LIVE SHUTTLE  vol. 128

Report

L'Arc-en-Cielがアニバーサリーライヴで見せた、25年分への感謝

L'Arc-en-Cielがアニバーサリーライヴで見せた、25年分への感謝

L’Arc-en-Ciel 25th L’Anniversary LIVE
2017年4月9日 TOKYO DOME

25周年ライヴの2日目は、とても温かいものだった。高い美意識を貫きながら、ユーモラスにオーディエンスとコミュニケーションを図る。「25才になったL’Arc-en-Ciel」はドームサイズのバンドらしく、自分たちの歴史を沈着に振り返りながら、25年間に起こった変化や出来事をファンたちとフェアに分け合っていた。オーディエンスたちはライヴの間、ずっと幸せな表情をしていた。それがアニバーサリーライヴの成功を物語っていた。

ステージの左右に大きなスクリーンがある。中央にはマルチスクリーンが置かれていて、すべてのスクリーンが同調しながら映像が構成される。ライヴはまずこのスクリーンに映し出される、SF仕立てのショートストーリーから始まった。失われたL’Arc-en-Cielの痕跡を取り戻すために、このライヴが企画されたことを告げる映像に場内が盛り上がる。すかさずメンバーがシルエットで浮かび上がると、kenのギターのアルペジオのイントロが流れる。それが約20年前にリリースされた「虹」であることが伝わって、大歓声が上がった。いきなり歌い出したhydeの声もつややかで、絶好調だ。

サウンドは、非常にクールだ。特にyukihiroのドラムの音色がシブい。対照的にtetsuyaのしなやかなベースラインが、カラフルな彩りを与える。音圧を上げて無理にねじ伏せようとはせず、一個一個の音をクリアに聴かせながら、アンサンブルで“重さ”や“迫力”を演出する。それは25年というキャリアの成せる業だろう。数えきれないほどのライヴ経験を積んだバンドならではの、“いい音”だった。「Vivid Colors」など、前日とは異なる曲を織り混ぜたセットリストで楽しませながら、じわじわとオーディエンスの熱を上げていく。

最初のハイライトはムービングステージだった。バックスクリーンにあるステージが、野球のフィールドを横断してホームベースまで移動する。「REVELATION」を演奏しながら、ぐんぐん近づいてくるメンバーに、スタンドが熱狂する。オーディエンスに配られたL’edバンド(リストバンド型ライト)が色を変えて点滅し、場内がさらに熱くなる。

「みんなからリクエストしてもらった曲をやります」と「風の行方」に進む。これも前日になかったナンバーで、ファンが喜びの声を上げたのだった。

メンバーがメインステージに戻ったところで、次のハイライトは1998年に3枚同時発売になったシングル「花葬」、「浸食 -lose control-」、「HONEY」を演奏したシーンだった。ロマンティックなサウンド、ダークな世界観、ポップなリズムというそれぞれに異なる魅力を持つ3曲が同時にリリースされたことにも驚かされるが、その3曲を立て続けに演奏することで“バンドの今”が浮き彫りになる。見事なパフォーマンスだった。

ライヴは、hydeの「アゲていこうぜ、TOKYO! 俺たちに力貸してくれよ。俺たちを待ってたんだろ? 会いたかったんだろ?」の言葉で一気に加速する。「Driver’s High」、そして「READY STEADY GO」では曲の最後をyukihiroのドラムが締めた。

インターバルをはさんでtetsuyaが話し出す。「4月8日と4月9日、4とか9って日本人的には嫌われる数字でしょ? でも4+8+4+9は25。25周年!」と言って拍手を浴びる。

「Link」の曲中で、hydeが笑みを浮かべながら「9年ぶりにメンバー紹介をやっちまおうかな」と言って、一人一人の名前をコールする。ステージにも客席にも歓びがあふれる。「25年で何が変わったかな。気がついたら、たくさん後輩が増えてね。でも、まだまだ負けるわけにはいかないんで、逃げ切るつもりで行きたいと思います(笑)。最後に『瞳の住人』を聴いてください」とhydeが言うと、悲鳴に近い歓喜の声がドーム中から上がった。そして悲鳴を上げた者たちが、一緒に歌い出す。

メンバーはファンに真正面からの感謝を表し、ファンはバンドに計り知れないほどの愛情を返す。25年間、シーンのトップに君臨してきたバンドにふさわしい、素晴らしいエンディングだった。

文 / 平山雄一
撮影 / 今元秀明 / 岡田貴之 / 緒車寿一 / 加藤千絵 / 田中和子

L’Arc-en-Ciel 25th L’Anniversary LIVE
2017年4月9日 TOKYO DOME

セットリスト

1.虹
2.Caress of Venus
3.the Fourth Avenue Café
4.Vivid Colors
5.Lies and Truth
6.真実と幻想と
7.forbidden lover
8.Shout at the Devil
9.REVELATION
10.風の行方
11.X X X
12.花葬
13.浸食 -lose control-
14.HONEY
15.MY HEART DRAWS A DREAM
16.NEO UNIVERSE
17.STAY AWAY
18.Driver’s High
19.READY STEADY GO
20.Don’t be Afraid
21.Blurry Eyes
22.Link
23.瞳の住人

ライヴ情報

TETSUYA 15 th ANNIVERSARY LIVE開催決定!

8月25日(金) 昭和女子大学 人見記念講堂
8月26日(土) 昭和女子大学 人見記念講堂


VAMPS
VAMPS LIVE 2017 U.S.

5月2日(火)* Workplay Soundstage / Birmingham, AL
5月3日(水)* The International / Knoxville, TN
5月4日(木)* Canal Club / Richmond, VA
5月6日(土)Rams Head Live / Baltimore, MD
5月8日(月)* Upstate Concert Hall / Clifton Park, NY
5月9日(火)* Aura / Portland, ME
5月11日(木)Middle East Downstairs / Boston, MA
5月12日(金)Diesel Club Lounge / Pittsburgh, PA
5月14日(日)* Val Air Ballroom / West Des Moines, IA
5月15日(月)* Sokol Auditorium / Omaha, NE
5月17日(水)* Ground Zero / Traverse City, MI
5月18日(木)* Diamond Pub Concert Hall / Louisville, KY
5月19日(金)The Loft at Center Stage / Atlanta, GA
5月21日(日)Scout Bar / Houston, TX
5月22日 (月)Gas Monkey Bar N’ Grill / Dallas, TX
5月24日 (水)Bluebird Theater / Denver, CO
5月25日 (木)The Marquee Theatre / Tempe, AZ
5月27日(土) Blackest of the Black Festival / Oak canyon park, silverado, CA

* = I PREVAIL LIFELINES TOUR DATES
太文字 = VAMPS HEADLINE DATES


VAMPS LIVE 2017 UNDERWORLD

東京 ZEPP TOKYO
6月21日(水)/6月22日(木)/6月24日(土)/6月25日(日)/6月27日(火)/6月28日(水)
名古屋 ZEPP NAGOYA
7月8日(土)/7月9日(日)/7月11日(火)/7月12日(水)
熊本 B.9 V1
7月15日(土)/16日(日)
福岡 DRUM LOGOS
7月18日(火)/19日(水)
大阪 ZEPP OSAKA BAYSIDE
7月22日(土)/7月23日(日)/7月25日(火)/7月26日(水)
札幌 ZEPP SAPPORO
9月2日(土)/9月3日(日)
仙台 SENDAI PIT
9月17日(日)/18日(祝/月)


VAMPS LIVE 2017 BEAST PARTY

2017年8月5日(土)、6日(日)
沖縄県 ぎのわん海浜公園屋外劇場


L’Arc-en-Cielの作品はこちら

画像ギャラリー※4月8日のライブより

L’Arc〜en〜Ciel

日本が世界に誇るモンスターバンド。
2017年4月、結成25周年を記念して『25th L’Anniversary LIVE』
東京ドーム2Days 公演を開催し、11万人を動員。
突然出現する虹が人々に驚きや喜びや希望を与えてくれるように、
今後も彼らの活動から目が離せない。

オフィシャルサイトhttps://www.larc-en-ciel.com

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