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アルバム『LiTTLE DEViL PARADE』にLiSAが込めた意味と想いとは?

アルバム『LiTTLE DEViL PARADE』にLiSAが込めた意味と想いとは?

シングル「Catch the Moment」リリース時、すでに発表されていたツアータイトルの“LiTTLE DEViL PARADE”なるフレーズに込めた意味をLiSA本人に聞いたところ、「“全部連れていこう!”ってことですね。それ以上は言いません(笑)」とはぐらかされたことを思い出す。八重歯をキラリと光らせたその笑顔がまさに“LiTTLE DEViL”的だったので、なるほどLiSAという“小悪魔”がみんなを一人残らず素敵な場所へと連れていく“行進”なんだと勝手に解釈し、それはもう最高に楽しいものになるよなーとその場では納得したのであった。だが、このたび約2年2ヶ月ぶりにリリースされた、ツアーと同タイトルが掲げられたニューアルバム「LiTTLE DEViL PARADE」を聴いてみて気づいた。そこには実に彼女らしい、もっともっと深い想いが込められていたことに――。

初回生産限定盤(CD+BD)

アルバムの1曲目を飾るタイトル曲でLiSAはこう歌う。<ココロの泣いてる声が聴こえる? 時に嬉しくて時に悲しくて どんな僕だってちょっと愛してみよう リトルデビルパレード>と。それこそが本作とツアーで彼女が伝えたかった最大のメッセージだろう。人間生きていれば心の中には弱さや暗さや毒といったネガティブな感情が芽生えてしまうこともある。それがつまり心の中の小さな悪魔=“リトルデビル”ってこと。でも、そんな人には見せたくない感情すらも本当の自分であることの証として愛し、人生という旅に“全部連れていこう!”ということなのである。これまでの活動の中でLiSA自身、彼女のすべてを受け入れ愛してくれるLiSAッ子たちとの出会いによって心の中の“リトルデビル”を解放してきた経緯があるだけに、そのメッセージは強烈な説得力を持っているように思う。

オープニングを飾るリード曲「LiTTLE DEViL PARADE」は、PABLO a.k.a. WTF!?が作曲・アレンジを担当し、レコーディングにはKenKen(RIZE)やZAX(Pay money To my Pain)が参加。疾走するサウンドと強烈なグルーブの中で痛快なメッセージを放つ、最高にアガるLiSA流ロックチューンに仕上がった。そこから一気に駆け抜ける全13曲。ヘヴィでダークなサウンドの上で、ザラついた荒ぶるボーカルがままならない人生をサヴァイブするための決起を促す「LOSER ~希望と未来に無縁のカタルシス~」。愛する人と輝かしい未来へと飛び立つことを誓うハッピーな「JUMP!」。自らの中に秘められた圧倒的な可能性を信じさせてくれる「Peace Beat Beast」。情感に満ちた繊細な歌声でせつない感情を表現し尽くすミディアムナンバー「Blue Moon」などなど、自由奔放に変化するサウンドスケープの中で聴き手のあらゆる感情をすくい取り昇華させていきながら、ポジティブもネガティブも飲み込んだハッピーな行進は続いていく。そしてラストには、東京スカパラダイスオーケストラをフィーチャーしたスカナンバー「そしてパレードは続く」で、未来への約束までしてくれるという、最高の1枚となっているのである。

どの曲もLiSAの進化を強く実感させる仕上がりなのは間違いないが、個人的に強く印象に残ったのは12曲目の「TODAY」。様々な経験を手にしながら歩んできた道のりを振り返り、そこにある喜び、後悔、反省を心に刻みながらたどり着いた“TODAY”を真摯に嚙みしめる――そこで描かれているのは、デビューから約6年を経たLiSAの、今のリアルな思いなのだろう。<ココロが一つ砕けるたびに愚痴をこぼした弱い僕も 前より少し愛せてるような気がしてる>という歌詞のフレーズからは、彼女にとっての始まりの曲でもある「Believe in myself」の、現時点でのアンサーソング的な意味をくみ取れなくもない。当然、彼女は自らの旅をここで終わらせるつもりはなく、“パレード”を続けていかんと意気込んでいる。だからこそ、ここでひと時、過去と今に向き合うことがどうしても必要だったのではないだろうか。この曲があるとないとじゃ、アルバムラストの「そしてパレードは続く」の聴こえ方がまったく違っていたはず。いやはやほんとに最高傑作だよ、このアルバムは! まもなくスタートするアリーナツアー、その後に控える全国ホールツアーもホントに楽しみ。すべての人の人生丸ごと引き受けて、ともに最高の未来へと誘ってくれるLiSAの“LiTTLE DEViL PARADE”、参加しないなんてもったいない。

文 / もりひでゆき

リリース情報

約2年ぶりとなるLiSAのニューアルバム!

初回生産限定盤(CD+BD)

初回生産限定(CD+DVD)

通常盤(CD)

完全数量生産限定盤(CD+BD)

LiTTLE DEViL PARADE
2017年5月24日発売

■初回生産限定盤(CD+BD)VVCL-1040~41 ¥3,800+税
■初回生産限定盤(CD+DVD)VVCL-1042~43 ¥3,500+税
■通常盤(CD)VVCL-1044 ¥3,000+税
■完全数量生産限定盤(CD+BD)VVCL-1045~47 ¥5,000+税
【完全数量生産限定盤特典】
三方背スリーブケース+「TODAY in L.A.」 48P photobook+TODAY in L.A. the movie」blu-ray +「YAEVA MUSIC」特製ラバーブレス

【収録曲】
Disc-1(CD)
01.LiTTLE DEViL PARADE
02.Catch the Moment ※劇場版 ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール- 主題歌
03.LOSER ~希望と未来に無縁のカタルシス~
04.the end of my world
05.JUMP!!
06.狼とミサンガ
07.Rally Go Round ※TVアニメ「ニセコイ:」OP主題歌
08.Empty MERMAiD
09.Peace Beat Beast
10.Blue Moon
11.Brave Freak Out ※TVアニメ「クオリディア・コード」OP主題歌
12.TODAY
13.そしてパレードは続く

Disc-2(BD,DVD共通)
01.LiTTLE DEViL PARADE -Music Clip-
02.Catch the Moment -Music Clip-
03.Brave Freak Out -Music Clip-
04.Hi FiVE! -Music Clip-


★横浜アリーナワンマンライブ2DAYSワンマンライブBlu-ray&DVD

■LiVE is Smile Always -NEVER ENDiNG GLORY- at YOKOHAMA ARENA [the Sun]
(Blu-ray)VVXL-1~2 ¥6,500+税 / (DVD)VVBL-101~3 ¥5,500+税
■LiVE is Smile Always -NEVER ENDiNG GLORY- at YOKOHAMA ARENA [the Moon]
(Blu-ray)VVXL-3~4 ¥6,500+税 / (DVD)VVBL-104~6 ¥5,500+税
【発売日】2017年4月19日(水)
【収録内容】
・[the Sun][the Moon]それぞれ、当日演奏された全23曲を収録
・特典映像として、[the Sun][the Moon]それぞれのドキュメンタリー&後日談インタビュー映像をそれぞれ収録
([the Sun][the Moon]共に、Blu-ray版・DVD版の収録内容は共通となります。)
【仕様】
・36Pブックレット(ライブフォト&設定資料集)
・ライブ音源CD付き([the Sun][the Moon]それぞれのライブから13曲ずつ)
・三方背スリーブ仕様
詳細はこちら…http://www.lxixsxa.com/info/archive/?478528

ライブ情報

2017年アリーナツアー決定!

LiVE is Smile Always~LITTLE DEVIL PARADE~
2017年6月17日(土)神戸ワールド記念ホール(兵庫)
2017年6月24日(土)・25日(日)さいたまスーパーアリーナ(埼玉)
2017年7月01日(土)日本ガイシホール(愛知)
http://www.lxixsxa.com/live/

LiSA

岐阜県出身、6 月24 日生まれ。

’10 年春より放送されたTV アニメ「Angel Beats!」の劇中バンド「Girls Dead Monster(通称:ガルデモ)」2 代目ボーカル・ユイ役の歌い手に抜擢され、ガルデモ名義でのシングル・アルバム累計40万枚以上をセールスし、人気を集める。
’11 年春にミニアルバム「Letters to U」にてソロデビュー。
その後、TV アニメ「Fate/Zero」、「ソードアート・オンライン」、「魔法科高校の劣等生」など数々の人気作品の主題歌を担当し、国内のみならず世界中にてヒットを記録。2017年2月には「劇場版 ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール-」の主題歌を担当し、大ヒットセールスを記録(オリコンデイリー1位、ウィークリー4位、各配信サイト1位など)。
また、圧倒的な熱量を持つパフォーマンスと歌唱力、ポジティブなメッセージを軸としたライブは瞬く間に人気を集め、次々と完売公演(日比谷野外大音楽堂、日本武道館、幕張メッセ、横浜アリーナ2daysなど)を記録。アニソンシーンにとどまらず、数多くのロックフェス(ROCK IN JAPAN FES、RADIO CRAZY、SUMMER SONICなど)でも活躍するライブアーティストとして、その存在感を示している。

オフィシャルサイトhttp://www.lxixsxa.com/