Interview

wacci “アッオー”というサビの連呼が快感! 歌って踊れるハッピーな新作ポップソングの制作秘話

wacci “アッオー”というサビの連呼が快感! 歌って踊れるハッピーな新作ポップソングの制作秘話

真野恵里菜主演の連続ドラマ「この世にたやすい仕事はない」の主題歌に起用された通算7枚目となるニューシングル「Ah!Oh!」(アッオー)をリリースする5人組ポップバンド、wacci。昨年の8月にリリースした1stフルアルバム「日常ドラマチック」がオリコンデイリー2位を獲得し、豊洲PITでのツアーファイナル公演もソールドアウトさせた彼らは、本作を持って次のフェーズへと進んでいるよう。すでに8月に2ndアルバム『感情百景』をリリースすることを発表し、現在、全国39公演を回るロングツアーを開催中の彼らに、歌って踊れるハッピーなポップソング「アッオー」の制作秘話に加えて、ありのままの笑顔になれる瞬間についても語ってもらった。

取材・文 / 永堀アツオ


溜め込んでるものを<アッオー>という言葉に乗せて吐き出して、また明日からちょっとでも頑張ろうって

新曲の作曲は橋口さんではなく、村中さんになってますね。

村中 モチーフ自体は結構、前からあって。この曲はテンポを決め込んでから作ったんですよね。テンポ的に体が勝手に揺れるのを意識して。ライブでシンガロングできるような、楽しくなれるような曲を作ろうっていうところから始めて。その当時は、サビの「アッオー」以外はオレ英語で歌ってたんですけど、ドラマのタイアップのお話をいただいたときに、この曲が合うんじゃないかっていうことで、歌詞を橋口にお願いして。

橋口 ドラマ主題歌の話をいただいた時に、僕も何曲か書いたんですけどね……(苦笑)。そっちは使われずに、スタッフの皆さんが「いつかこの曲は化ける」って言ってた曲の方が選ばれて。ま、ドラマサイドからも、「明るい感じの曲で」って言われてたし、僕はこういうアップテンポで爽やかな曲はかけないですからね。でも、歌詞はポップな言葉を並べるよりは、人の心をちゃんと歌うような、人生に優しく寄り添う歌にしたほうがいいんじゃないかっていうことで、仕事の辛さとか恋の辛さとか、日々、生きてる中での機微を歌ったつもりですね。

サビの<アッオー>は生かしで考えたんですね。

村中 そうですね。だから、ちょっとクレジットがおかしいな? と……。

橋口 それをたまに言ってくるんですよね。「<アッオー>は俺だよね?」って。でも、逆に<アッオー>だけを残して書くって難しいんですよ(笑)。

因幡 あはははは。それはそうだ!

(笑)明るいくポップな曲ですけど、<泣いてはないよ/本当は泣き出しそうだけど/淋しくないよ/独りで震えてるけど>という歌い出しになってます。

橋口 そうなんです。生きてるとつい、自分の気持ちを押さえ込んで、真逆の顔をしてることがたくさんあるなと思って。自分の本当の気持ちをさらけ出して人生を送る人っていうのは、そんなに多くないと思うんですよね。ほとんどの人が、自分の気持ちとは逆の表情を一生懸命に作って、仕事したり、恋をしたりしているのかなって。だから、いろいろと溜め込んでるものを<アッオー>という言葉に乗せて吐き出して、また明日からちょっとでも頑張ろうって思ってもらえるような曲にしたいなっていうテーマで書きました。

因幡 橋口らしい歌詞になっているので、wacciの本質はブレないまま、サウンド的には新しい境地にいけたのかなって思いますけど、どうですか?

wacciの中でも一番グルーブ感のある曲に仕上がったなと

まさにバンドとして新しい段階に入ったなって感じました。何が違うんですかね。

横山 (村中)慧慈くんも言ってたように体を揺らしてしまうようなテンポ感ですし、<アッオー>ってずっと言ってるところもすごくノリがいいので、とにかく踊れるような、体が動き出せるようなビートを終始続けるっていうことを意識してレコーディングに臨んでて。結果として、今までの wacciの中でも一番グルーブ感のある曲に仕上がったなと満足してますね。

因幡 みんなが楽しめる曲っていうのがコンセプトにあったので、出来上がりはその方向に行ってますね。

小野 あと、今回、初めて、カールトンさんっていう外国人のエンジニアさんにお願いして。ディレクターが、「この曲はベースとドラムをバキバキに効かせたらいいんじゃないか」っていうことで選んでくださったんですけど、弾いてて、とても気持ちよかったです。意図の汲み方がすごく的確で、手助けもしてくれて。いつもよりぶっ太く感じましたし、最終的には、僕らがまとめきれなかった部分をアレンジャーの島田さんが綺麗に形にしてくださって。

村中 アレンジは島田さんにお願いしてて。島田さんって、バラードの人っていうイメージがあると思うんですけど、ブラックミュージックやモータウンが大好きな人でもあるので、ちょっとカントリーロックもイメージした土臭い曲が合うんじゃないかなって思って。

横山 個人的に島田さんのスタジオに遊びに行ったりしてたんですよ。そこで、どういう音楽が好きかとか、楽器のオタクだっていうことも伺っていたし、アメリカの音楽が好きだっていうことも聞いてて。いわゆる世間一般がイメージする島田さんぽい曲とは違うと思うんですけど、お願いしたら面白いことをやってくれるんじゃないかなっていう思いもありましたね

村中 そしたらこんなにかっこいいホーンを入れてくれて。

橋口 ヴォーカルとしては、この曲、今までだったらBで歌うんですけど、村中に「キーを下げて歌え」って言われて。じゃあ、B♭かなと思ったら、もう1個、下げて、Aにしようって。

キーの問題なのか、歌い方もこれまでとは違う印象を受けました。みんなで歌える楽しい曲だけど、細かいニュアンスもついてるので。

因幡 キーが下がったことによる余裕もあるんじゃないかですか。

橋口 そうっすね。まさにキーが秘密かなと思うし、村中くんにキーを下げてもらって、本当に良かったなって思いますね。

村中 キーを下げたのはギターが弾きやすいからなんですけどね。

橋口 ふさげんなよ!

村中 あははは。ま、一生懸命に歌うっていう感じじゃないなと思ったので。

1 2 >