Interview

浅井健一が語る、新ユニットを率いた初ツアーの手応えとライブ&ドキュメント作品の仕上がり

浅井健一が語る、新ユニットを率いた初ツアーの手応えとライブ&ドキュメント作品の仕上がり

浅井健一の新ユニット“浅井健一& THE INTERCHANGE KILLS”が、初のツアーを収録したドキュメンタリー・タッチのライブDVDをリリースする。タイトルはMETEO TOUR 2017 LIVE & DOCUMENT MOVIE “CAT FOOD”。常に新しいことにチャレンジしてきた浅井の最新の音楽がここにある。
カナダやアメリカで活躍してきたドラマーの小林瞳、元NUMBER GIRLのベーシスト中尾憲太郎とのライブは、安定感とスリルが絶妙のバランスで成り立っている。このロックトリオの誕生と、DVDについて浅井に聞いてみた。
セットリストには“浅井健一& THE INTERCHANGE KILLS”の曲はもちろん、ソロ作品の「紙飛行機」や、JUDEの「DEVIL」、BLANKEY JET CITYの名曲「SALINGER」が名を連ねている。また、浅井のライブ中のMCが収録されていて、これが面白い。そのあたりも浅井はざっくばらんに語ってくれたのだった。

取材・文 / 平山雄一 撮影 / 森崎純子


3人で始めたら、グルーヴとかタイム感がすごくマッチして

浅井健一& THE INTERCHANGE KILLSは、どんなふうに始まったんですか?

バンドとしてはSHERBETSをずっとやっとったんだけど、去年の2月にソロのアルバムを作ろうと思って、ソロ名義で一緒にやるメンバーを探し出したんですよ。そのときにドラムの小林瞳ちゃんを紹介されて、合わせたらすごくマッチして、この人と絶対やろうと思った。その後にまた別の人から紹介されてベースの憲太郎に初めて会って。

それまで2人とは、接点がなかったんですか?

全然なかった。で、3人で始めたら、グルーヴとかタイム感がすごくマッチして、はじめはソロのつもりだったんだけど、「バンドでやったほうがいいんじゃないですか」とマネージャーが言った。俺は今までバンドをいろいろ作ってきちゃってたんで、これ以上バンドをまた増やしたら混乱するかなと思って、自分としてはソロ名義で行ったほうがいいんじゃないのかなとも思ったんだけど、ちょうど真ん中の“浅井健一 & THE INTERCHANGE KILLS”を取ったっていう(笑)。

ソロのニュアンスもあるし、バンドのニュアンスもあるっていう。

うん。それでこの長い名前になりました(笑)。

瞳ちゃんの第一印象は?

グルーヴ感が合った。特に8ビートが、自分としては今までにない感じに受け取れて。ドラムのノリっていうのはやっぱ人によって違うもんなんだなって、改めて思ったかなあ。ノリ自体はすごく気持ちよくて、自分にぴったし合って、そこから始まりましたね。

憲太郎さんが入って、一緒に曲を作り始めたんですか?

そう。4月にひと月間みっちり曲を作って、アグレッシブっていうか、激しいアルバムが出来上がって、そういう感じで進みましたね。去年の8月の終わりに初ライブをやって、今年1月からツアーをやって、それでバンドとして固まりましたね。

昔のブランキーの曲をやっても、このメンバーでやるとやっぱ何か違う形、違う感じになるもんだから

ちなみに1月のツアーのライブDVDを5月末にリリースするのは、かなりのスピード感ですね。

鮮度が落ちないうちに出したかったんですよ。

それくらい、ツアーの感触がよかったのかな?

良かったですねえ、すごく。DVDはドキュメントを入れて2時間ぐらいだけど、ライブ自体は1時間35分ぐらいだね。

ツアーはどんな感じだったんですか?

瞳ちゃんは、めちゃめちゃワールドワイドな人なんですけど、逆に日本はあんまり旅したことがなくて、珍しかったみたいで、どこへ行っても名所巡りしてましたね。札幌では朝早起きして魚市場に行って海鮮丼食べてきましたとか(笑)。熊本に行ったら熊本城とか。

じゃあすごくツアーを楽しんでくれて?

楽しんでたと思う。彼女はすごくクールで、頭がいいんだわ。なんか品があるっていうか、ちょっと違うんですよ、雰囲気が。

でも暴れん坊のバンドの中にいるわけだから(笑)。

そうそう。だから「私はなぜここにいるの? なんで私がこの人たちと一緒にやってるんだろう」みたいな感じだったと思います(笑)。

うははは!

でも、ドラムの実力あるもん。カッコいいもん。それがすべてだからさ。

今回は浅井健一& THE INTERCHANGE KILLS の曲はもちろんですが、BLANKEY JET CITYの曲も入ってますけど、曲を選ぶのには何か基準があったんですか?

いや、もう、単純に自分がやりたい曲。だから昔のブランキーの曲をやっても、このメンバーでやるとやっぱ何か違う形、違う感じになるもんだから、新鮮な気持ちでやってってるね。新鮮はちょっと言いすぎだけど、気持ちよく、嬉しくやってます。

このバンドにすごく似合ってると思いました。

2人ともアグレッシブだからね。

メンバーからは「この曲をやりたい」みたいな話は出たんですか?

ないですねえ。ただ昔の曲をやると、ライブでやけに盛り上がっちゃうので、それはいかがかなと思ったりする(笑)。でもそれは仕方がないし、THE INTERCHANGE KILLSの曲でも盛り上がるからいいんだけど。

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