Interview

MICHIの新作のテーマは“王道のアニソン”。その素直な気持ちと見えた自分らしさ

MICHIの新作のテーマは“王道のアニソン”。その素直な気持ちと見えた自分らしさ

沖縄初のアニソンシンガー、MICHIが4枚目のシングル「I4U」をリリースする。TVアニメ「つぐもも」のEDテーマとして制作されたこの曲は、アニソンシーンを牽引し続けるクリエイターチーム“Elements Garden”によるアッパーチューン。王道のアニソンをテーマにしたという「I4U」を聴けば、MICHIのボーカリストとしてのポテンシャルの高さを改めて実感してもらえるはずだ。7月には東京、大阪で「MICHI 1st LIVE TOUR『I4U〜Supernatural〜』」も決定!

取材・文 / 森朋之


アニソンシンガーの中では独特な声ですからね、私

3月30日の誕生日で21才になりましたね。20才と21才って、だいぶ違いませんか?

そうですね! もうすっかり20代なので(笑)、いろいろしっかりしなくちゃいけないなって思ってます。でも、ぜんぜん落ち着かないんですよ、どうしましょう? たぶん35才くらいになったら落ち着きが出てくると思うんですけど。

ずいぶん先ですね(笑)。2017年、ここまではどんな感じですか?

すごく濃い3カ月でしたね。今回のシングルの準備もあったし、いろいろなイベントにも出演させてもらって。ライブに関してもどんどん欲が出てきてるんです。もっとカッコいい歌い方は出来ないかな?とか、ピッチもさらに安定させたいなって。いい意味でもがいているというか…。じつはデビュー曲の「Cry for the Truth」がいちばん難しいんですけど、もっともっとレベルアップさせたいです。

期待してます! では、ニューシングル「I4U」について。作詞はRUCCAさん、作曲はElements Gardenの藤間仁さんというタッグですが、どんなテーマで制作された楽曲なんですか?

今回は“王道のアニソン”というコンセプトで制作していただいたんです。まさにその通り、いや、それ以上の曲になりましたね。「つぐもも」の原作も読んでいたんですが、(妖怪バトルアクションの)世界観にもすごく合ってるなって。バトルシーンにもぴったりの曲になっています。でもやっぱり歌うのは難しかったです。

メロディの高低差が大きいですよね。歌い出しはすごく低くて、サビにかけてどんどん上がっていって。

Aメロの最初のフレーズはいままでいちばん低い音なんですよ。アニソンシンガーのみなさんって、ハイトーンの方が多いと思うのですが、私はそういう声質ではないし、「ロー(低音)を活かせる曲がほしいな」って思ってたんです。ちょうどそのときに「I4U」と出会えたので、「これは運命だ!」って感じて。アニソンシンガーの中では独特な声ですからね、私。

すごく個性的ですよね。自分でも「独特だな」って思う?

思います! イベントで共演者の方のステージを見ていても、かわいい声だったり、カッコ良くて高い声の方が多いんですが、良い意味で「私みたいな声の人はいないな」って。だから「I4U」みたいな曲を歌えるのはすごく嬉しいんですよ。

この曲は振付けもすごくインパクトあるんですよ。指の動きを使った振付けがあるんです

歌詞は「つぐもも」の主人公とヒロイン、そして、MICHIさんとファンのみなさんの関係を表現しているとか。

そうなんです! 1番では「君のため 僕がいる」って歌ってるんですけど、最後では「君のため 僕がいるよ」って歌っていて。そこに成長を感じてもらえるんじゃないかなって思います。

“君”対する感情が曲のなかで変化している?

はい。最初は自分のなかの決意を表現していて、最後ではそばにいる大切な人に優しく語り掛けるように歌っていて。だから、声の表現も自然と変化しているんです。そういうところも感じ取ってもらえたら嬉しいいです。あと、この曲は振付けもすごくインパクトあるんですよ。指の動きを使った振付けがあるんですけど、スタッフさんの間でも「これはいいね!」って大絶賛で。2月25日からすでにライブでは披露しているんですが、最高でしたね。曲自体に勢いもあるし、めちゃくちゃ盛り上がって。初めて聴いたはずの曲なのに、1番の途中から体を動かしてくれて、声も出してくれて。アニソン大好きな方だったら、たまらないメロディだと思うんです。聴いた瞬間に「これだ!」って。

素晴らしい(笑)。MVはアニメの世界観に寄り添ったというよりも、MICHIさん自身のパフォーマンスを前面に押し出した内容ですね。

そうですね。アニメはちょっと懐かしい感じだったり、和の雰囲気があるんですけど、MVは洋風なので。曲自体の良さだったり、いまの私が表現できるカッコ良さを詰め込んだ映像になっていると思います。新しいMICHIの表情を見てもらえると思うし、私自身、新しい可能性が開けたなと感じていて。

自分の見せ方もわかってきた?

それもあると思うし、今回のシングルに関しては、コンセプトを決める段階から会議に参加させてもらったんです。だから自分のなかでイメージしやすかったし、表現するときもスムーズだったんじゃないかなって。

MICHIさんの自身のアイデアや意見も反映されているんですか?

はい。本当にありがたいです。いままではある程度スタッフさんのなかで決めたものを受け取って、私の意見も取り込んでいただいて表現していたんです。でも今回は一から意見を交換させてもらっているし、私自身の思いもしっかり汲み取っていただいたので。たとえば衣装やメイクについても「こういうことをやってみたい」「これカワイイよね」って何時間も話をしたんですよ。そこからシースルーの衣装に決まって、手足を出すより、ちょっと隠れてたほうが神秘的だよねという話もしました。あとは今回は髪飾りを使わせてもらったり。CDジャケットの撮影もみなさんと話をしながら進めていって、すごく満足できるものになりました。

私が沖縄でアニメを観ていたときは、アニソン=バンドの曲っていうイメージだったんです

なるほど。ちなみにMICHIさんにとっての“王道のアニソン”って、どんなものなんですか?

なんだろう? 王道のアニソンって人によって違うと思うんですけど、私が沖縄でアニメを観ていたときは、アニソン=バンドの曲っていうイメージだったんです。“銀魂”とか“NARUTO”が好きだったから、FLOWさんの楽曲とか。最近で言うとLiSAさんの曲もそうですね。

バンド系、ロック系のアニソンがルーツなのかも。今回のシングルのカップリング曲「超常性ワールド」はまさにそういうタイプの曲ですね。

ロックですよね。バンド感もすごくあって、聴いたときに「これだ!」って思いました。作詞・作曲はヨシダタクミさん(phatmans after school)で、演奏にもphatmans after schoolのみなさんが参加してくださって。ヨシダさんの提供曲にバンドのメンバーのみなさんが演奏で参加するのって、今回が初めてらしいんですよ。お初を頂けるなんて、光栄ですよね。スタッフのみなさんとも「この曲は大きな舞台で映えそうだね」という話をしていて。ぜひ夏フェスでも歌いたいです!

ストレートなロックナンバーですからね。ボーカル録りはどうでした?

けっこう苦労しました。いままででいちばん時間がかかってしまって…。ディレクションはMASTERさん(副田MASTER研二)だったんですけど、すごくスパルタで鍛えてくださいました。聴こえてもいいブレスというか、歌ってるときの息を強調して、それを味として取り入れるというのがテーマで。あと、レコーディングの向き合い方についてもいろいろと教わりました。その内容は内緒って言われてるんですけど(笑)。

声質的にも性格的にも、まっすぐに歌うのが自分らしいと再認識しました

門外不出なんだ(笑)。MASTERさんに教わったことで、新しい気付きもあった?

ありましたね! みなさんにも「MICHIはこういうストレートな歌い方がいちばん合ってるね」って言っていただいたんですけど、自分でも「そうだな」って実感することができて。声質的にも性格的にも、まっすぐに歌うのが自分らしいと再認識しました。初心に戻れた気がしますね。

「予定調和の未来を/いまこの手で打ち砕け」という歌詞もすごいインパクトですよね。

夢があっても、なかなか一歩踏み出せないことって多いじゃないですか。そんな自分に飽き飽きしてる人もいると思うし…。そういう予定調和な日々を自分の手で打ち砕いて、前に向かって進んでいこう!という歌になっているので、みなさんに共感してもらえると思います。

MICHIさんもそういう思いになることがある?

ありますよ! たとえばライブにときも、緊張してばかりではなくて、「自分に自信を持って、曲の魅力をしっかり伝えよう」と思ったり。もともとめんどくさがりで、すぐに怠けちゃうタイプだから(笑)、自分に対して「やらなくちゃ!」って言い聞かせてますね。

1日中ベッドの上にいることもあります(笑)

めんどくさがりってことは、休日もダラダラしちゃったり?

1日中ベッドの上にいることもあります(笑)。外出するのはジムに行くくらいで、あとはアニメ見たり、マンガ読んだり、ゲームやったり。親友と出かけることもあるんですけど、彼女も沖縄の人なので、ウチナータイムなんですよ。「午後1時くらいに待ち合せようか?」って約束しても、家を出るのが午後4時とか(笑)。お仕事のときは絶対ウチナータイムを発動させませんけどね!

7月に東京、大阪で開催される「MICHI 1st LIVE TOUR『I4U〜Supernatural〜』」についても聞かせてください。

今年の目標は「東京以外でワンマンライブを実現する」だったので、それがこんなに早く叶ってビックリしてます。大阪は第2の故郷だと思っているし、ノリもすごく合うんですよ。最高潮でどこまでいけるか楽しみですね。東京でも大阪でも「いままで見たライブのなかでいちばん最高」と思ってもらえるような、みなさんの心にしっかり刻まれるステージを見せたいです。

ライブの内容についても意見を出しているんですか?

はい! まず、東京と大阪で雰囲気を変えたいんですよね。その場所ならではの演出もしてみたいし。あと、みなさんをビックリさせたいんです。映画でもアニメでも「きっとこうなるだろうな」って先の展開が見えるようなものより、どうなるかわからない作品が好きなんですよ。だから、自分のライブもそういう構成でやりたいんですよ。そうすることで、いままでとは違うMICHIを見てもらえたらなって。タイトルも“Supernatural”ですから。包み隠さず、すべてを見せるので、超自然体の私をぜひ見に来てください!

I4U(TV size)

ライブ情報

MICHI 1st LIVE TOUR「I4U 〜Supernatural〜」

7月8日(土) 東京 原宿 Astro Hall 17:30開場/18:00開演
7月29日(土) 大阪 梅田Shangri-La 16:30開場/17:00開演


MICHI

1996年3月30日生まれ。沖縄県出身。A型。沖縄初のアニソンシンガーとして、音楽クリエイター集団Elements Gardenのサウンドプロデュースにより、 2015年7月にTVアニメ『六花の勇者』のOP&EDテーマ「Cry for the Truth/Secret Sky」でデビュー。 2016年1月には、TVアニメ『だがしかし』のOPテーマとなる2nd Single「Chackmate!?」、5月には3rd SingleとなるTVアニメ『クロムクロ』のEDテーマ「リアリ・スティック」をリリース。9月には1st Album「Sprint for the Dreams」をリリースし、自身初のワンマンライブはチケットは即完売。 そして2017年4月28日にはTVアニメ「つぐもも」EDテーマ「I4U」をリリース。7月には自信初となる東京と大阪でのライブツアーが決定している。 デビューからわずか二ヶ月でインドネシアやシンガポールなど海外でのライブを大成功に納め、直近ではタイ、ロサンゼルス、上海、ボルチモアなど、各国最大級のアニメイベントを経験。モットーは「アニメは地球語」。

オフィシャルサイトhttp://michi-stbe.com/