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ニコニコ超会議2017 ゲーム系レポ①VR・先端技術編

ニコニコ超会議2017 ゲーム系レポ①VR・先端技術編

ゲームの祭典と言えば、まず思い浮かぶのは東京ゲームショウ。ですが、ゲームショウにも負けない魅力的なお祭りはまだまだ存在します。本稿では、2017年4月29日、30日に幕張メッセで開催された“ニコニコ超会議2017”をリポート。いろいろ個性的な出展がありましたが、まずは注目のVRを始めとする先端技術を使った展示の数々を紹介。新たな技術を通して、ゲームの未来を覗き見ていきます。来場者数15万4,601人、会場からの生放送を視聴したネット総来場者数505万9,967人が目撃した新たな遊びはなんだったのでしょうか?

 取材・文 / 大工廻朝薫


VRコンテンツ花盛り!

今回のイベントで最も注目を集めていたVRコンテンツが、民進党ブースの『VR蓮舫』。民進党代表・蓮舫にひたすら詰め寄られるという恐怖系(?)VRです。その待ち時間は2時間を超えるほど。

▲体験中は心拍数がモニタリングされ、終了後に総理大臣適性を診断してくれます。よくも悪くも質問攻めにあう総理大臣気分を味わえます

▲お隣の自民党ブースでは対照的に、自民党本部の内部を案内してくれるという、のどかなVR映像が提供されていました

『VR蓮舫』と並んで人気だったのが、『大相撲 ニコニコVR場所』。VRで再現された横綱・白鵬と琴奨菊の取り組みを土俵上から観戦できるほか、プレイヤーが力士となって取り組みを体験することもできます。この取り組み体験パートでは、VRの映像に合わせて本物の力士が組み付いてくる演出つき。

この超会議では大相撲ニコニコ場所が開催されていたこともあり、イベントを楽しむ力士の皆さんの姿を会場のあちこちで見ることができました。

▲メガハウスブースに設けられた、スマートフォンを使って手軽にVRやARが楽しめる『BotsNew Characters VR』の体験コーナーにて。力士が真の力を解放する場面に遭遇

意外なところでは、地方自治体のブースでもVRが活用されていました。岩手県ブースでは、地元の専門学校生が作ったVRゲームを展示。兵庫県洲本市のブースでは、移住を考えている人に向け、洲本市の魅力をVRで体験してもらうコーナーが設けられていました。

コンテンツに興味を持ってもらうきっかけ、そしてコンテンツをより魅力的に伝えるための表現方法としてVRを使用した出展が増えていました。ほかのゲーム関連イベントでは体験できない、多種多様ぶりです。

“ちょい足し”で新たなVR体験を

“超会議 2017”会場内では、インディー系の開発者が集まるVR技術の展示会“Japan VR Fest”も開催されていました。その一角で盛り上がりを見せていたのが、ゆるUnity電子工作部の『巨大人型決戦兵器アリシアちゃん』。プレイヤーは怪獣から街を守るため、巨大な女の子・アリシアちゃんによじ登ってその胸に飛び込みます。

▲大きな双丘を目指し、ハイハイで突撃。本人はわかりませんが、周りから見ると、何とも言えないポーズですね

エッジが効きすぎて心配になるこの作品ですが、実は今回の出展のために数日で作成したもので、まだ完全版ではないとのこと。今後は“GVS”という技術を使用して平衡感覚を刺激し、後方に引っ張られるような感覚を追加。擬似的に重力を感じることで、巨大美少女によじ登る感覚をよりリアルに体験できるようになるそうです。

▲過去にはGVSを使用し、『幼女ビンタVR』という作品も製作されたとのこと。先端技術と尖った性癖でVRの未来を開拓していく彼らに、いろいろな意味で目が離せません

シン・ショッカソンのブースでは、振動スピーカーを使った“触覚”VR、『SHIN-KAIJU VR』が展示されていました。このゲームの特徴は、振動スピーカーのついたサンダルを履いてプレイする点。足踏みをすると怪獣が前に進み、街を破壊します。足裏から街を踏み潰す感触が伝わることで、想像以上の臨場感が味わえました。体験したバージョンでは未実装でしたが、口を開けることで怪獣が火を吹くギミックも作っているそうです。

▲振動スピーカーをコップにつけると、コップの中でボールが回っているような触覚もリアルに再現可能。VRブームを機に、触覚コンテンツをより広く知ってもらいたいとのこと

卓上でひときわ異彩を放っていたのが、GIFT10 INDUSTRYのVRを利用したボードゲーム『モニャイの仮面』。VR空間に広がる迷路のような神殿を探検して地図を作っていく、協力プレイタイプのボードゲームです。

VRゴーグルを覗いているプレイヤーは見えている景色を説明し、ほかのプレイヤーはその情報をもとにマップを作成。生物を見つけた場合は、その姿を粘土で再現します。一定時間ごとにゴーグルを覗くプレイヤーを交代しながら、それぞれの見た景色をつなぎ合わせ、最後はアプリと作成した粘土人形を使って答え合わせ。このルールのおもしろいところは、ゴーグルを覗いていない人も同時にゲームに参加できる点。ボードゲームならではのアナログなアプローチで、複数人によるVR体験の共有を実現していました。

企業・団体系のVR出展では体感するコンテンツに重きが置かれていたのに対し、“Japan VR Fest”では、VRというフィールドそのものを拡張しようと模索する参加者の姿が目立ちました。

VRだけじゃない、先端技術の数々

超人スポーツブースでは、AR技術を使った新しいスポーツ『HADO』の体験会が行われていました。直接見ると何をやっているかわかりにくいのですが、モニターを通して見ると世界が一変。手からエネルギー弾を放ったり、バリアに身を隠したりと、子供のころに憧れた超能力バトルが繰り広げられています。

またNTTのブースでは、振動による触覚VRとプロジェクションマッピングを組み合わせた『超未来式体感型スマホ』や、浮遊球体ドローンディスプレイ、26台のディスプレイを使った裸眼3D映像など、さまざまな技術を使った展示が行われていました。

▲『超未来式体感型スマホ』では、まるで本当に中でバレーボールの壁打ちが行われているかのような触覚が楽しめました。コンパニオンの女性もどこか未来的な服装です

“超会議”の特徴は、企業も個人も、面白そうだと思ったことをどんどん積極的に出してくること。ニコニコ動画らしい“やってみた”精神が強く現れています。“その発想はなかった”と思える新しいアイデアや、“技術の無駄遣い”が生み出す新しいエンターテインメントをいち早く体験したい人なら、ぜひとも足を運んでほしいイベントです。明日公開のリポート②では、そのほかの出展を広く紹介します。

ニコニコ超会議2017公式サイト
http://www.chokaigi.jp


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