Interview

MISIA 自身が語る「THE TOUR OF MISIA」シリーズの完結、そして向う20周年

MISIA 自身が語る「THE TOUR OF MISIA」シリーズの完結、そして向う20周年

2016年12月にスタートした“THE TOUR OF MISIA LOVE BEBOP”のツアーは、2月5日の横浜アリーナ最終公演をもって完走した。同名の最新アルバムを引っ提げてのものだったが、その日の模様を完全収録したものが、『THE TOUR OF MISIA LOVE BEBOP all roads lead to you in YOKOHAMA ARENA Final』としてリリースされる。“THE TOUR OF MISIA ”としては約4年ぶりということもあり、このツアーならではの感動を期待したファンも多かったが、彼女は見事、それに応えた。来年のデビュー20周年を控え、MISIAがこのLIVEで伝えたかったこと、今回のBlu-ray&DVD作品の見どころなどを訊いた。

取材・文 / 小貫信昭


様々な驚きを届け続けてくれた「THE TOUR OF MISIA」

そもそも“THE TOUR OF MISIA ”は、ご自身のなかでどんな位置づけなんでしょうか。

私のライヴのなかで、もっともエンタテインメントに特化したものですね。また、私がやってきた様々なジャンルの音楽、HIP HOPも、ソウルも、R&Bも、バラードもハウスも、すべて表現できるのも特徴です。さすがに生演奏中心の“星空のライヴ”シリーズでは、打ち込みの激しいビートは出来ませんから。そういう意味では、聴覚的にも、視覚的にも、体感的にも、すごく展開があるドラマティックなライヴだと言えると思います。

エンタテインメントといえば、今回、マジックを披露してくれる場面もありましたね。

私がやったのはちょこっとですけどね(笑)。スティックが羽に変わるような、王道のマジック。
けれど見所は、ハウスメドレーのイリュージョンです。何度もライヴに来てくださった方が「何度観ても分からない!」と言ってらっしゃいました。映像で観ると、どうでしょう? きっと映像でも、分からないでしょうね〜(笑)。

この Blu-ray&DVDを手にされた方は、再度その場面に注目してみるのも良さそうですね(笑)。でもあくまで軸は音楽でありつつ、様々な驚きを届け続けてきてくださったわけですね。

いつしかこうした冒頭のメドレーは、“THE TOUR OF MISIA ”の定番のようにもなっていったんですけどね。ただ、私がライヴでHIP HOPをやる時は、打ち込みの音だけで歌うのではなく、生のドラムやベースとの融合を心掛けてます。特に大きな会場では、生の楽器の音圧があってこそ、初めて感動を届けられると思いますし。打ち込みだけだと、どうしてもカラオケで歌っている状態に聞こえてしまうので。

全体に、とてもダンサブルなステージでもありますが、音楽とダンスの融合も、テーマのひとつなんでしょうか。

デビュー当時から、日本でトップクラスのダンサーがサポートしてくれてます。HIP HOPやHOUSEなど、様々な分野のトップが集結しているという意味で、リスペクトを込めて、“misiaダンサー”と自然にそう呼ばれるようになっていったと聞いたことがあります。彼らはステージの上の“リズムの体現者”ですから、バンドの演奏にも影響を与えるし、私自身の歌に関しても、彼らが居てくれることで、リズムの取り方も分かるし、アドリブの入れ方も変わるし、教えてもらったことは、とっても多いです。今回、ライヴに参加している若手のダンサーは、そんな彼らを観て育った世代で、中には教え子もいるんですよ。

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