LIVE SHUTTLE  vol. 119

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ステージで見せた十代の覚悟と決意。涙より、笑顔で駆け抜けたGIRLFRIEND東京初ワンマン

ステージで見せた十代の覚悟と決意。涙より、笑顔で駆け抜けたGIRLFRIEND東京初ワンマン

GIRLFRIEND 1st Tour「GIRLFRIEND%」
2017年3月5日 渋谷O-WEST

バンドメンバーはもちろん、ライブ会場に足を運んだ観客にとっても、記憶に深く刻まれた、忘れらない夜になっただろう。
 現役中高生による4人組ガールズバンド、GIRLFRIENDが3月5日(日)に渋谷O-WESTで東京では初のワンマンライブとなる「GIRLFRIEND%」を開催した。

ベースのMINAによる「トーキョー!」と言う叫びからスタートしたライブは、オープニングからいきなり大きな盛り上がりを見せた。「Hello」ではMINA、ギターのNAGISA、ギター&ボーカルのSAKIKAの3人が髪を激しく振り回しながらプレイし、「マッチ売りの少女」ではオーディエンスから「オイ!オイ!」という掛け声が上がり、満面の笑顔で未来へと続く扉をぶち壊す「吠えろ」ではメンバーと観客が全員で拳を高々と掲げ、会場が1つとなった。

SAKIKA(vo,g)

MINA(vo,b)

NAGISA(vo,g)

MIREI(vo,ds)

最初のMCで、MINAは「初の東京ワンマンに来てくださってありがとうございます」とあいさつし、「実は緊張と楽しみが入り混じって、前々日と前日に鼻血を出しました」というエピソードを明かした。さらに、ワンマンライブのタイトルの名付け親であるNAGISAが、「スマホを見ている時に思いつきました。皆さんの充電器になりたいなって。GIRLFRIENDのライブを通して、充電の%が満タンになったらいいなと思って、この名前をつけました」と解説。再び、MINAが「スタッフ、家族、友達、メンバー、そして、ファンの皆さんへの感謝の気持ちを込めて演奏していきます」と語り、アップテンポながらも、どこか切なさや弱さ、儚さを感じさせる「影法師」「光」「360」を一気にプレイ。「光」では、4声による美しいハーモニーも響かせ、改めて、全員がボーカルを取れるバンドであることを証明してみせた。

ここで、MINAが「ファンの名称を考えました。ガールフレンド中毒者、略して“ガル中”と呼んでいいですか?」と語ると、場内からは了承を意味する拍手が起こった。ミラーボールが回る中、オーディエンスが歌い、踊る「ブルース」、メンバーが楽器を持ちながら踊る「ギャクサンカク」、SAKIKAが歌う主メロと、MINA、NAGISA、ドラムのMIREIによるコーラスがまるで会話を交わしているかのように聞こえる「ガールズトーク」を経て、質問コーナーに突入。この日、来場した観客から寄せられた<各々の第一印象は?><得意料理は?><好きなミュージシャンは?><自分のことを可愛いなと思う瞬間は?>などの質問に答え、熱いステージとは異なる柔らかな素の表情を見せた。

和やかなムードから一転、メジャーデビュー曲「Hide & Seek」から怒涛の後半戦に。楽器を持ち、歌い出した瞬間に彼女たちは顔つきが変わる。最年少ながらもオーディエンスを挑発するような眼差しでプレイするNAGISAとMIREIのアイコンタクトから始まる「求めて」では、SAKIKAからMINA、MINAからNAGISAと歌い継ぐたびにスケール感が広がっていき、SAKIKAが繰り返す<求めて>というフレーズにはどうしようもないやるせなさと切実なる思いが込められており、聴き手の心を感動させた。

SCANDALを輩出した大阪のダンス&ボーカルスクールでのバンド結成から上京までの過程を追ったドキュメント映像を挟み、衣装を変えて再登壇した4人はロックバラード「15」を情感豊かに、切々とパフォーマンス。SAKIKAが「私たちが目指しているのは、果てしなく続く道のりを歩き続けて行くことです。皆さんと歩幅を合わせて歩いていきたいと思います」と語り、未来へと突き進む意志を込めた「ヨンソク」からタオル回し曲「走れ!!!!」をアグレッシブに演奏し、フロアがクラップやジャンプで熱狂する中、本編の幕は閉じた。

アンコールではライブの定番曲「甘い誘惑」で激しい手拍子と掛け声を誘発し、SAKIKAが「昨日までは不安な気持ちを抱えていましたが、温かい皆さんのおかげで、楽しい1日を終えることができました」と感謝の気持ちを述べ、「でも、私たちはこんなもんでは全然満足していません。初めから応援してきてよかったと思ってもらえるように、いつか皆さんをもっと大きなステージに連れていきますこれからも応援よろしくお願いいたします」と意気込みを語った。さらに、「私たちと皆さんをつなぐ大事な1曲です。お互いに支えあいながら突き進んでいきたいと思います」と観客に語りかけ、バンドとガル中の約束の曲「一直線」をまっすぐに歌い上げ、最後は会場全体での大合唱となった。約1時間半で全16曲を演奏した彼女たちは、生声で「今日は本当にありがとうございました」とあいさつし、深いお辞儀をしてステージを後にしたが、エンディングのSEでもあった「一直線」を歌う声とWアンコールを求める声は一向に止む気配がなかった。 BGMが止まってからもGIRLFRIEDを呼ぶ声とクラップの勢いは止まらなかったが、MINAによる「本日は本当にありがとうございました」というアナウンスによって、ようやく記念すべき1日は締めくくられたほど、興奮の冷めやらないライブとなっていた。

文 / 永堀アツオ


一直線

GIRLFRIEND

2017年2月22日発売 全2曲


GIRLFRIEND 1st Tour「GIRLFRIEND%」
2017年3月5日 渋谷O-WEST セットリスト

1.Hello(Short Ver.)
2.マッチ売りの少女
3.吠えろ
4.影法師
5.光
6.360
7.ブルース
8.ギャクサンカク
9.ガールズトーク
10.Hide & Seek
11.求めて
12.15
13.ヨンソク
14.走れ!!!!
EC1.甘い誘惑
EC2.一直線

GIRLFRIEND

大阪出身の現役女子中高生4ピースガールズロックバンド。
SAKIKA(vo,g) MINA(vo,b)、 NAGISA(vo,g)、MIREI(vo,ds)。 まだバンド結成2年たらずであるが、全員が作詞作曲を手掛け、それぞれが多彩な方向の世界観を表現出来るほど日々成長している。ただ若いだけではない、ただ可愛いだけではないそのパフォーマンスも評判を呼び、早くも地元大阪では BIG CAT がソールドアウトするなどライブの評価も高い。
新世代ガールズバンドの旗手として各方面から期待されている。

オフィシャルサイトhttp://www.girlfriend.band

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