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中山優馬が中原淳一を演じる『それいゆ』。再演でも桜井日奈子が鬼トレーニング!!

中山優馬が中原淳一を演じる『それいゆ』。再演でも桜井日奈子が鬼トレーニング!!

舞台『それいゆ』の公開ゲネプロが4月5日に池袋・サンシャイン劇場で行なわれた。本公演は、昨年5月26日から6月5日にかけて、大阪と東京で開催された同舞台の再演。事前のフォトセッションと囲み取材には、初演に続き主演を務める中山優馬をはじめ、桜井日奈子、施鐘泰(JONTE)、辰巳雄大(ふぉ〜ゆ〜)らが登壇。チームワークの良さを感じさせるなごやかな雰囲気のなかで、中山は記者からの質問に真摯に答えた。

取材・文 / 永堀アツオ


再演ができる──劇場に足を運んでくださるみなさまの評価をいただいたということ

初演から1年経たずに再演ということを聞いて、まずどう思いましたか?

中山優馬 ありがたく、嬉しく思います。再演ができるということは、劇場に足を運んでくださるみなさまの評価をいただいたということなので、本当に嬉しく思いますね。

桜井日奈子 私は前回の舞台で女優デビューさせていただいたので、そんな舞台が再演で、みんなとまた一緒にお芝居できることが本当に嬉しいです。

初演を終えたときにファンの方からの反響は聞こえてきましたか?

中山 嬉しいお声をたくさんいただいたからこそ、この再演ができるということだと思いますし、明日本番を迎えられることを本当に嬉しく思います。

かつてのチームと合流したときは喜びもひとしおでしたか?

中山 そうですね。すでに懐かしさもあり、ファミリーのような、帰ってこれたというようなところがありましたね。

稽古のほうは?

中山 またイチからガッツリとやりました。より進化した『それいゆ』になっています。素晴らしい役どころをいただいてますし、お芝居って楽しいなと日々思うことばかりですね。

初演のときの稽古では“日奈子ちゃんトレーニング”があるとおっしゃてましたね。

中山 今回もこのかわいい顔でガッツリやられました。

一同 あはは。

どんなことをやられるんですか?

中山 日奈子式トレーニング……声を出して、身体を動かしという。鬼教官でした。

桜井 鬼じゃないです。

一同 あはは。

中山 (桜井は)この舞台で女優デビューされて、今回、二回目で二十歳を超えて一発目の舞台ということなので、歴史的な大作になると思いますし、そこに一緒に名を刻めるというのはありがたいですね。

座長としてはどんな心境でいますか?

中山 ホントにこの日を楽しみにしていましたし、楽しみにしてくれてるお客さんもいらっしゃるので、全力を注いで、みんなでひとつの作品を作りたいなと思います。

地方公演もありますが、何か楽しみにしてることはありますか?

中山 地域によってお客様の歓声だったり反応だったりというのが多少違ったりもするので、それが舞台のいいところですし、生の空間で生のエネルギーを受け取れるというのが一番の楽しみですね。あとは、やっぱりご飯じゃないですか?

チームも仲がいいですし、もしかしたらみなさんでご飯を食べているところを目撃されるかもしれないですね。

中山 美しくご飯を食べていたいですね(笑)。テーマは“美しく”です。

(笑)最後にファンのみなさまにメッセージを。

中山 舞台『それいゆ』、始まります。ホントに全力を注いで稽古をしました。本当に素晴らしい作品に仕上がったと思いますので、劇場でお待ちしております。

観客の想像力に委ねたクライマックスに込められたメッセージこそが主題

舞台「それいゆ」は、戦中戦後の暗い時代にも決して信念を負けずに“美しさ”を追い求めたイラストレーターで人形作家の中原淳一の生涯を描いている。質素倹約が命じられた戦時中も淳一が挿絵を描く雑誌『少女の友』は多くの少女たちに夢と希望を与えるバイブルだったが、ある日、軍部からの圧力を受けた編集長に「挿絵の少女画をもんぺ姿で描いてくれないか?」と持ちかけられる。華美で優雅な画風を変更するか、それとも、専属作家をやめるか?という決断を迫れられた淳一は、あっさりと「ならば辞めます」と言い放つ。それは、創作の場を自ら切り開いていく淳一の挑戦の始まりだった……。

全身白の衣装を身にまとった中山は、時代や流行に流されず、世間の声にも惑わされない淳一の芯の強さと好奇心に満ちた純粋な眼差しを見せる一方で、先駆者だからこその葛藤、完璧な造形美を生み出すための苦悩も見事に体現。時に悪夢に苛まれ、理想と現実の間で激しく揺れながらも、自分自身の夢を妥協なくまっすぐに追い求めていく姿勢は勇気を与えくれる。そして、女優志望の女学生や声楽を学んでいる青年、アシスタントや編集長、担当編集者など、彼を取り囲む人々が時流に合わせて変化していくなかで、淳一は観客に問いかける。「自分にとっての幸せとは何か?」「夢とは何か?」「人生とは何か?」そして、「美しさとは何か?」観客の想像力に委ねたクライマックスに込められたメッセージこそが主題であり、本作の一番の見どころとなっている。

なお、『それいゆ』は4月6日~11日まで東京・サンシャイン劇場、4月14日・15日北九州芸術劇場中劇場、4月19日~23日新神戸オリエンタル劇場にて上演される。

舞台『それいゆ』

【東京公演】2017年4月6日(木)〜4月11日(火)サンシャイン劇場
【福岡・小倉公演】2017年4月14日(金)・4月15日(土)北九州芸術劇場中劇場
【兵庫・神戸公演】2017年4月19日(水)~4月23日(日)新神戸オリエンタル劇場

【脚本】古家和尚
【演出】木村淳(関西テレビ)
【出演】中山優馬
桜井日奈子 施鐘泰(JONTE) 辰巳雄大(ふぉ〜ゆ〜) 愛原実花
金井勇太 佐戸井けん太 他
【企画・制作】関西テレビ放送

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