Interview

たこやきレインボーの新作。“70億人の背中を押せるような曲”に込められた深いメッセージとは?

たこやきレインボーの新作。“70億人の背中を押せるような曲”に込められた深いメッセージとは?

関西出身の5人組アイドルグループ、たこやきレインボー。グループ名を冠したメジャー3枚目のシングル「RAINBOW〜私は私やねんから」には、「人それぞれ、いろんな色があって、他人と違っててええやん」というメッセージが込められている。たこ虹らしく、明るく賑やかに、関西弁で表現しているが、彼女たちがここまで真摯なメッセージソングを歌うのは初めてのこと。プロデューサーであるヒャダインこと前山田健一が投げかけた「人間の多様性を認め合い、尊重しよう」というメッセージを彼女たちはどう受け止め、どう表現しようとしたのか。この春、最年少の彩木咲良が高校に進学し、メンバー全員が高校生となったばかりの彼女たちに話を聞いた。

取材・文 / 永堀アツオ


<私たちはこれでいったるねん!>っていう決意表明の曲でもあると思います(清井)

新曲を最初に受け取った時にどう感じました?

 メッセージ性が強い曲やなって。歌詞はシリアスな言葉とか、暗い言葉が多いんですけど、たこ虹らしくポップで前向きな感じで表現できてるかなって思いました。

春名 感情が揺さぶられるような歌詞になってるんですけど、なおかつ、「それ!それ!それ!それ!」とか、たこ虹らしさを兼ね備えていて。両方の面を持った、欲張った楽曲だなと思いました。

清井 メッセージ性が強くて、訴えかけてる感じの曲というか。このままでいいんかな?っていうモヤモヤを自分の中で葛藤しながらも、自分の道を切り拓いて行くっていうメッセージ性が込められていて。他にも新曲を含めて4曲あるんですけど、「じゆう!そう!フリーダム!」は置いておいて(笑)、他の3曲は歌詞に意味があって。全員が高校生になったからこそ、責任感を持って歌えるのかなと思いますし、<私たちはこれでいったるねん!>っていう決意表明の曲でもあると思います。この曲を今のタイミングで歌うことはミッションというか、こういう曲を歌いきれたらいいなっていう感じです。

曲を聞いてくれた皆さんにも、もっともっと自分の輝ける場所を作れたらいいなと(根岸)

根岸 私たちが勇気を込めて歌うことで、みなさんが自分が持ってる色を出そうって思ってくれたらいいなと思いました。私がこの場所で輝けるように、この曲を聞いてくれた皆さんにも、もっともっと自分の輝ける場所を作れたらいいなと思いました。

彩木 ある意味、今の私たちを表してる曲なんじゃないかなと思って。今の私たちをそのまま、ありのままの自分たちを虹家族さんに伝えるっていう気持ちで歌えたらいいなと思ってました。

堀くるみ

どんなメッセージが込められてるなと捉えました?

清井 イントロからAメロ、Bメロ、サビとストーリー性があって。私が勝手に解釈してるんですけど……順番に話しますね。

 これ、長くなるぞ(笑)。

清井 ふふふ。まず、イントロはお祭りっぽく、わちゃわちゃ自由な感じがあるじゃないですか。

レコーディングでは、音程がどうこうっていうよりかは、感情を込めることを意識してて(堀)

パレードしてるような雰囲気ですよね。

清井 そうですね、みんなで一緒に盛り上がる感じがして。その後のAメロ、私の<ありのままの自分やったらと真依のソロのところは、急にメロディが変わって、自分の心の中にある悩みとか、モヤモヤを歌詞にしてて。で、Bメロで心の片隅に隠れていた気持ちがどんどん現れていって、サビで爆発するっていう感じなんですけど、サビも歌詞がちょっとずつ変わってて。1サビは自分の中にある悩みを歌ってて、2サビは自分の中で葛藤してて、誰かにこの気持ちを訴えたいっていう。私、2サビで、この子は変化してるなと思ったんですね。そして、3サビで、<私は私でええのかな〜>から<自分は自分でええんや!>に変わってて。自分の中の変化をこの1曲で表してるのかなと思ってます。

 自分的には、<突然、雲間に光る太陽>っていうところって、ずっと作った自分で過ごして来た人がいて。人と違うから、周りに合わせてたんだけど、好きなように生きてる人=太陽を見て、心が動かされてるのかなと思ってます。だから、レコーディングでは、音程がどうこうっていうよりかは、感情を込めることを意識してて。うちらには、そういう歌ってあんまりなかったので、サビで気持ちを込めてっていうのを一番大事にして歌いました。

人の視線が気になるとか、なんで人とちゃうんやろうとか、自分のなかですごい共感してしまうんですよ(春名)

春名 私も、この曲は聴けば聴くほど深みが増してくる歌詞になってるので、感情を大事にしたかったんですよ。人生で1回は、こういうことを思うことがあると思うんですよ。そんな迷いや葛藤を綺麗に歌に具体化したような曲になったなって思って。例えば、人の視線が気になるとか、なんで人とちゃうんやろうとか、自分のなかですごい共感してしまうんですよ。そうそうそうそうって。今、悩んでる人もいると思うし、悩んでたことがあったという人もいると思うし、本当に70億人全員が共感できる曲になってるんじゃないかなって思います、70億人の背中を押せるような曲になったなと思います。

根岸 <なんで生まれてもうたんや>っていう歌詞とか、かなり深いじゃないですか。こんな深い歌詞、私、歌えんやろうなって思ったから、ふわっとした感じで歌ったら一発OKになって。あまり考えすぎたら、暗い歌い方になってしまうから、逆に考えんと歌ったのが良かったんかなって思ったり、びっくりしたりしました(笑)。

彩木 あはははは。なんやそれ。あと、<それ!それ!それ!>とか、最後の<70億人! RAINBOW>はみんなで半円になって、自由な感じで録ったんですよ。最後は、モヤモヤしてる、縛られている自分から解放されて、自由になったんやなっていう感じが伝わったらいいなと思います。

彩木咲良

MVの方ではLGBTを含め、様々な価値観を表現してますよね。

春名 まず、普通のPVと違って、1カット風で撮ったので。最初、プレッシャーがあったんですよね。大丈夫かな、これ、撮り終わるかなって。

清井 大変なイメージがあったんですけど、3〜4テイクしかやってなくて。うまいこと行き過ぎちゃって。監督さんにもっと自由でいいんだよって言われて。

春名 完璧すぎるよって。

清井 自由に、はしゃぎながら、自分たちでやりたいことをやりながら撮ったら、そっちの方がOKで。この曲は<自由>がテーマやから、MVも自由で良かったなやなって思いました。

春名 パネルの絵も全部、違う人に書いてもらったんですよ。それぞれ違ってええやんっていう歌なので、絵のタッチも全部、違ってて。そこも見所かなって思いますし、私たちが応援する方じゃなくて、それぞれ悩んでる立場に立って、自ら演じているところも注目して見て欲しいですね。

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