Report

プリンセスからクイーンへ。ちゃんみな、激アツな初ワンマンライブ開催

プリンセスからクイーンへ。ちゃんみな、激アツな初ワンマンライブ開催

今、最も勢いのあるラッパー/シンガーのちゃんみな。メジャー1stアルバム『未成年』のリリースを記念した初のワンマンライブ〈ちゃんみな 1st Live 未成年〜To be QueeN〜〉が、3月27日に代官山UNITで開催された。このライブの模様はLINE LIVEでも生配信され、延べ30万人が視聴。完成度の高い、渾身のライブを繰り広げ、オーディエンスを圧倒した。そんな彼女のパフォーマンスについて。

文 / 山田宗太朗


この日、ちゃんみなは、かつての夢を越え、女王(QUEEN)への階段を登り始めた

「くるみ割り人形」のSEが流れるなか、照明が落ちると、この日を待ち望んでいた満員のオーディエンスから歓声が上がる。ステージ上のスクリーンにはPrincessのアニメーションが映し出され、「昔々、あるところに、世界一Microphoneが似合うPrincessがいました」というナレーションが流れ出す。悪い王様によって城の中に閉じ込められたPrincess=“ちゃんみな”という設定で始まるライブは、エンターテインメントに対する彼女の強いこだわりを感じさせた。

ちゃんみな 1st Live 未成年

ステージがライトアップされると、中央に置かれた玉座にはちゃんみなの姿が。その周囲をオネエダンサーを含む男女6人のダンサーが固め、メジャーデビュー配信シングルとなった「FXXKER」を披露。鳴り響く重低音の中、ステージからは客席を突き刺すようなレーザーが放たれ、ダイナミックなダンスとともに演奏がスタートした。この曲はちゃんみながメジャーアーティストとしての意志を明確に表明した曲。満員のオーディエンスは彼女の意思表示を大声援で受け取った。

3曲目の「Princess」では圧倒的な声量でアレンジを入れ、自らが“世界一Microphoneが似合うPrincess”であることを強烈にアピール。オーディエンスからは「ヤバい」「すごい」など感嘆の声が飛び、場内のバイブスはすでに最高潮に。

ちゃんみな 1st Live 未成年

圧巻だったのが、ライブ中盤のダンスショー。DAOKO「ダイスキ Feat. TeddyLoid」を大胆にサンプリングした電子音の中で、和装姿のダンサーが能のモチーフを取り入れたダンスを披露。ちゃんみなは花魁姿に着替え、羽の着いた扇子を揺らしながらレゲエ調の「ナニモコワクナイ」へと繋ぐ。ステージ後方には東京の夜景が映し出され、伝統的・古典的要素と現代的要素を見事に融合させた演出に、オーディエンスはド肝を抜かれることになった。こうしたユニークな演出は、韓国・アメリカ・日本と複数の文化圏で育った彼女特有の文化感覚に基づいたものかもしれない。エンターテイナーとしての才能を強く感じさせる演出だった。メジャー1stワンマンライブで花魁をモチーフにしたことは興味深く、今後長く語り継がれることになるだろう。さらに7曲目「ダイキライ Feat. ちゃんみな」では「I Hate You!!」という叫びとともにエネルギーを爆発させた。

再びナレーションが始まり、城を逃げ出したPrincessのその後が語られる。彼女は自分の歌声に人を楽しませる力があると気づき、その歌声でQUEENになる夢を持つようになり、旅を続けたという。その後に続く「She’s Gone」では直筆の歌詞をスクリーンに映しながらエモーショナルに熱唱。感極まって涙ぐむ場面もあった。

9曲目の「未成年 Feat. めっし」で親友・めっしの名を呼ぶと、ステージにはめっし本人がゲストとして登場。肩を組んで歌う2人に、オーディエンスはこの日一番の歓声で応えた。

ちゃんみな 1st Live 未成年

MCを挟むと、ちゃんみなはなんと、オーディエンスにマイクを渡し、にぎやかな質問受付タイムが始まる。「好きなブランドは?」「使ってる口紅のブランドは?」などの質問から、「別れた恋人をもう一度振り向かせるにはどうしたらいい?」などの真剣な恋愛相談まで幅広い質問が飛び、温かい雰囲気に包まれた。

トロピカルな「OVER」を挟んで、ラストは“大人になること”をテーマにした「LADY」。MVも話題のこの曲は、LINE MUSICデイリー総合1位、iTunes HIP HOPチャート1位を獲得するなど、彼女のあらたな代表曲になりつつある。未成年から大人になる微妙な時期の葛藤をアーバンポップに落とし込んだナンバーで、「みんなに歌って欲しい」と呼びかけると「wanna be a lady」の大合唱が起きる。ちゃんみなはオーディエンスに手を伸ばし、ひとりひとりの手を握りながら歌い切った。ラップの文脈でシーンに登場したちゃんみなだが、あくまでも彼女の本質はシンガーであることを強く印象付けた。

ちゃんみな 1st Live 未成年

アンコールでは、全ダンサー+めっしと一緒に未成年Tシャツを着て再登場。頭には銀のティアラが輝き、海外の音楽シーンとも親和性の高い「UR like ME」を披露した。まるで1曲目の「FXXKER」が遠い昔に感じられるほどピースフルで多幸感に溢れた雰囲気で、彼女の音楽性の幅広さを感じさせた。

演出や全体的な空間作りまで、トータル・プロデュースを彼女自身が担当したメジャー1st ソロライブ。彼女のこだわりをふんだんに組み込んだ試みは、誰が見ても明らかに大成功だった。そのクオリティの高さに多くのオーディエンスが震撼し、ちゃんみなの魅力に感染することになった。

かねてより、ソロライブは小さい頃からずっと目指してきた夢だと語ってきた、ちゃんみな。夢を叶えたその姿は清々しかったが、すでに彼女の表情からは未成年のあどけなさが消え、次のステージを見据えているように見えた。この日、ちゃんみなは、かつての夢を越え、女王(QUEEN)への階段を登り始めたのだった。

ちゃんみな 1st Live 未成年

なお、ちゃんみなは、5月3日には東京・国立代々木競技場第一体育館にて開催される日本最大級のファッション&音楽イベント〈GirlsAward 2017 SPRING/SUMMER〉に出演することが決定している。また、LINE MUSICでは、ちゃんみなのオリジナル・着信音が配信される。こちらの詳細は、追ってアナウンスされるので、随時オフィシャルHPやSNSをチェックして欲しい。 勢いを緩めず次のステージへと進む、ちゃんみなに乞うご期待。

〈ちゃんみな 1st Live 未成年〜To be QueeN〜〉
2017年3月27日@代官山UNIT セットリスト

M01. FXXKER
M02. You can’t win me
M03. Princess
M04. Wonderland
M05. BEST BOY FRIEND
M06. ナニモコワクナイ
M07. ダイキライ Feat. ちゃんみな
M08. She’s Gone
M09. 未成年 Feat. めっし
M10. OVER
M11. LADY
EN01. UR like ME

ちゃんみな

韓国生まれ。父親が日本人、母親が韓国人の日本語、韓国語、英語を話すトリリンガルJKラッパー/シンガー。6歳までは日本、韓国、アメリカを行き来しながらピアノやバレエを習う。小学校より東京で育ち、HIP HOP、JAZZ、GIRLSなどのダンスも始め、振り付けなども担当するほどの才能を発揮。中学生で歌を始め、高校生になってから作曲とラップを始める。〈BAZOOKA!!! 高校生RAP選手権〉の第9回大会に出場し、類いまれなるラップスキルと、観客を魅了するキャラクターで瞬く間に注目を集める。2016年4月に配信リリースした「未成年 feat. めっし」は、iTunes HIP HOPチャート1位を獲得。さらに、自身で制作した楽曲のMV「Princess」(2016年7月公開)はYouTubeで170万再生回数を誇る。2017年3月8日にメジャー1stアルバム『未成年』をリリース。

オフィシャルサイト