『ゼルダBotW』をもっと楽しむチョイ足し遊び  vol. 1

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『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド(botw)』の魅力は“自由”?

『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド(botw)』の魅力は“自由”?

発売から2ヵ月以上が経過してもなお、多くのゲームファンから注目を集め続ける『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』(以下、『ゼルダBotW)。シリーズファンのみならず、新規ユーザーからも広く支持を集める本作の自由度の高さに着目。ハイラル生活をより楽しくするライフスタイルの提案から、本作ならではのやり込みプレイまで、徹底的に遊び尽くしていく記事がスタートします。1回目となる今回は“自由”をキーワードに、本作の魅力のありかを探ります。

文 / 大工廻朝薫


さまざまな“自由”が生み出す新たなプレイ体験

 3月に発売されて以来、世界中を虜にし続ける『ゼルダBotW』。本作はあらゆる魅力に満ちています。美しく広大なフィールド、控えめながら心に残るBGM、個性的なキャラクターたち、多彩なアクション……。挙げ始めればキリがありませんが、最大の魅力をひとつだけ選ぶなら、フィールドに満ちる“自由な空気”こそがふさわしいでしょう。初めて本作をプレイした日、美しく広大なハイラルの野山を駆け巡りながら吸い込んだそれは、ゲーム史に新たな1ページが加わったことを確かに感じさせるものでした。

とはいえ、“自由度”を売りにしたゲームは過去にも数多く存在しています。それらと比べたとき、本作があらゆる点において勝っているかというと、決してそうとも言い切れないところ。ほかのゲームでは可能だった行動が、本作では制限されていることもあります。

しかし、その点を踏まえてもなお、本作はこれまでになく豊かなプレイ体験を与えてくれるゲームに違いありません。人はなぜ、本作に開放感を感じ、そしてそれを心地よく思うのでしょうか。本記事では、その理由を追っていきます。

壮大な寄り道だからこそできる自由な進行

 いかに広大なマップでも、常に行き先を強制されていたのではその全体を楽しむことはできません。ストレスなく思うままに世界を駆け巡りたいとき、求められるのは自分の意思で旅をプランニングできる“自由なゲーム進行”です。その点で言えば、本作は非常に優秀なゲームといえるでしょう。

本作でプレイヤーに与えられた目的はただひとつ、“厄災ガノン”を討伐して世界を救うこと。ひと通りの操作と基本テクニックを学んだら、あとはいつでも、開始早々でさえ好きなタイミングでラストバトルに臨めます。

▲この項目が出てくるのは、プレイ時間にして、数十分から数時間程度のポイント。もちろん慌てて討伐に出向いたところで、返り討ちに遭うのは間違いないですが……

このように最終決戦に挑むまでの道そのものは、非常に短い一本道です。プレイ時間の大部分を占める残りの冒険は、プレイヤーがガノンに打ち勝つための力を蓄え、決戦に挑む決意を固めるまでの壮大な寄り道に過ぎません。

しかし寄り道だからこそ、何を目指してどう旅を進めるかは自分次第。ゲームの進行は、すべてプレイヤー自身が考えて、決定するものとなります。

このような進行そのものは、ゲームとしてまったく新しいものというわけではありません。ですが、この柔軟性ゆえに、他の要素から生みだされる新しいプレイ体験を妨げず、それらの魅力を最大限に引き出すことに成功しているのです。そういった意味でも本作を語るうえで欠かせないポイントとなります。

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