黒選!メディアコンテンツ研究家・黒川文雄がテーマで選ぶ 3+1  vol. 5

Column

ファイナルファンタジーのテレビドラマ化記念、FFシリーズ俺的ベスト3はこれ!

ファイナルファンタジーのテレビドラマ化記念、FFシリーズ俺的ベスト3はこれ!

ゲームが映像化されるのも珍しくない時代になった、と感じる今日この頃です。
20~30年前だと、ゲームの映像化と言えばアニメでないと表現できず、ゲームをアニメ化した作品としては「スーパーマリオブラザーズ ピーチ姫救出大作戦!」がヒットした事を思い出します。その後、マリオの世界観は「スーパーマリオ 魔界帝国の女神」によって実写映画化も実現されました。マリオには名優ボブ・ホスキンス、クッパには怪優デニス・ホッパーを起用する等、魅力的なキャスティングでしたが、ゲームの世界観を実写で表現するのは大変だったようですね。

実写化でゲームの世界観を思うとおりに表現できるようになったのは、やはり、VFXの進化とCGによる演出が加わってから。特にCG技術の恩恵は大きかったのではないでしょうか。 ゲームとCGの融合を最初に作り上げたと言えば、2001年公開の映画「ファイナルファンタジー」です。この作品は最先端の技術で作られ、未来を示した功績が非常に大きいと思います。 これ以降、ハリウッドでもCGを使った映像制作は加速していきますし、ゲームもCG技術だけではなく、映像と演出を工夫する時代に突入したように感じます。

ところで、新たにこの4月から、テレビドラマの世界でもゲームの映像化がスタートしています。これを記念して、今回は「ファイナルファンタジー」の映像化表現について振り返りながら、私の独断と偏見で選ぶ「ファイナルファンタジー黒川文雄的ベスト3」をお届けします!

ではどうぞ!

画像:© 2010 – 2017 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.


第3位:スーパーファミコンの機能を使い込んでシームレスな演出を確立させたファイナルファンタジーV

「ファイナルファンタジーV」、1992年にスーパーファミコン向けに発売され、約245万本ものヒットセールスを叩き出したRPGの金字塔。

ゲーム開始冒頭では、主人公がチョコボに乗って草原を走る姿が印象的です。
パッケージも主人公とチョコボが丘の上から草原を見下ろしていますし、ゲーム開始からいきなりチョコボに乗れるのも驚きの演出だったと感じます。

ストーリーは、風の異変に気付き、タイクーン王がクリスタルに駆けつけるが、目の前でクリスタルは砕け散ってしまう所から始まります。
さらに、空から巨大な隕石が落ちて来て、主人公のバッツ、王女レナ、記憶を無くしたガラフが運命的な出会いをして風の神殿へ向かうことになります。
この隕石が落ちるシーンは、スーパーファミコンの拡大・縮小・回転機能を見事に演出として表現することが出来ていて、キャラクターを自由に操作出来ながら、ストーリーがサクサクと進んでいきプレイヤーが息つく間もなく、気づいたら時間があっという間に過ぎていた・・という仕掛けに満ちていました。

これまでと違い登場キャラクター達は、動きを与えられて笑ったり驚いたりするように。
キャラクターの感情表現がメッセージだけではなく、動きを持つ事でダイレクトに伝わるようになったわけですね。
これがドット絵では映像化の限界ではあるものの、見事なまでの演出でプレイヤーを引き込むことに成功したと感じる一作だと思います。

ファイナルファンタジーⅤ

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