Interview

デビュー5周年全国ツアー目前のSILENT SIREN。ノスタルジックな新作にメンバーが重ねた思いを訊く

デビュー5周年全国ツアー目前のSILENT SIREN。ノスタルジックな新作にメンバーが重ねた思いを訊く

レコード会社移籍後、初のリリースとなった前作「フジヤマディスコ」から3ヵ月弱、はやくも届くSILENT SIRENのニューアイテムはダブルAサイドシングル「AKANE/あわあわ」。「AKANE」はTVドラマ「ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん」エンディングテーマとなる感動のバラード、一方の「あわあわ」はNHK Eテレ「すイエんサー」エンディングテーマとなるキャッチーなポップチューンと、バンドとしての振り幅をしっかりと見せつけるサイサイらしい作品に仕上がっている、デビュー5周年を記念する全国ツアーのスタートを目前に控えたメンバー4人に、本作についてじっくりと話を聞いた。

取材・文 / もりひでゆき


ドラマのタイトルに合わせて“光”というワードを使ったり(すぅ)

ニューシングルはダブルAサイドです。まず1曲目は、TVドラマ「ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん」エンディングテーマとなっている「AKANE」。

すぅ ドラマサイドからは、テンポがゆっくりで歌詞が聴き取りやすい曲にして欲しいというオーダーをいただいていたので、それをふまえた候補を5曲くらい作って提出したんです。うちら的には全部気に入っていたし、ドラマの原作者の方も「選ぶのがもったいないくらいですね」っていうテンションでいてくれたんですけど、結果的には映像とのマッチングでこの曲がいいっていうことになりましたね。

バラードではありますけど、後半に向けてエモくなっていく流れがすごくバンドらしい仕上がりですよね。

すぅ うん。自分たち的にはシングルでバラードを出すことにちょっと抵抗があったりもしたので、なるべくテンポを落としすぎず、しっとりしすぎないサウンドにしようっていう意識はありました。先方のイメージとギリギリのところでせめぎ合ったというか。アウトロはほんとにめっちゃエモくなりましたね(笑)。

ひなんちゅ 曲の構成がいつもとはちょっと違うし、バラードっぽくない雰囲気もあるから新鮮に楽しんでレコーディングできました。すごくスムーズに録り終えたので、レコード会社の人には珍しく褒められましたし(笑)。きっと曲との相性がすごく良かったんだと思います。

あいにゃん 基本的には詞をじっくり聴いてもらえるように、サウンドは引き算していく考え方でしたね。Aメロでは休符を意識した演奏を心がけましたし、サビではフレーズのアイデアがいろいろあったんだけど、なるべくこらえてこらえてみたいな方向で。ただ、その分、Dメロでは思い切り盛り上がる展開にしたかったのでべースラインはかなり爆発させましたけど(笑)。

Dメロの盛り上がりはたまらないですよね。

あいにゃん ね! 私も大好き。

すぅ 今回はほんとにDメロがめっちゃいい!

ゆかるん 私は今回、ピアノを弾いてるんですけど、フレーズはコードを押さえてるくらいのシンプルなもので。でも、だからこそ曲の世界観、詞の世界観にグッと入りこんで演奏できるんですよね。それがすごく気持ちいいです。

親への感謝の思いをテーマにした歌詞の世界が素敵ですよね。これはドラマの内容とリンクするように紡いでいった感じですか?

すぅ ドラマのタイトルに合わせて“光”というワードを使ったりとか、そこに寄せたところはもちろんありましたけど、ドラマとは切り離しても聴いてもらえるような内容にしようってことはかなり意識しましたね。いろんな人に共感してもらえるように、あえて主語を使わなかったりとか。

ゆかるん いい歌詞ですよねぇ。もう全部に共感しますね(笑)。この歌詞をしっかり歌えてるすぅはすごいなって思う。私なら絶対泣いちゃうと思うから。

あいにゃん サウンドと相まって言葉がグッと響いてくるもんね。

すぅ かなりの泣きメロだし、自分の親との関係性もけっこう反映した歌詞にしたから、すぅも歌いながら実はウルッとしちゃってたけどね(笑)。

ひなんちゅ この曲はもうインストアでのミニライブではやったりしてるんだけど、お客さんの反応もすごくいいんですよ。

ゆかるん そうそう。フルで聴くのは初めてっていう人ばかりだと思うんだけど、「めっちゃいい曲で泣いちゃいました」っていう反応が多いもんね。

子供の頃を思い出すと、いつも日が暮れかけた川沿いを歩いてるイメージが浮かぶんですよ(すぅ)

ドラマ同様、俳優の大杉漣さんが父親役でミュージックビデオに出演されていることが話題にもなっていますね。

ゆかるん しかも! すぅが娘役なんですよ! そこはかなり重要なところですね。

すぅ せっかく大杉漣さんに出演していただけることになったので、恥ずかしいけど演技を頑張りました(笑)。けっこう歌詞に合わせたストーリーのドラマになってますね。私は子供の頃を思い出すと、いつも日が暮れかけた川沿いを歩いてるイメージが浮かぶんですよ。そこから「AKANE」というタイトルにしたんですけど、MVにもそういうシーンを入れていただけたのが嬉しかったですね。

あいにゃん 今回のMVはドラマシーンが大半なんだけど、夜に撮影したバンドシーンも今までとは違う幻想的な映像になっているので、そこにもぜひ注目して欲しいですね。

幼稚園のお遊戯とか小学校の音楽発表会とかでこの曲使ってくれないかなぁ(ゆかるん)

2曲目は、NHK Eテレで放送中の「すイエんサー」のエンディングテーマとなる「あわあわ」。「AKANE」とは対照的な、ポップでかわいいナンバーですね。

あいにゃん この曲も5、6パターン候補を作ったんですけど、番組内で女の子たちが踊る曲でもあるから、一番ポップでキャッチーなものが選ばれましたね。こういうテイストの曲は他のバンドじゃなかなか作れないと思うので、サイサイに声をかけていただいたことがすごく嬉しかったです。

ライブで大きく盛り上がっている光景が目に浮かぶ仕上がりですよね。

あいにゃん この曲もミニライブではもうやってるんですけど、すでにかなり盛り上がってくれてますね。ゆかるんの振り付けを見ながら、ちっちゃい子供が真似してくれたりとか。

ゆかるん サイファミの年齢層は今も十分幅広いんだけど、この曲をきっかけに小さいお子さんとか、そのお母さんとかまでサイサイという存在が浸透したらいいなって思います。幼稚園のお遊戯とか小学校の音楽発表会とかでこの曲使ってくれないかなぁ。

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