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実践的ゲーム肉体論~愛を再現するコスプレイヤー アクション系①

実践的ゲーム肉体論~愛を再現するコスプレイヤー アクション系①

前回のRPG系の記事では、あみさん悠樹巫子さんのお二人にお話を伺い、普段はあまり見えることのないコスプレイヤーの実態や衣装制作の様子についてご紹介しました。続く今回は、中世ヨーロッパを思わせるリアルなダークファンタジー系の鎧、人類の夢と期待の詰まったような近未来SFボディスーツを製作されているお二人に焦点を当てました。前回登場していただいたお二人も含め、一見別ジャンルのものを作っていらっしゃるように見える方々なのですが、制作やこだわりに関しては共通することも多く、コスプレの面白さについてさらに理解していただけるのではないでしょうか。

取材・文 / ウラン

写真:『真・三國無双7』曹操 春那さん(@higeGj)


革と鉄の重量感! ダークファンタジーの世界を写真に刻む

コスプレイヤーのほとんどは、衣装を着た姿を”撮影”しているのです。コスプレイヤーが集まるイベントでは、カメラを持って撮影しあうコスプレイヤーやカメラマンの姿が多く見られます。ゲームイベントなどで出会った仲間と撮る臨場感たっぷりの写真、スタジオで背景や照明などの細部までこだわり、一枚の絵のように仕上げた美しい写真、それぞれの面白さがあるものです。

まずは、ゲームそのままのものものしい雰囲気で見る人をハッとさせる、リカールさん(@gvgexvs0919 )の登場です。

「活動自体は6年くらいやってますが、コスプレイヤーを名乗り始めたのは2013年からですね。好きなゲームは、もちろん『DARKSOULS』。上級騎士というキャラクターの装備にビビッとくるものがありました」

もともとは高校の文化祭で、ガンダムのハリボテをダンボールで作っていたそうですが、本格的に熱中するようになり、今のようなコスプレ活動をするに至ったとのこと。造形技術もさることながら仲間と写真集を製作したりなど、 “世界・空間”の表現に長け、精力的に発信なさっている方です。『DARKSOULS』は恐ろしいクリーチャーの跋扈する世界。ストーリーは幾多の謎に包まれ、もの悲しくやるせない……。上級騎士は、パッケージに描かれているキャラクターでもあります。正統派ダークファンタジー! という堂々とした恰好良さがありながら、背を向けて篝火にあたっているという、どこか意味ありげな画が印象的で非常に格好いいんですよ。私も大ファンのシリーズです。

まずは見ていただきましょう。スタジオで撮影されたこの上級騎士の写真。

▲『DARKSOULS』の上級騎士

▲薄暗い静けさの中にたたずむ姿は、物語を感じさせます。まさに『DARKSOULS』の世界に入り込んだよう!

かなりゲームの雰囲気が出ている写真の撮りかたですよね。丁寧に計算されたマントのたなびき、ポーズ。光の当てかたひとつにも、まるで陰から浮き出てくるような迫力があり、世界の再現に対するこだわりを感じます。

コスプレには、“イベントなどでキャラクターの衣装を纏うファン活動”のほか、こういった“衣装を着た自分を使って、一枚の絵を作り上げる”という遊びかたもあるのです。

出来上がった写真を見て、自分が「ゲームの中に入れた!」と思える瞬間。この不思議な感覚は、コスプレの醍醐味ですね。

DARK SOULS DESIGN WORKS

週刊ファミ通編集部(編集)

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