Interview

『テニスの王子様』宍戸&鳳ダブルス・小早川俊輔&渡辺碧斗のコンビ愛に迫る!ーTEAM Live HYŌTEI

『テニスの王子様』宍戸&鳳ダブルス・小早川俊輔&渡辺碧斗のコンビ愛に迫る!ーTEAM Live HYŌTEI

数々の名キャラクター、名コンビで彩られているミュージカル『テニスの王子様』。その中でも屈指の人気を誇る、このコンビははずせない。不屈の努力家〈宍戸 亮〉とその宍戸を慕う後輩〈鳳 長太郎〉のダブルスは、多くのファンから愛されてきた。3rdシーズンよりこの宍鳳コンビを演じる小早川俊輔と渡辺碧斗の2人も、長い稽古と公演を経て、今やすっかり唯一無二のパートナーに。4月に迫る〈ミュージカル『テニスの王子様』TEAM Live HYŌTEI〉に向けて、ますます深まるふたりの絆にスポットを当ててみたい。

取材・文 / 横川良明 撮影 / 相馬ミナ


必ず袖で2人で手を握ってから舞台に出ていました

まずは六角公演(2016年12月〜2017年2月)お疲れ様でした。改めて振り返ってみて印象的だったことはありますか?

渡辺 僕は毎回、歌うシーンの前はソワソワしちゃうタイプで。それで今回は、出番の前にみんなとグータッチをしてからステージに出るっていうルーティンをやったんです。おかげで、ひとりじゃないというか、みんながいるんだっていう気持ちでステージに立つことができました。それを全36公演、全ステージでできたのが、幸せでしたね。

小早川 あと、あそこじゃない? D1の回想シーンの前!

渡辺 あ、そうだ!(笑)

〈宍戸 亮〉役 小早川俊輔

なんですか、それは?

小早川 六角公演の冒頭に氷帝戦の回想シーンがあったんですけど。氷帝公演のときも、暗転中に僕と長太郎でお互いの手を握るってルーティンをやってから試合に入っていたんですよ。だから今回もそれと同じようにしたいなってことで、必ず袖で2人で手を握ってから舞台に出ていました。

渡辺 それも36公演、欠かさずに。やっぱりそういうルーティンがあるだけで、すごく気持ちが入るというか、身が引き締まりますね。

〈鳳 長太郎〉役 渡辺碧斗

しかも公演中に、碧斗くんのバースデーサプライズで盛り上がったみたいですね。

渡辺 そうなんです。俊くんが主導で企画してくれて、めちゃくちゃ盛大にお祝いしてもらいました。

小早川 スタッフの方もみんな巻き込んでお祝いしたいと思ったんですね。

渡辺 一生忘れられない誕生日になりました。

小早川 って言って、俺があげた本、まだ読んでないでしょ?(笑)

渡辺 ご……ごめんなさい(汗)。

本をプレゼントしたんですか?

小早川 そうなんです。辻村深月さんの『ロードムービー』という小説を。ちょうど僕が碧斗の年齢の頃に読んで面白かった本だったので、もし良かったらと思って。そのときの碧斗のリアクションがめちゃくちゃかわいかったんですよ。「やっぱり誕生日ってこうですよね!」って大喜びしてくれて。

渡辺 そういう、今の自分を作ったものをもらえるとテンションが上がりますよね。ひとり暮らしを始めたときも、俊くんがレシピをくれたりして。あれもすごく嬉しかったです。

小早川 でもまだ読んでないっていうね。リアクションだけは一丁前なんです(笑)。

そんな2人が仲良くなったきっかけは?

小早川 本番を重ねて徐々にっていう感じですね。僕たちの関係って仲良しというのとはまた違って。2人で一緒にいても、話さないときは何も話さないし。ただ、作品についてならなんでも腹を割って話せるし、舞台上でどちらかがミスをすれば、自然とどちらかがフォローできる。ダブルスをしているときも、碧斗がいるだけで「後ろは任せた」って思えるんです。

そう思えるようになったのはいつ頃のことですか?

渡辺 僕がはっきり感じたのは、氷帝公演の最終日前日の夜公演。体の疲労という意味では、あのときがマックスだったんです。でも、俊くんが隣にいることで頑張れた。何をしてもらったというわけじゃないんですけど、ただ隣にいることが心の支えになりました。

小早川 僕は、氷帝公演の初日アンコールが今でも印象に残っています。アンコール曲の間、客席をまわって、最後にまた舞台上に戻ってくるんですが、階段を上っているときにコケそうになったんですよ。そしたら、長太郎が気づいて手を差し伸べてくれて。後ろにいたのによくわかったなってビックリしましたね。

それはすごい話ですね。

小早川 台本に書いてあることをカバーするのは誰でもできることですけど、こんな台本に書いてないところで相手のミスをカバーするなんてそう簡単にできることじゃない。それ以来、碧斗は碧斗でちゃんと考えてやっているんだなとさらに信頼できるようになったし、僕も自分自身のことに集中できるようになりました。

本公演では描かれていない絆を見せたい

では、六角公演を終えて、いよいよ〈TEAM Live HYŌTEI〉が始まります。実現するかはさておいて、こんなことをやってみたいっていうアイデアはありますか?

渡辺 あそこがやりたいですね、長太郎の右手をこねるクセを克服するために、2人で特訓するシーン。

小早川 これまでも幕間とか影アナで、台本には描かれていない原作シーンを取り入れてきたんですけど、やっぱり一番見せたいのはそこですよね。そこから『二人はダブルス』に入れたら盛り上がると思う。

渡辺 いいですね。でも、僕、『二人はダブルス』はドリライ(5月26〜28日の〈ミュージカル『テニスの王子様』コンサート Dream Live 2017〉)でやりたいんですよ。

小早川 そうだな。青学(せいがく)もいるし。

渡辺 あとは1stシーズンと2ndシーズンの氷帝学校ナンバーもすごく好きなので、チムライ(TEAM Live HYŌTEI)で歌えたらいいなって。3rdシーズンの『俺たちはブリザード』が、「前に!前に!」っていう勢いを持ったアップ・テンポのナンバーなら、1stシーズンの『氷のエンペラー』は優雅な氷帝らしさが出たナンバー。まったく違った個性を持った曲なので、このメンバーで歌う機会があったら嬉しいです。

ドリライの話が出ましたが、初のドリライに向けて現在の心境は?

小早川 客席での光景しか知らないので、何もかもが未知数です。できれば、横浜アリーナのステージで『俺をレギュラーに』を歌うことができたら、というのが僕の夢。ただ、この間、(2ndシーズンで同じ宍戸役を演じた)桑野(晃輔)さんが観に来てくれて。1stシーズンでは『俺をレギュラーに』はなかったので、あのシーンを共有できるのは、桑野さんだけなんですね。そんな話をしたら、「いやいや、ドリライのほうがハードだよ」と言われて。あの公演を超える厳しさがあるのかと思うと、今から気が引き締まります(笑)。

渡辺 初めてTDC(TOKYO DOME CITY HALL)に立ったときも、その景色が想像できなくて、ずっとワクワクしていました。ドリライも、想像ができないという意味ではまったく同じ。あのワクワク感をまた味わえるんだと思うと今から楽しみで仕方ない。たぶんリハからずっと興奮していると思います(笑)。

観客のみなさんも楽しみにしていると思います。じゃあ最後に、ちょうど春ということで、この春、やってみたいことを教えてください。

渡辺 僕はカッコいい大人になれるよう、いろんな経験をしていきたいですね。理想は自転車で日本一周なんですけど、ちょっとスケジュール的に厳しそうなので、1週間でいいから海外にひとり旅に行けたら!

小早川 僕は猫カフェ巡りがしたいです。この間、ロケで行ったんですけど、かわいくてハマっちゃって。思わずプライベートでも行きました(笑)。基本的に無趣味でインドア派の僕が、自分から出かけるなんてそれだけですごいこと。この春は、いろんな猫カフェを網羅したいです!

ミュージカル『テニスの王子様』TEAM Live HYŌTEI

2017年4月12日〜4月16日 東京 TOKYO DOME CITY HALL
2017年4月19日〜4月23日 大阪 梅田芸術劇場メインホール
※チケット一般発売日:2017年3月12日

【原作】許斐剛『テニスの王子様』(集英社 ジャンプ コミックス刊)
【振付】本山新之助
【音楽】佐橋俊彦/坂部 剛
【作詞】三ツ矢雄二
【出演】跡部景吾 役/三浦宏規 忍足侑士 役/井阪郁巳 宍戸 亮 役/小早川俊輔 向日岳人 役/北乃颯希 芥川慈郎 役/田村升吾 滝 萩之介 役/山﨑晶吾 樺地崇弘 役/八巻貴紀 鳳 長太郎 役/渡辺碧斗 日吉 若 役/内海啓貴

オフィシャルサイト

 


ミュージカル『テニスの王子様』コンサート Dream Live 2017

2017年5月26日~28日 横浜アリーナ
※チケット一般発売日:2017年4月23日

 

小早川俊輔(宍戸 亮 役)

10月12日生まれ、大阪府出身。2013年、舞台『飛龍伝』に出演。以降、舞台・ドラマを中心に活躍。2016年よりミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン〈宍戸亮〉役として出演。現在、TVK『猫のひたいほどワイド』水曜レギュラーとして毎週出演中。今後の出演作として2017年6月から舞台『プリンス・オブ・ストライド THE LIVE STAGE』エピソード3・4が控えている。

渡辺碧斗(鳳 長太郎 役)

1月19日生まれ。東京都出身。2015年、第2回 CONOMi制服アワードにてグランプリを受賞。芸能界デビューを果たす。2016年よりミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン鳳長太郎役として出演。また、2015年6月よりNHK『Rの法則』に6期メンバーとして出演している。


原作コミック 『テニスの王子様』

テニスの王子様 15巻

著者 :許斐剛
出版社 :集英社

大石のアクシデントにより、菊丸・桃城の急造ペアでD2(ダブルスツー)に臨む事になった青学。はやくも氷帝に、大量リードを許してしまう二人だったが、諦めかけた菊丸の胸に、大石の言葉が甦った…。二人のとった秘策とは!?

フォトギャラリー