MUSIC GO! ROUND!  vol. 1

Interview

「T2:トレインスポッティング2」のサントラからブレイクスルーするアーティストは生まれるか?

「T2:トレインスポッティング2」のサントラからブレイクスルーするアーティストは生まれるか?

 

サントラ聴いた、気に入った! 次は何を聴けば?

和田 ヤング・ファーザーズってことはビートの面白い音楽が好きなのかもしれないので、ジェイムス・ブレイク以降のソウルの流れを汲んだビート音楽をすすめるかな。たとえばベタですが、ザ・エックス・エックス(The XX)とかサンファ(Sampha)とかをすすめることになるかもしれない。ウルフ・アリスが好きって言われたらヴァント(Vant)っていうUKのバンドをすすめるかな。それはね、去年フジロックのホワイトステージに出てるかな。それは直球のギターロック。

土井 それはチェックしてみたいなぁ。

和田 ファット・ホワイト・ファミリーだと、マックデマルコというアメリカのサイケ若手の代表みたいなのがいるんでそれをおすすめして、またマックデマルコが所属してるのが“Captured Tracks”ていうNYのレーベルなんですけど、そこのレーベルはカラーがはっきりしてて同じようなバンドがいっぱいいるんで、紹介したらいいかな。

土井 同じようなバンドがいっぱいいるって…毒吐くなぁ(笑)。ヤング・ファーザーズ、やっぱりいいですね。

和田 面白いですよ、変ですけど。単純にメロディーがポップな感じでは無いけど、頭に残るフレーズがあって口ずさめない何かが頭の中で回る。

土井 口ずさめない何かが頭の中で回る! たしかに!

和田 日本ではメロディーが良くない=その音楽は良くないって受け取られがちだけど、そうじゃない所に気づけるともっといろんな音楽が面白くなると思う。

土井 新しい音楽、どんどん広めてみてもらえればなと思います。UK、元気になっていかないでしょうか? この先。

和田 今、ギターロックにヒーローがいないんですよね。アークティック・モンキーズが何年か前に出てきた以降はない感じですよね。アメリカもですけどギターロックが弱くて。僕らは注目して探してますけど、結局はヒップホップの人に負けてしまう。フランク・オーシャン、ケンドリック・ラマー、チャンス・ザ・ラッパーなど、ストリーミングだけでやってる人のクリエイティブに、ギターロックが勝てない。ギターロックファンもそちらに流れちゃってるので、苦戦していますね。

土井 だからゴリラズでブラーとオアシスが合体! みたいな話題で沸くしかなかったり。(ゴリラズはブラーのデーモン・アルバーン率いるバンド。新作にブリットポップ期のライバルだった元オアシスのノエル・ギャラガーがゲストミュージシャンとして参加している。)

和田 ゴリラズがブラーより売れているというおかしな現象が……。ギターロックもヒーローが出てくると、ヒーローに憧れる人が出てきて、やたらコピーみたいなバンドもたくさん出てきて、シーンも活性化する。

土井 ちょこちょこ毒吐いてますが(笑)。とにかく「T2」が公開になりますので映画を見てそれからもう1回サントラ聴いてみてほしいなぁと、ね。

和田 「Born Slippy」がめちゃくちゃ好きな人が「Slow Slippy」を聴くとどうなのかとか、「Lust For Life」のプロディジー・リミックスも、前と一緒やん! って思うのか、ココめっちゃかっこよくなってる! って思うのか。映画を見てから聴くとどう印象が変わるのか、変わらないのか。

土井 21世紀にアップデートされてる感じがしますよね。ぜひ、CD→映画→CD→映画って何巡もしていただいて。ダワさん今日はどうもありがとうございました。

「T2 Trainspotting」のサウンドトラックが気に入った人にダワさんがおすすめするアーティスト

THE XX? / ON HOLD

SAMPHA? / BLOOD ON ME

VANT? / PARKING LOT

MAC DEAMRCO ?/ Ode to Viceroy


「T2:トレインスポッティング2」

2017年4月8日公開

スコットランド、エディンバラ。大金を持ち逃げし、20年ぶりにオランダからこの地に舞い戻ってきたマーク・レントン(ユアン・マクレガー)。表向きはパブを経営しながら、売春、ゆすりを家業とするシック・ボーイ(ジョニー・リー・ミラー)。家族に愛想を尽かされ、孤独に絶望しているスパッド(ユエン・ブレムナー)。刑務所に服役中のベグビー(ロバート・カーライル)。想像通り?  モノ分かりの良い大人になれずに荒んだ人生を疾走する彼らの再会、そして彼らが選ぶ未来とは――。

【監督】ダニー・ボイル
【脚本】アンソニー・ドッド・マントル
【原作】「T2 トレインスポッティング」「トレインスポッティング」(ハヤカワ文庫)
【キャスト】レントン:ユアン・マクレガー スパッド:ユエン・ブレムナー サイモン/シックボーイ:ジョニー・リー・ミラー ベグビー:ロバート・カーライル ダイアン:ケリー・マクドナルド ベロニカ:アンジェラ・ネディヤコバ マイキー:アーヴィン・ウェルシュ


土井コマキ

奈良生まれ、眼鏡。2000年1月に、fm802「SONIC STYLE」のアシスタントDJとしてキャリアをスタート。その他、VJ、MC、書き物、イベント企画など音楽を真ん中において活動中。現在のレギュラー番組はFM802「MIDNIGHT GARAGE」(毎週火曜日24:00-27:00)、FM802「BEAT EXPO」(毎週水曜日・木曜日19:00-21:00)。

土井コマキ – MEGANE GO! ROUND!http://www.doikomaki.com/
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和田貴博(DAWA)

FLAKE RECORDS代表。世界各国の音楽を輸入し紹介する店舗業務の傍ら、自主レーベル「FLAKE SOUNDS」を主宰。 洋邦問わずにバンドのライセンスリリース、アナログリリースを行っている。また「TONE FLAKES」と銘打った自主イベントで海外アーティストの招聘ツアーや、来日バンドやインディーズバンドの関西公演の企画などを行う。店頭では頻繁にインストアイベントを開催。自身はDJとしてライブの転換専門としてイベント出演を行う。
酒場が好き。

FLAKE RECORDShttp://www.flakerecords.com/

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