男子禁制!? 乙女ゲームの世界  vol. 3

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乙女ゲームを愛するブロガーたちの本気のハナシ①

乙女ゲームを愛するブロガーたちの本気のハナシ①

乙女ゲームが世に登場してから約20年。当初はゲームをプレイすること自体が女性にとってハードルの高いものだったが、近年では作品の多様化や趣味を大切にする世相にともない、乙女ゲームはより身近なものになり、プレイヤーの人口はどんどん増えている。しかも、多くのプレイヤーたちは深い愛情をもってプレイに臨み、トロコン(※1)するまで作品をしっかりと堪能、吟味していたりも。なかにはプレイをして得た溢れんばかりの愛をSNSやブログで発信しているプレイヤーも存在する。そういった情報は他プレイヤーにはとても重要なもので、作品について共感する大事な交流の場にもなっているのだ。そこで気になるのは、ブロガーたちの存在。彼女たちは、なぜブログでゲームへの愛を綴ろうと思ったのか。今回は、乙女ゲームの知識に長けたブロガーたちにアンケートを行い、乙女ゲームにハマったきっかけやブログ開設にいたった経緯、抱く想いなどを伺った。4日連続で人気ブロガーたちの声をお届けする。

※1  トロフィーコンプリートの略。トロフィーとはPS4、PS3、PS Vitaに搭載されているシステムのひとつで、ゲーム中に特定の条件を満たすと獲得できる。トロフィーの種類はブロンズ、シルバー、ゴールド、プラチナがあり、作品ごとにその内訳と入手条件が異なる。つまり、ゲームを遊びつくしたという証。

取材・文 / エンタメステーション編集部


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マイファースト乙女ゲーム体験!

今回、4組のブロガーにアンケート調査を行った。どなたも数多くの乙女ゲームをプレイしており、作品に深い愛情を持って想いや情報を記している。ゲームを評価する審美眼や着目点には卓越したものがあり、以下に紹介する皆さんは多くの読者から支持され愛されている。

<ぶぅ子さん>

ぶぅ子の部屋 http://yaplog.jp/nsbuuu/

2013年にブログを開設して以来、怒涛の勢いで乙女ゲームをプレイされているぶぅ子さん。まず驚くのは、発売されたばかりのソフトをいち早くフルコンプし、感想をアップしていること。作品の内容を的確に評価し、シナリオや糖度(※2)、スチルなどを5つ星で採点。多くのプレイヤーの指標となっている。また、“ぶぅ子の別荘”というブログも運営しており、こちらではおもに攻略情報を扱っている。

<りな子さん>

りな子の独り言。 http://rinako95.blog.fc2.com/

りな子さんのブログの最大の特徴は、“ネタバレ”がないこと。ゲーム未プレイの読者の楽しみを奪わないようにしているのだ。ブログを始めた2013年以来そのスタンスは変わらず、これまでに100本近い作品をプレイ。作品を隅々までしっかりとプレイし、どういった場面で自分の感情が揺さぶられたのかを綴っている。どの記事もかなりの長文で書かれており、作品への愛の深さを感じるブログを展開している。

<颯夜さん>

OT*おば でいず.・* http://yaplog.jp/souyann/

不思議な語感のブログタイトルは、“OTakuでOTomeなおばちゃんの日々”という意味とのこと。みずからをそう名乗る颯夜さんは、ご主人とふたりの息子、そして猫の暮らす家庭を守る主婦。現在のブログは始めてまだ半年だが、10年ほどまえにも乙女ゲームのブログを運営していた経験があり、知識は豊富。プレイした作品はシナリオ、キャラクター、萌えなどの要素を5つ星で評価し、培われた審美眼でゲーム内容を深く考察している。

<ゆかさん&えり子さん>

わくわく♡乙女ゲーム談義 *昼は社畜・夜はプリンセス* http://wakudan.seesaa.net/

乙女ゲームの最新ネタや感想はもちろん、メーカーが発表したさまざまな情報をいち早くまとめている。扱う情報は多岐にわたり、ゲームのほか、イベント、ライブ、舞台など盛りだくさんで、ソースのリンクを張って読者を誘導する仕掛けは見事。このブログの見どころは、同じ職場で働く先輩OLゆかさんと後輩OLえり子さんのテンポのいい対談形式の掛け合い。お互いの発言を補足するように情報を掘り下げ、読者の興味を引いている。今回のアンケート回答もおふたりの掛け合いで紹介したい。


※2 恋愛の甘さを表した指数。得られるときめきが多いほど糖度は高く、逆にシリアスなものは糖度が低い。

enquête 1. 乙女ゲームにハマったきっかけとその理由は?

女性がゲームをプレイするには、ゲーム機本体やソフトの購入、購入場所の選定、周囲の理解など、高い壁をいくつも越えなければならない。ブロガーの皆さんは、その壁をどのように踏破したのか。最初に乙女ゲームを知ったきっかけ、そしてハマった理由について伺った。

ぶぅ子さん「画家の藤間麗さんがTAKUYO作品『星色のおくりもの』(※3)の原画を担当しているのを知って、プレイしたのが乙女ゲームへの第一歩でした。でも、初めは乙女ゲームというジャンルを知らなかったので、恋愛ゲームを自分で買うのがすごく恥ずかしくて。友だちから、”自分も『遙か』(※4)シリーズをプレイしているよ”という言葉を聞かなかったら、私は乙女ゲームの世界に足を踏み入れてなかったかもしれません。だから、言葉であと押ししてくれた友だちには感謝の気持ちでいっぱいです。乙女ゲームは1本の作品で多くの攻略キャラといろいろな形の恋愛を楽しむことができて、何よりキャラたちに声が付いているというところも美味しいです! 私は乙女ゲームのそういった部分に魅力を感じてハマってしまいました」

人気ブロガーのぶぅ子さんも、最初の難関は女性が恋愛ゲームをプレイする“恥ずかしさ”だった。ショップに並んでいるソフトを手に取ってレジに出すというのは、やはり周囲の目が気になるものだ。つぎのゆかさんもその恥ずかしさがあったというが、勇気をもって踏み出したことでえり子さんという大事なパートナーに巡り合えた。

ゆかさん「初めてプレイしたのはブロッコリー様の『うたの☆プリンスさまっ♪Repeat』(※5)です。もともとふつうのアクションやRPGを好むゲーマーで、“乙女ゲーム”という響きや恋愛がメインだということに恥ずかしさや抵抗を感じていました。でも実際にプレイしたら、すごく楽しくてハマってしまって。ゲーマー仲間のえり子にススメてみたんです」

えり子さん「私も同じく! ゆかさんに教えてもらうまではアクション系のものしか興味がなくて、乙女ゲームはこの年齢で……と、なんとなく敬遠していましたね。お互いゲーム好きという話からオススメの乙女ゲームを教えてもらって試しにプレイしたら、私もまんまとハマりました。プレイしているあいだについついキャラクターに感情移入してしまって。いつの間にか本当に自分が物語の主人公になって、恋愛を疑似体験している気持ちになるので、毎日の癒しです!」

ゆかさん「会話内容の選択や、ミニゲームの結果しだいで未来が変わるおもしろさ。徐々に近づくふたりの距離。パートナーとともに、ひとつの歌を作り上げた達成感。それに、魅力的な声が重なる。プレイもせず敬遠していたことが恥ずかしくなるくらい、『うたの☆プリンスさまっ♪』は私たちに幸せをくれた作品です。そして乙女ゲーマーへと進化しました(笑)」

一方、もともとゲームの知識があったりな子さんは、乙女ゲームをプレイステーションストアで買ったのだという。ぶぅ子さんやゆかさんに比べると気兼ねなく購入できたようだが、当初は乙女ゲームに対して希薄なイメージしかなかったそうだ。

りな子さん「もともとゲームが好きでプレイをしていたので、乙女ゲームというジャンルは知っていましたが、ただ恋愛をするだけのゲームなんだろうと興味を抱いていませんでした。でも、アプリで配信された『薄桜鬼』(※6)をストアでたまたま見つけて興味本位でプレイしてみたら、それまで自分が持っていた乙女ゲームのイメージがガラッと変わったんです。“ただ恋愛をする”だけではなく、各キャラによって恋愛展開やルートシナリオが異なっていたり、物語の内容が凝っていてとても濃く、衝撃を受けました」

乙女ゲームをプレイしてみて、初めてその魅力を認識したというりな子さん。その通り! 食わず嫌いはもったいない!! さらに、以前から乙女ゲームをプレイしていた颯夜さんは、ある作品との出会いを機に一層その魅力にハマったと語る。

颯夜さん「『遙かなる時空の中で3』は、それまでプレイしてきた乙女ゲームを凌駕する、圧倒的なシナリオの深さがありました。絵も、当時のゲームの中では綺麗だったので、シナリオにすんなりシンクロできて、乙女ゲームで初めて“萌え”を体験しました。当時は斬新だった、剣を取ってみずから戦うヒロインのカッコよさにメロメロとなって、どぼん! と音が聴こえるぐらいに“乙女ゲーム”という沼にハマった自覚がありました。あのときの衝撃はいまも忘れられません……(笑)」

一様に、乙女ゲームをプレイして衝撃を受けたことが伝わってくる。そう、乙女ゲームはイケメンが甘い声で囁いてくれるだけの単純な内容ではない。物語もキャラクターもシステムも、とてもよく構築されており、それが女性の心を震わすのだ。


※3 廃校寸前の高校を舞台に、主人公と幼馴染、そして季節外れの転校生男子との恋を描いた物語。/TAKUYO

※4 『遙かなる時空の中で』の略。異世界に召喚された女子高生が、男性たちとともに戦いながら、時空を越え、運命を切り拓いていく。シリーズは『1』から『6』まであり、ファンディスクを含むと多くのタイトルが発売されている。/コーエーテクモゲームス

※5 アイドルや作曲家を夢見る少年少女たちが通う芸能専門学校“早乙女学園”を舞台に、アイドル候補生をオーディション優勝へ導く。/ブロッコリー

※6 幕末の動乱を駆ける新選組の生き様と、彼らと行動をともにすることになった主人公の切なくも甘い恋物語。/オトメイト

 本日は、皆さんの乙女ゲームへの第一歩をお訊きしたところで終了。乙女ゲームプレイヤーの読者は共感するところがあったのではないだろうか? 興味はあるけれど未プレイの読者は、ぼんやりだろうけれど、入り口が見えていることを願う次第。明日は、皆さんの乙女ゲームへの向き合いかたをお伝えする。

<1日目 ぶぅ子’s choice>

乙女ゲームを“日常”とし、明日を生きる活力のためにプレイしていると語るぶぅ子さん。これまでにプレイした150本以上のゲームの知識をもとにはじき出される評価、そして読み手の気持ちを明るくさせてくれる人懐っこい雰囲気は、多くの読者に共感を与えるはず。プレイリポートや攻略情報など、いろいろな側面から情報を提供してくれる、凄腕乙女ゲームプレイヤーだ。

▲ぶぅ子さんがオススメする『三国恋戦記~オトメの兵法!~』(Daisy2)。理由は4日目の記事で紹介!

▲ぶぅ子さんがオススメする『三国恋戦記~オトメの兵法!~』(Daisy2)。理由は4日目の記事で紹介!

▲ぶぅ子さんのプライベートスナップ。「この写真はとりあえず、今手元にある私の大事な嫁たちです♡ 引き出しから取り出して大切な嫁たちを並べてみました! 並べている最中は自分でもこんなにたくさんの作品を保管していたんだって驚きました!(笑) 大好きな作品は手元に置いておきたい派なので何度も繰り返しプレイして楽しんでいます! PSP作品にも多くの名作が潜んでいるので、移植されないPSP作品はきっと本体が壊れちゃうまで楽しむと思います!」

▲ぶぅ子さんのプライベートスナップ。「この写真はとりあえず、今手元にある私の大事な嫁たちです♡ 引き出しから取り出して大切な嫁たちを並べてみました! 並べている最中は自分でもこんなにたくさんの作品を保管していたんだって驚きました!(笑) 大好きな作品は手元に置いておきたい派なので何度も繰り返しプレイして楽しんでいます! PSP作品にも多くの名作が潜んでいるので、移植されないPSP作品はきっと本体が壊れちゃうまで楽しむと思います!」

『三国恋戦記~オトメの兵法!~』オフシャルサイト http://www.daisy-daisy.in/products/sangoku/renew.html
© Daisy2

三国恋戦記~思いでがえし~


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