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舞台版『キャプテン翼』が演劇の歴史を変える! 身体能力の高い役者の動きが観客とシンクロ

舞台版『キャプテン翼』が演劇の歴史を変える! 身体能力の高い役者の動きが観客とシンクロ

高橋陽一の漫画『キャプテン翼』が世界で初めて舞台化される。8月18日から9月3日まで東京・Zeppブルーシアター六本木で上演予定だ。

1980年代に連載がスタートした『キャプテン翼』は、全世界で8000万部以上を売り上げる大ヒットサッカー漫画。舞台版は『超体感ステージ 「キャプテン翼」』と題して、ソニーとの技術提携による最先端技術を用いるほか、漫画に登場する必殺技はダンスや、イリュージョン、デジタル技術を織り交ぜて表現するという。総合演出家は、全米NO.1のダンサーとしても呼び声が高い蛯名健一。脚本・演出にパフォーマンス集団・enraの加世田剛。振付家にSMAPやAKB48のダンサーを務めた松永一哉。錚々たる面々による舞台がここに幕をあける。

これに先がけ、5月8日、製作発表会が行われ、メイン・キャスト第1弾メンバーが発表、高橋陽一らと共に、質疑応答ならびにフォトセッションが行われた。

サンバの音楽に合わせたアクロバティックなダンスパフォーマンス

オープニングには、第1弾キャストメンバーがサンバの音楽にあわせ激しいダンスパフォーマンスを披露。ドリブルやアクロバットを織り交ぜた約2分間のパフォーマンスは、「超体感ステージ『キャプテン翼』」のイメージを決定づけるものだった。その後、原作者の高橋陽一、総合演出のEBIKEN(蛯名健一)、脚本・演出アドバイザーの加世田剛、振付の松永一哉が登壇し、笑顔でマスコミ関係者の拍手にこたえた。
そして、第1弾キャストが発表され、大空翼役の元木聖也、若林源三役の中村龍介、日向小次郎役の松井勇歩、岬太郎役の鐘ヶ谷洸、三杉淳役の鷲尾修斗、松山光役の反橋宗一郎、早田誠役の土井一海、新田瞬役の加藤真央、次藤洋役の皇希ら、登壇者全員が舞台版『キャプテン翼』にかける熱い思いを語った。

左から 加世田剛(脚本)、高橋陽一(原作)、EBIKEN(演出)、松永一哉(振付)

高橋陽一(原作)

舞台でこの世界が描かれるのが楽しみです。未知の世界ですし、原作者ですがワクワクしますね。最先端の技術と若い力が結集してどのような幕が開けるのか期待しています。彼らのパフォーマンスを見ていると、アクロバティックな動きが素晴らしいですね。そしてソニーの新技術のハプティクス技術も体験してみたのですが、映画の4Dのようなリアルな体験で面白いです。

EBIKEN(総合演出)

僕は小学校のときに、『キャプテン翼』を読んでサッカーを始めました。本当に影響を受けましたから、どのように演出していこうか楽しみですね。ソニーの最先端技術も導入し、僕の知識や、脚本の加世田さん、振付の(松永)一哉くんの意見をまとめて、みんなで舞台を表現したいと思います。『キャプテン翼』といえば“必殺技”だと思いますが、ドライブシュート、タイガーショットを映像と身体表現で再現していきたいと思います。立花兄弟のスカイラブハリケーンはリアルにやってもらおうかな(笑)。ストロボを使ったスローの演出もしますが、身体能力が高い方が多いのでリアルな表現もたくさん取り入れて。リアルと映像、どちらも使って作りあげたいと思います。

加世田剛(脚本・演出アドバイザー)

出演者も身体能力が高い方が集まっているので、頭の中では超人的な必殺技をどう表現するのか、アイデアがたくさんできて困っています(笑)。キャストの能力を引き出しつつ、高いパフォーマンスをご覧になっていただければうれしいですね。舞台版はオリジナルストーリーです。劇場で楽しみにご覧ください(笑)。

松永一哉(振付)

キャプテン翼といえば、壮絶な必殺技もですが、高橋先生の描く「少年の夢」を表現していきたいですね。キャストのみんなは、いろんな特技をもっていらっしゃるので、先ほどのパフォーマンスは2分程度だったんですが、みなさんの魅力を存分にとりこみました。実際のパフォーマンスはどうなるのか構想中ですが、想像以上のものができそうで楽しみです。

新感覚エンターテインメント、ハプティクス技術

今作の目玉として紹介されたのが、演劇界では初となる最先端の“触覚提示技術(ハプティクス技術)”といわれるもの。ハプティクス技術とは、ソニーが研究開発を進めている新しい体感技術で、アクチュエータ(振動デバイス)を内蔵したハプティックウェアを身に着けることによって、ドライブシュートといった必殺技を自ら蹴ったかのような振動で体感ができ、役者が演じるリアルな感覚を客席にいながらにして全身で味わうことのできる仕掛けになっている。ソニー株式会社の横山諒氏が登壇し、この新技術と可能性について説明を行った。高橋陽一氏と日向役の松井をはじめ客席も含めた何人かが実際に体験することとなり、翼役の元木聖也と岬役の鐘ヶ谷洸と若林役の中村龍介の3人がデモンストレーションを行った。

横山諒(ソニー株式会社 ハプティックデザイナー)

ソニーのハプティクス技術は『キャプテン翼』の必殺技やパフォーマンスを、ハプティックウェアを着用することで、客席で体感できるものです。単なる振動ではないところがこの技術のポイントで、触覚、聴覚、視覚、総合的なエンターテインメントとしてご提供していきたいと思います。

左 横山諒(ハプティックデザイナー)

このチームなら不可能が可能になる

元木聖也(大空翼)

元木聖也(大空翼)

僕はトリッキングというスポーツをやっているんですけど、舞台ではみなさんが知らないトリッキングの技を披露していきたいです。この役をいただいたときに、翼くんの明るくてまっすぐなところが僕と似ているかな、と思いました。スタッフ・キャストの名前を見たときに、このメンバーだったら不可能が可能になると思っています。お客さんが感じたことのないようなステージになりますよ!

中村龍介(若林源三 役)

中村龍介(若林源三)

まず、キャスト全員で先生に挨拶してないといけないですよね。(キャスト全員で起立して)おはよーございます! 子どものころ『少年ジャンプ』が愛読書だったので、若林を演じさせていただくのは光栄です。今回のお話をいただき、役者というのは夢の中に生きていると実感しています。役者の引き出しにある動きや特技を活かした、エンターテインメント性あふれる作品にしていきたいですね。

松井勇歩(日向小次郎 役)

松井勇歩(日向小次郎)

ハプティクスを体験させていただきましたが、体にジンジン、衝撃がきてすごいですね。試合を体験しているような、太ももや腕に伝わる振動が細やかでした。僕もサッカーをしていましたが、とくに日向は大好きで、その役をやらせていただくことが幸せで稽古が楽しみです。世界的な作品ですので、先生も、お客さんも含めて、息をのむような素晴らしい作品をつくっていきたいです。

左から 鐘ヶ谷洸(岬太郎 役)、反橋宗一郎(松山光 役)

鐘ヶ谷洸(岬太郎)

今回の公演で、岬役が決まって光栄です。小学校の頃、グラウンドでオーバーヘッドキックの練習をしたことが思い出ですが、僕の青春時代そのものの漫画なので、夢のような感覚です。皆さんに夢を見てもらえるようにがんばりたいです。

反橋宗一郎(松山光)

『キャプテン翼』を読んでやりサッカーを始めたので、演劇人としても新たな演劇の世界が始まっていくと思うとワクワクします。この作品に出演できることが楽しみです。

左から 土井一海(早田誠 役)、鷲尾修斗(三杉淳 役)

鷲尾修斗(三杉淳)

中学校のチームクラブのときに、相手のチームにバルセロナのメッシ選手がいたんです。ボコボコにやられましたが……(笑)。小さい頃からサッカーをやっていたので、ボールを使ったパフォーマンスを見せたいですね。キャプテン翼をひたすら全巻そろえていたことが懐かしく、青春時代の夢がかなったような思いです。そんな夢をみなさんにも見てもらえるようにがんばっていきたいです。

土井一海(早田誠)

とにかくうれしいの一言です。『キャプテン翼』を上演することになると思っていなかったし、素晴らしいキャスト・スタッフと作ることができるのが楽しみです。

左から 加藤真央(新田瞬 役)、皇希(次藤洋 役)

加藤真央(新田瞬)

名作中の名作ですし、新田瞬を演じるにあたってプレッシャーはあるんですが、みんなで楽しく乗り越えていきたいです。

皇希(次藤洋)

僕はチームとしてダンスの世界大会に挑んで世界一になりました。僕もキャストのみなさんに負けていられないので、アニメーションダンスというロボットダンスを見せますね。(踊りを披露する)。『キャプテン翼』という大作に出演できるということで、その世界で生きていくのは不思議な感じがします。みんなが知っている“キャプ翼”をどう表現していくのか楽しみです。夏を楽しみにしてください。

取材・文 / 竹下力


超体感ステージ『キャプテン翼』

2017年8月18日(金)~9月3日(日)
Zeppブルーシアター六本木

【総合演出】EBIKEN (蛯名健一)
【脚本・演出アドバイザー】加世田剛
【振付】松永一哉
【ハプティクス・デザイナー】横山諒
【キャスト】元木聖也 中村龍介 松井勇歩 鐘ヶ江洸 鷲尾修斗 反橋宗一郎 土井一海 加藤真央 皇希

オフィシャルサイトhttp://captain-tsubasa-stage.com/

©高橋陽一/集英社
©超体感ステージ「キャプテン翼」製作委員会

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