『ホライゾン ゼロ・ドーン』が一新する洋ゲーの事実  vol. 2

Report

超ド級のリアル感、『ホライゾン ゼロ・ドーン』の機械獣

超ド級のリアル感、『ホライゾン ゼロ・ドーン』の機械獣

人類の文明が滅んだ1000年後の世界を舞台に、大自然の中を闊歩する機械の獣たちを弓と槍で狩るという浪漫全開な設定が話題を呼んでいる『ホライゾン ゼロ・ドーン』。

本稿では、緑に飲み込まれた文明崩壊後の世界、機械獣という異質な存在のリアリティをこれでもかというほどに高めている本作のハイレベルなグラフィック、主人公の瞳に眼前の風景をリアルタイムで反射させるといった驚異的な作り込みに着目し、ビジュアル面から本作の魅力に迫っていく。洋ゲー独特のキャラクターデザインが苦手という人も、リアリティと浪漫が融合した機械獣のビジュアルは必見なので、画像だけでも目を通してみてほしい。

文 / 村田征二朗


圧倒的存在感を放つ機械獣

欧米産のゲーム、いわゆる洋ゲーが食わず嫌いになる理由として、「リアルすぎる見た目が好みじゃない」、「グラフィックがすごいのはわかるけど、ゲームに求めているのはそこじゃない」といったような理由があると思います。確かに洋ゲーと言えば日本のゲームとはテイストの違った、“バタくさい”と言われる顔つきのキャラクターであったり、ゲームのジャンルとしても日本人にはまだやや馴染みの薄いFPS(一人称視点シューティング)やTPS(三人称視点シューティング)が多かったりするイメージはあります(FPSやTPSについては日本でもプレイヤーが増えてきている印象ではありますが)。

筆者としても、「ゲームはグラフィックよりゲーム性。グラフィックの良さを強調されてもちょっとね」という考えだったのですが、『ホライゾン ゼロ・ドーン』の画面を見たときには衝撃を受けました。本作はもちろん、肝心のゲーム性も魅力的であり、そこについては別の記事で触れていきますが、本作のグラフィックは、ゲーム性うんぬんを差し置いて、問答無用でインパクトを与えてくるのです。

▲綺麗なグラフィックだけならそう珍しくもありません、が……

前回の記事でも述べたように、本作の衝撃は金属の装甲やパイプに包まれた獣、機械獣抜きに語ることはできません。人間だけが出てくるゲームであれば、グラフィックがそこまでリアルである必要性は感じないかもしれませんが、この機械獣については、本作の超絶クオリティなグラフィックで表現されるからこそ圧倒的な存在感を発揮し、プレイヤーに未知の興奮を味わわせてくれるのです。

▲機械の獣という特異な存在が自然や動物、人間と同じレベルのリアリティで描かれるところに本作の魅力があります

恐竜や獣を思わせるフォルムでありながら金属に身を包み、レーダーや重火器といったパーツを背負ったその姿はまさに異形であり、ゲーム内で新たな機械獣と遭遇したときの驚きと緊張感、そして知的好奇心はかなりのもの。その機械獣と戦うというシチュエーションも非常に胸アツですが、それも機械獣がリアルに描かれているからこそです。

しかも、機械獣の装甲や各パーツは、彼らをただ機械に見せるためだけのものではなく、攻撃によって破壊し、そぎ落とすこともできます。この部位破壊は相手を弱体化するという戦闘の要素としてもそうですが、部品が取れて機械がボロボロになっていくという、メカものの美学とも言える要素としても重要であり、メカ好きなプレイヤーにはたまらないものです。また、一部の機械獣に搭載されている兵器は破壊することによってプレイヤーが使用することもでき、その破壊力とエフェクトのド派手さは超ド級!

▲装甲や部位を破壊した際のスパーク演出も小気味よく、戦闘に細かな快感を生んでいます

▲機械獣から入手する武器は超強力&超ド派手で爽快感抜群!

機械獣がハイレベルなグラフィックによって鮮明に描かれることでその異質さが強調され、破壊描写もしっかりしていることによって“人vs機械”の戦いであることがより印象的になっており、その点で本作はこの超リアルな映像だからこそフルに楽しむことができる作品なのです。


Horizon Zero Dawn

vol.1
vol.2

編集部のおすすめ