Interview

吉沢亮が“実はS”っぷりを発揮。「服従させていく役どころは楽しい」―『トモダチゲーム』インタビュー

吉沢亮が“実はS”っぷりを発揮。「服従させていく役どころは楽しい」―『トモダチゲーム』インタビュー

2014年に『別冊少年マガジン』にて連載がスタートした漫画『トモダチゲーム』。仲の良い高校生グループが高額の借金返済ゲームに巻き込まれ、疑心暗鬼の心理戦と頭脳プレーを駆使して挑戦していくというスリル溢れる本作がついに実写化。連続TVドラマと劇場版2作という圧倒的なスケールで物語が展開するこの作品で、一見爽やかに見えながら、非情な一面を持つミステリアスな主人公〈片切友一〉を演じた吉沢亮に、実写版『トモダチゲーム』の魅力と、“原作モノ”を演じる難しさ、そして「実は“S”なんです」と打ち明ける彼の素顔まで、たっぷりと語ってもらった。

取材・文 / 吉田可奈 撮影 / 三橋優美子


今までにないほど緻密な芝居が出来たと思う

『トモダチゲーム』で演じた〈片切友一〉は、内面に大きな闇を抱える役でしたが、演じてみていかがでしたか? 

実はこの『トモダチゲーム』は、ドラマ、劇場版2作と、すべて1カ月で撮影したんです。この期間は毎日、〈友一〉でいたので、自分の中から彼が消える瞬間はなかったのですが、現場が和気あいあいとしていたこともあり、〈友一〉の闇の部分に引っ張られることもなかったです。集中しながら撮影できたので、辛いというよりも、すごく楽しかったです。体力的にはきつかったですが、楽しんで乗り切ることが出来ました。

今までになく、目や表情で演技することが多かったと思うのですが、いかがでしょうか。

そうですね。特にドラマは、“話してはいけない”という設定だったので、顔や目という、表情だけの演技が重要になってきたんです。だからこそ、セリフを言っているときよりも、他の人の話を聞いているときの表情に神経をかなり使いました。今までにないほど、緻密な芝居が出来たと思います。

常に周りを見ている〈友一〉を演じることで、プライベートでも影響を受けたことはありますか?

洞察力がついたかもしれません。現場でスタッフさんが、どんなタイミングで何を運ぼうとしているのか、照明がどこから当たっているのかというのを意識的ではなく、自然と見るようになったんです。これをするようになってから、自分はこの映画の“俳優部”にいて、“技術部”さんたちと一緒にひとつの作品を作っているんだという自覚がより芽生えるようになりました。

それは俳優としての成長ですよね。

そうかもしれないです。視野が広くなったことで、より現場の温かさや作品を作る面白さを感じるようになりました。

2016年は『オオカミ少女と黒王子』、今年は『銀魂』、『斉木楠雄のΨ難』、さらに2018年には『リバーズ・エッジ』と、漫画を原作とした映画に続々と出演している吉沢さんですが、“原作モノ”を演じることの苦悩はどんなところにありますか?

原作ファンがいるからこそ、“期待を裏切れない”とは思います。とはいえ、原作と全く同じことをしても意味がないと思っていて。実写化するのであれば、原作とはまた違う面白さがなければいけない。その面白さというのは、臨場感のある中で物語が展開していくということだと思うので、原作に縛られてその良さが消えるのも、良くないと思うんです。だからこそ、どこまで原作に寄せるのか、映像の良さを大事にするのか、その境界線はすごく難しいことだと思います。この『トモダチゲーム』は、“原作”と“実写化にするからこその面白さ”をバランスよく描いていると思うので、原作ファンの方はもちろん、より多くの人に楽しんでいただけると思います。

僕はもともとすごく暗い人間。三枚目の役をしていても、素の自分が漏れていたのかも

吉沢さんはデビュー当初に比べ、どんどん求められる役柄が変化していると思うのですが、いかがでしょうか。

その変化は、すごく感じています。最初の頃は、三枚目の役ばかり演じていたんですが、少し前から根暗な役が増えたんです。そして今は、陰のある役が多くなりました。でも、自分で役を選んでいるわけではないんですよ(笑)。

そうなんですね。では、どうしてそういった変化が起きていると思いますか?

実は僕、もともとはすごく暗い人間なんです。だからこそ、三枚目の役をしていても、素の自分が漏れていたのかもしれないです(笑)。

(笑)。映画『カノジョは嘘を愛しすぎてる』(13)やドラマ『水球ヤンキース』(14)の振り切った役にはその片鱗はなかったですけどね。

そう言っていただけると嬉しいです。当時はずっと、“これは新しい自分だ”と思いながらやっていました(笑)。でも、デビュー当初に振り切ったお芝居が出来たのはすごく良い経験でしたし、芝居をする上でストッパーを取り払うことを覚えたのは、今の僕に良い影響を与えてくれています。