LIVE SHUTTLE  vol. 134

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ウヨン白熱のソロツアー。サプライズの連続にファン歓喜。華やかさとユーモアに彩られた約3時間

ウヨン白熱のソロツアー。サプライズの連続にファン歓喜。華やかさとユーモアに彩られた約3時間

WOOYOUNG  (From 2PM)Solo Tour 2017 “Party Shots”
4月9日 幕張メッセイベントホール

4月5日(水)、札幌(Zepp Sapporo)公演から6都市、11公演に渡って開催された「WOOYOUNG(From 2PM)Solo Tour 2017 “Party Shots”」。2015年に行われた「WOOYOUNG Japan Premium Showcase Tour 2015 “R.O.S.E”」以来、約2年ぶりとなった待望のソロツアーだけに、チケットは全会場完売という盛況ぶり。さらにウヨンの誕生日である4月30日(日)には、東京Zepp DiverCityにて追加公演&ツアーファイナルを開催! 今ツアーでは、前回を上回る公演数に加え、アリーナクラスの大規模な会場を2日間超満員にするなど、ウヨンの人気を実証するとともに、ソロ・アーティストWOOYOUNG(From 2PM)に対する期待値の高さをうかがわせた。

4月9日(日)、ツアー3公演目となった幕張メッセイベントホール。隅々まで埋め尽くされた8000人の熱気とウヨンのイメージカラーであるブルーのペンライトの光が広い会場を包み込む中、「みんな準備はいい?」とウヨンの声が場内に響き渡った。

割れんばかりの歓声に導かれるように、置かれていたソファの背後から登場したウヨン。両サイドを思いきり刈り上げた金髪のモヒカン&メガネ、アロハシャツというラフないでたちのウヨンは客席を見渡し、少年のような無邪気な笑顔を浮かべると、「今日はトークショーです(笑)」といい、待ちわびていたファンひとりひとりと会話をするように、みずからの思いを言葉にしていった。

まるで自宅にいるかのようなリラックスした様子で、ファンとのコミュニケーションを楽しむウヨン。そんな自然体のウヨンに8000人の観客もリラックスモードに。気づくとオープニングのMCだけで軽く20分を超過。会場に笑い声と和やかな空気が流れる中、ウヨンはファンとの会話を通して感触を掴み、自信を携えながら、徐々にソロ・アーティストWOOYOUNG(From 2PM)へとアイドリングしていった。

そして、「僕のソロアルバム『Party Shots』の中で一番好きな曲です。とくに歌詞が好きです。早く皆さんに聞かせたかったです!……Let’s go!」と少年ウヨンからアーティストへとギアチェンジし「Chill OUT」を披露。「Ladies&Gentlemen! Are you ready! Doo-bi-do ba,Say!」とグルーブ感たっぷりのサウンドに合わせ、2PMで見せるウヨンとは異なるフリースタイルのパフォーマンスで観客を魅了。アドリブを利かせた低音域のラップが余韻を放ちながら体内の奥深くまで染み渡っていった。

ムーディーな空間を構築し、大きな熱気が場内を支配する中、「どうですか? 大丈夫? 歌詞、本当にいいでしょ!?」と、このツアーで初披露されたこの曲への確かな手応えを感じたウヨンは、満面の笑みを浮かべた。

「曲は終わりです。「Chill OUT」はボーナス。今からずっとトークやりますよ!」と再び少年に戻ったウヨンは「冗談です」とはみかみ、「今から『Party Shots』スタートします!」と力強く宣言。

「この瞬間を本当に待っていました。2年前に『R.O.S.Eツアー』をしたとき、僕は本当に幸せでした。だから、今回はちょっとプレッシャーや心配がありました。みなさんにどうやってカッコいいステージとかパフォーマンスとか音楽とかお見せできるかを本当に悩みました」と一変して神妙な面持ちで心境を語るウヨン。「でも、僕にはいつもみなさんがいるから自信があります。僕たちのメンバーがいるから自信があります!」と笑顔を覗かせると会場は大きな拍手に包まれた。

「僕とコンサートチームが一生懸命準備したステージをみなさんにお見せしたいです!」とウヨンがスタッフに合図すると、ステージセットのライトが一斉に点灯し、一気にカラフル&ポップな空間へ。「ちょっと説明していいですか? これはピアノ。これはヤシの木、僕好き!」と1つ1つセットを説明していく。「これは階段です」と一段ずつ階段を上っていき、最上段に辿りつくと「ちょっと待っててね」とウヨンは扉の中へ。

サングラスをかけたウヨンが扉から現れると、「ハンパない」のイントロが流れ、女性ダンサーと戯れながら、枠に捉われない自由人を描いた楽曲の世界観を表現。新曲の「Going Going」では男性ダンサーも加わり、コミカル&軽快なダンスを展開し、会場のボルテージを上昇させた。

「4月19日に僕の1stミニアルバム『Party Shots』が発売されます! ティーザー写真見ましたか? ウヨン、なんだこりゃって、見たとき本当にびっくりしましたよね?(笑) 全然『R.O.S.E』のときとは違いましたよね? スタッフとかみんなからウヨン大丈夫? って本当に心配されましたけど(笑)、今回はもっと面白い感じ、本当にハンパない感じでやりたかったんです。だから、イメージが強くなりました。みなさんと一緒に遊びたかったので、そのようなイメージが必要でした。みなさん理解してください!」と流暢な日本語でアルバムに対する思いを吐露するウヨン。そんなウヨンの想いにしっかりと耳を傾ける観客。

そして、自分の一番の理解者であるファンに「僕はみなさんのスーパーマンになりたいです!」と告げ、力強く拳を突き上げたウヨンは、派手なジャケット&白のサンバイザーをかぶり、ヒップホップチューン「Superman」を披露。さらに「僕が応援している、愛してる(事務所の後輩グループ)GOT7の曲です。僕がプレゼント(楽曲提供)しましたけど、ステージの上でひとりでやりたかったんです」と「Yo モリアガッテ Yo」では、力強いラップで硬派に表現。「Yo モリアガッテ Yo」のコール&レスポンスで会場はまさしく大盛り上がりとなった。

「そして、次はみなさんが待ちに待ったその時間! みなさんがショック受けた、みなさんがびっくりした、それがウヨンねって信じられなかったステージです(笑)。みなさん一緒に暴れていきましょうか!」と、アルバムのタイトルチューンである「Party Shots」へ。ステージはまさしくパーティー空間となり、“お尻をふりふり”“クネクネ 腰つき”をしたり、“気をつけ!”と男性ダンサーをベットに押し倒したり、遊び心をふんだんに詰め込んだ歌詞を男女ダンサーとユーモアたっぷりに体現。パーティーの前半は、ウヨンのキュートさとカッコよさを存分に見せつけながら、アゲアゲのナンバーを立て続けに繰り広げ、フルスロットル状態で進んでいった。

中盤は一変して、しっとりとした趣を奏でるアコースティックコーナーへ。紺色のセットアップに着替えたウヨンは、ステージ上手に置かれた真っ白なピアノとアコギの切ない音色をバックに切々とバラードを歌い上げた。スタンドマイクをしっかりと握り、目をつむりながら楽曲の世界に陶酔するウヨン。DAY6のカバー曲「congratulations」では、マイクを外し、全身で溢れ出る思いを表現。ここまで感情をむき出しにしたウヨンを初めて見たといえるほど、ウヨンの感情がダイレクトに伝わる歌声に会場は引き込まれ、彼が歌い終わると大きな拍手が自然と沸き起こった。

「今日が誕生日の人?」とファンとの会話を挟み「Happy Birthday」をしっとりと歌い紡ぐと、バラの花束を抱えたウヨンはステージ下に降りて、1本1本渡しながら、ファンの目の前で「R.O.S.E」と熱唱。悲鳴にも似た歓声が沸き起こった。

白のハイネックゴールドのパンツ姿に着替えたウヨンは、2PMのナンバー「Giv u Class」に続いて、「I Know your shirts」をみずからピアノの弾き語りで披露。「Where is She」では女性ダンサーと共に陰と陽のコントラストを際立たせ、緊張感を放ちながら、恋に葛藤する男をパフォーマンス。クール&セクシーなウヨンを垣間見せた。

「みなさん今日楽しんでますか? でも、すみませんですね……もう最後のパートです」と本編の終わりが近づいていることを述べると、客席から「えぇ~!」「嫌だ~!」の声が。「どうしよう~僕も嫌だ~ホテルに帰りたくないよ~でも、準備した曲がここまでです」と一緒に嘆くウヨン。「えぇ~嫌だ~」とさらに大きなブーイングが起こると、「すぐアンコールで!」と笑いを誘い、「アンコールが10時間くらいですよ~(笑)。ずっと同じ曲「Party Shots」やります。聞ける?」と提案。「イエーイ!」と大はしゃぎするファンたちに「みなさん本当にヤバいよ! 嘘はダメよ。僕もできないよ(笑)」と、夫婦漫才のようなやりとりをしばらく続けたあと、「このあとは僕らしい感じ。僕はもともとダンスが好きな奴だから」とジャケットをはおり、サングラス&ハット&手袋を装着。自身に気合を注入し、身も心もダンサーウヨンへと変貌を遂げていった。

「次のステージは「Party Shots」」より熱いです。みなさんのために踊りたいです。僕はダンス歌手だから。みなさん盛り上がる準備はいいですか?(イエーイ!) マジで?(マジで!) いい感じ?(いい感じ!)」とそれまでのフリースタイルの動きから一転。ウヨンの真骨頂である、しなやかでありながらキレのあるダンスを「Formula」「DJ GOT ME GOIN’ CRAZY」「想像してみて」まで存分に見せつけ、白熱した空気が会場に充満する中、本編は終わりを迎えた。

アンコールでは、壁にかかった39のイルミネーションをバックに、ピアノバラード「波」を情感たっぷりに熱唱。艶やかで伸びやかな歌声、表現力の高さを見せ、ボーカリストとしての凄まじい力量と成長を改めて感じさせたウヨン。大きな感動&拍手に会場が包まれる中、「みなさん今日はきてくださって本当にありがとうございました!」とウヨンはファンに感謝を示した。

「「波」は僕の故郷である釜山の海を見ながら書いた曲です。波が本当に寂しくて、別れた彼女を思う男の感情に似てるなと思い、歌詞を書きました」

発売前のアルバム曲を披露するにあたり、ファンを困惑させないようにと「波」以外においても楽曲の前後で丁寧に解説をしていたウヨン。そういった細やかな配慮は、「周りの人たちが気楽でいられるように気を遣う」ウヨンの性格そのものであり、今回のステージではファンを思いやる優しさ、気配りの人=ウヨンが全面にあふれていたのだった。

「ずっとZeepでソロツアーをしていましたけど、幕張は本当に広いです。メンバー5人が一緒にいたら僕はどこでも怖くないですけど、ひとりではちょっとね……(「大丈夫!」の声に)本当に? ひとりでも僕大丈夫ですか?(大歓声&拍手)ありがとうございます」と頭を下げるウヨン。「正直、一人だと不安でしたけど、みなさんを見ながら、会いながら、話したら、不安、心配はなくなりました」

終始、ファンに「大丈夫?」と問いかけながら、互いの気持ちの確認をし、不安を確信に変えていったウヨン。8000人の「大丈夫!」に安堵の表情を見せたウヨンは、「また幕張でみなさんと一緒に会うために僕、今日からまた頑張ります!」と再会を誓った。

「次の曲は、みなさんのために僕たちメンバーの声で準備しました。もちろんメンバー全員が来てくれたらうれしいですけど、みんな忙しいので、声で準備しました。ひとりもいいですけど、メンバーたちと一緒にみなさんの前で歌うことが僕は一番嬉しいです!」と2PMの「鼻歌」を披露。それぞれのメンバーの名を叫ぶと、ひとりで戦いに挑む勇敢な姿から、一気にあどけない弟の表情へ。

深いメンバー愛、離れていてもつながっている6人の絆を感じさせたあとは、EDMチューン「THE BLUE LIGHT」で心地よいファルセットを轟かせ、客席は左右に揺れる青い波に包まれた。

そして、再びタイトルチューン「Party Shots」でウヨンと8000人のファンが繰り広げた巨大なパーティーは、最高潮のテンションを記録し、幕を閉じた。

「自分の中に限定を定めない」ウヨンらしく、計22曲、約3時間に渡って行われたステージは、ミニ・アルバム『Party Shots』で魅せた華やかさとユーモアに彩られたスケールの大きさに加え、終始、サプライズ連続と言える自由度の高さ、彼の斬新なアイディアにドキドキ&ワクワク、意表を突かれっぱなしであった。しかも、発売前のアルバム収録曲を筆頭に、ファンたちが耳にしたことのない楽曲がセットリストのほぼ過半数を占めるという、ウヨンにとっても観客にとってもチャレンジとなった今回のライブであったが、ハイセンスな楽曲たちでありながらも、ただマニアックさが突出するのではなく、ポピュラリティが1曲1曲しっかり軸にあるために、一聴しただけでも非常に耳馴染みがよく、どの曲も違和感なく浸透していったのだった。

2PMではメンバーとのバランスを考えながら、自分のポジション(ダンス)を確立させ、類まないスキルを見せてきたウヨン。しかし、2PMのウヨンとは明らかに異なるカラー、職人気質の徹底したこだわり、独自の世界観を提示し、ダンスのみならず、歌、ラップ、トーク、演出……とあらゆる面において表現者としてのポテンシャル、ソロ・アーティストWOOYOUN(from 2PM)のさらなる可能性を感じさせた。

そして、何より「ファンのみなさんと思いっきり一緒に楽しみたい、全身の力を抜いて、何も考えずに思いっきり遊びたい! そうするためには、まず僕がエネルギーや動きをみなさんに伝えるべき」だと「Party Shots」の制作に関してウヨン自身がインタビューで語っていたように、彼はみずからのエネルギーを最大限放出しながら、ファンと心を通わせ、一緒に遊び、楽しみながら、ステージを構築していたのが印象的だった。

文 / 星野彩乃

WOOYOUNG  (From 2PM)Solo Tour 2017 “Party Shots”
4月9日 幕張メッセイベントホール
セットリスト

1 .Chill OUT

2. ハンパない
3. Going Going
4.COCKTAIL
5.Superman
6.Yo モリアガッテ Yo
7.Party Shots
8.Bye bye my blue (ペク・イェリンのカバー)
9.Love me again (G Soulのカバー)
10. Congratulations (DAY6のカバー)
11 .Happy Birthday
12. R.O.S.E
13.Giv u Class
14.I know your shirts
15.Where is She
16.Formula
17.DJ Got Me GOIN’ CRAZY
18.想像してみて
EN-1.波
EN-2.鼻歌
EN-3.THE BLUE LIGHT 
WEN.Party Shots Remix

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ウヨン(From 2PM)

“アジアNo.1野獣アイドル”2PMのメンバー。
2008年に韓国デビュー、2009年に韓国音楽会最高の名誉の一つと言われる「Mnet Asian Music Award(MAMA)で、最高賞となる「Artist of the year」を受賞。その後破竹の勢いで中国・東南アジアをはじめとするASIA全域を席巻。
瞬く間にASIA No.1アーティストに登りつめる。
2015年3月にシングル「R.O.S.E」で日本でのソロ活動をスタート。2017年4月、2年ぶり2度目となるソロ作品『Party Shots』をリリース。全国6か所、全11公演の全国ツアーを行っている。

オフィシャルサイトhttp://www.2pmjapan.com/

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