのウクレレのがすごく好きですね

松本さんの新しいソロ・アルバムはダニエル・ホーさんと一緒にやった『Electric Island, Acoustic Sea』なんですけど、まずダニエルさんとの交流というのはいつぐらいからどんな形で始まったのかをお聞きしたいんですが。

去年か一昨年か、ちょっと定かではないんですが、僕があるパーティーで知り合いになった方がいて、その人はダニエルさんと昔からの友だちですごく仲良しで、「こういう面白いアーティストがいるから、一回Takさん会ってみない?」って言って、それで会ったんですよね。

どこで会ったんですか?

ハリウッドのキャピトルレコードの中で、唯一アナログ盤のカッティングをやってる職人さんがいるんですよ。その人のスタジオに遊びに行ってアナログ盤の作業をいろいろ見せてもらったときに、ダニエルさんもそれにすごい興味津々で見に来ていて、そこで初めて会って、見学させてもらったあとにみんなで一緒にランチに行ったんですよ。そのとき、初めてゆっくり話したっていうか。で、「機会があったら何か一緒にやりましょうね」なんて話して、それからしばらく経ってからダニエルさんから、「Takさん一緒にやりませんか?」みたいな感じでこの1曲目の「Soaring on Dreams」のデモが来て、それで彼のハウススタジオで一緒にやったんですよね。で、「せっかくこういうものを創るんだったら2人でアルバム1枚創ります?」みたいな話になって、時間もあるし、お互いにいろんな仕事やプロジェクトをやりながらでも空いたところで10月いっぱいぐらいまでには創りましょうかっていう話になったんですね、徐々に。

紹介される前に松本さんはダニエルさんの何か片鱗というか音とか――

いや、まったく知らなかった、うん。

それで、ダニエルさんとカッティングのエンジニアのところで会って、一応リサーチと言ったら変ですけど、聴いてみたりはしたんですよね?

確か彼のCDを何枚かもらったと思います。

それを聴いてみて、すごくオーガニックなサウンドですけど、どう思われました?

彼って、ピアノでもアルバムを出したり、ウクレレでも出したり、いろんなものを出していて。でもその中ではウクレレのアルバムがすごく好きでした。だからそのあと車の中でよく聴いてた。今でも聴いてますけど。

やっぱり弦楽器が良かったんですか。

どうかなあ。車の中で聴いているとすごく合うというか、和むというかね。

ピアノとかほかの楽器よりも、松本さん的にはしっくりきたんですね。

そうそう、ダニエルさんのアルバムの中ではね。そのウクレレのがすごく好きですね。

ダニエルさんはウクレレもチューニングを変えたりしてるんですか。

いや、それはちょっと僕にはわからないな。

スラック・キー・ギターって、早く言えばオープン・チューニングのことですよね。それも断言はできない?

ギターの機種のことを言うんじゃなくて、そういうことを言うのかな?

そうなんですよ。

僕、「アコースティックギターじゃないの?」みたいに思ってたんだけど、そういうことなんだ。

そうなんです。

だから彼のアルペジオのバリエーションがすごく広いんですね。

そうなんですよ。で、いろんなオープン・チューニングがあるみたいなんですよ。それで独特のオープン・チューニングでやってるのを“スラック・キー・ギター”って言ってるみたいなので。

ああ、そうですか。

だから、ある特殊な形状をしているものとか、セミアコとフルアコの違いとか、そういうのはないみたいです。

ではないんですね。

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