Interview

小芝風花、ドラマ「マッサージ探偵ジョー」で開花した新境地

小芝風花、ドラマ「マッサージ探偵ジョー」で開花した新境地

女優として進むことを決めた映画『魔女の宅急便』

ここからは、小芝さんのパーソナルな部分を伺っていきたいと思います。小芝さんが芸能界を目指したきっかけは?

ずっとフィギュアスケートを習っていたので、テレビを見る時間もなく、ドラマにうとくて、結構周りの子の会話に入れないタイプだったんですよ。でも、浅田真央さんがスケートを滑りながらCMに出られているのを見て、『こういうCMに出てみたい』って言ったら、姉がオーディション雑誌を買ってきてくれて。書類審査で落ちるだろうから出すだけ出してみようって出したのがきっかけだったんです。スケートでずっと生きていくんだと思っていたので、まさかグランプリをいただけるとは夢の様でした。そして、こんなに大勢の中から選んでくださったんだから頑張りたいと思いました。

それまでテレビを見る時間もなくスケートに打ち込んでいたところから、この世界に入ってきて、最初はどうでしたか? 葛藤などありましたか?

もう、どうしよう〜!って感じでした。すぐにオーディションがあったので、グランプリをとった1ヵ月後ぐらいに上京してきて。周りに知ってる人が誰もいなくて、芸能界もわかんないし、頼れる人もいないし。だから不安になることもありました。でもレッスンにしろお仕事にしろ、今までに経験したことがないことばっかりだったので、ほんとに時間が経つのが早くて。もう5年経ったんだなって。ホントにあっという間でした。

この道を突き進むと腹をくくったのはどのタイミングでしたか?

やっぱり『魔女の宅急便』の映画が決まった時です。それまでCMとかドラマとか映画とかオーディションを受けてたんですけど全然受からなくて、初めて合格したのが『魔女の宅急便』で。映画も初めてだったし、小豆島に二ヶ月ぐらいロケに行かなきゃいけなくて、家族と離れるのも初めてでした。でも、離れたからこそスタッフさんや監督さんとコミュニケーションをとることが出来ました。
また、私でいいのかなっていう不安やプレッシャーがかなりあったんですけど、スタッフさんやキャストとみんなで作ってるっていう実感がして、その時にこの仕事を頑張りたいなと思いました。

その結果としてブルーリボン賞新人賞を受賞されて。

めっちゃ嬉しかったです! でもやっぱり欲が出てくるもので、新人賞はやっぱり特別な賞なので、次はちゃんと女優としてまたこの場所に戻ってこれるように頑張りたいと思いました。

プレッシャーよりは、次に対する欲の方が大きかったんですね。

そうですね。その場に立った時は先輩方もいるし緊張したんですけど、助演女優賞、主演女優賞をとられている方を見ると、やっぱりそれだけ演技も素晴らしいですし、こういう人になりたい、またこの舞台に戻りたいと思いまして、今一つ一つ頑張ってます。

熱くお芝居ができるようにしたい

小芝風花

小芝さんは普段、どんなことでインプットしてますか? 好きな映画や音楽や本などがあったら教えてください。

好きな映画は『7番房の奇跡』っていう映画です。お父さんと小さい娘さんの話なんですけど、冤罪で殺人の容疑をかけられてお父さんが捕まっちゃうんですね。で、刑務所で出会った人たちが、娘に会わせてあげようとしてくれるお話なんですけど、ちょっと面白いところもあり、最後は苦しくてめちゃめちゃ泣いちゃう。泣きたい時には必ずそれを観ます。

時間が空いたりすると映画を見ることが多いですか?

そうですね。あと、たまに家族でDVD鑑賞会をします。お菓子をいっぱい買って、好きなDVDを何本か観て。

それは楽しそうですね。小芝さんが好きな傾向のものって、どういうものが多いですか?

結構怖いものが好きなんですよね。ホラーじゃなくて、人間的に怖いもの。小説とかもそうです。湊かなえさんは王道ですけど好きです。あと、本のタイトルでひかれることが多くて、「鬼畜の家」とか読みました。めっちゃ怖いですよ。
感動系の作品も好きです。でも最後はハッピーエンドじゃないと嫌なんですよ。最後が、“え?どういうこと?”っていうのも結構あるじゃないですか。“結果どうなった?”みたいな。そういうのは苦手です。あと、悲しく終わるのも嫌。結局全然この人報われてないやん!っていうのだと、ズーンと落ちちゃうので、基本ハッピーエンドが好きです。ちゃんと犯人がつかまるとか、ちゃんと幸せに終わるのが好きです。

今後やってみたい役どころはありますか?

怖い役をやってみたいですね。猟奇的な役とか。今まで真面目な役だったり、今回明るい役ができたので、いろんな役を演じたいなと思います。自分がどういう役が得意で、どんな役が苦手なんだろうとか知りたいです。

小芝風花

役との向き合い方として、信条としていることはありますか?

このお仕事ってずっと不安で、お仕事がある時とない時があって、ないと私このままもうお仕事こないのかなって考えちゃうんですけど、その分一つ一つのお仕事は全力で。例えば何かお仕事をもらえたんだったら、“これぐらいできるだろう”って思われているところよりも、もっと上をいく結果を残したいし、できれば、もう一回仕事したいなって思ってもらえるようにっていうのはすごく思っていて。なるべく熱くお芝居ができるようにしたいなと、いつも思っています。

最後に、もうすぐ二十歳になりますが(お誕生日の3日前に取材)、二十歳になったらやってみたいことはありますか?

もっと母を外に連れていってあげたいなと思っています。こっちに出て来てから知り合いがいなくて、いつもちょっと寂しそうなので、お酒が飲めるようになったら飲みに連れて行ってあげようと思ってます。あと旅行とかもして、楽しい思い出をいっぱい作っていきたいなぁ、って思います。今まで結構迷惑かけてきたので(笑)。二十歳になったらお酒も飲めるし、できることが広がるので、もっと楽しいことをしてあげたいなと思います。

二十歳になるのは楽しみでしたか?

めっちゃ楽しみでした。ちっちゃいころから楽しみにしてました。その頃から、最初に一緒に飲みに行くのは絶対に母って決めてて。お店も決まったので、誕生日の夜は行ってきます!

小芝風花

土曜ドラマ24『マッサージ探偵ジョー』

放送時間:毎週土曜日 深夜0:20~
放送局:テレビ東京系列

キャスト:中丸雄一
小芝風花 和田正人 与座よしあき 三河悠冴 佐藤貢三
小澤征悦 / 倍賞美津子
脚本:井上テテ 政池洋佑
監督:根本和政 瀧 悠輔 田中峰弥
チーフプロデューサー:浅野太
プロデューサー:稲田秀樹 小松幸敏 村上公一(ロボット)
制作協力:ロボット
製作著作:テレビ東京
主題歌:「お疲れサンクス」/マッサージ探偵ジョー(ジェイ・ストーム)
オフィシャルサイトhttp://www.tv-tokyo.co.jp/mt_jyo/
©テレビ東京

小芝風花

1997年4月16日生まれ。大阪府出身。
2011年「ガールズオーディション2011」でグランプリを獲得し、翌年「息もできない夏」(CX)で女優デビュー。
2014年に清水崇監督作品「魔女の宅急便」で主演を務め、第57回ブルーリボン賞新人賞、第24回日本映画批評家大賞新人賞を受賞。
2016年には、話題を集めた朝ドラ「あさが来た」(NHK)に主人公の娘役でレギュラー出演。
2017年には「下剋上受験」(TBS)のレギュラーを経て、現在放送中の土曜ドラマ24『マッサージ探偵ジョー』では亜久里葉子役でレギュラー出演中。
今後の待機作として、NHK-BS時代劇「伝七捕物帳2」、初主演ドラマ「二人のキャンバス」(NHK)がある。
オフィシャルサイトhttp://www.oscarpro.co.jp/talent/fuka_koshiba/


小芝さんが読んだ本

鬼畜の家
深木章子 (著)
講談社
講談社文庫
【解説】「おとうさんはおかあさんが殺しました。おねえさんもおかあさんが殺しました。おにいさんはおかあさんと死にました。わたしはおかあさんに殺されるところでした……」 保険金目当てで家族に手をかけてゆく母親。 巧妙な殺人計画、殺人教唆、資産の収奪…… 信じがたい「鬼畜の家」の実体が、唯一生き残った末娘の口から明らかに。本格ミステリ大賞候補作 『衣更月家の一族』、『殺意の記憶』と続いていく榊原シリーズ第一作。
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