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熱狂の横浜アリーナ!4校36名のキャストが歌とダンスで華麗に戦う ミュージカル『テニスの王子様』コンサート Dream Live 2017

熱狂の横浜アリーナ!4校36名のキャストが歌とダンスで華麗に戦う ミュージカル『テニスの王子様』コンサート Dream Live 2017

全国のテニミュファンにとって、他の何とも代えられない唯一無二のステージ。ミュージカル『テニスの王子様』コンサート Dream Live 2017(以下、ドリライ)が5月26日(金)より28日(日)まで横浜アリーナにて開催された。2004年に行われたDream Live 1stから、テニミュブームを象徴するように盛り上がりを見せてきたドリライ。現青学(せいがく)キャストにとっては初のドリライとあって、開演を待つファンの表情もいつにも増して高揚している。
今回は青学(せいがく)の他に、山吹、氷帝、六角の計4校が参加。残念ながら自宅応援組となったファンのために、そしてこの火照りをもう一度反芻したいという方のために、初日の模様をレポート。横浜の地に降り立ったプリンスたちの輝きを感じてほしい。

リョーマが! 跡部が! 華麗なパフォーマンスで観客を釘付け!

ミュージカル『テニスの王子様』は来年いよいよ15周年を迎えるという。宝塚歌劇団や劇団四季といった一部の大手カンパニーを除いて、これほど長く、そしてほぼブランクをあけることなく、ひとつの演目がロングランされることは、日本では極めて珍しい。

なぜテニミュはこんなにも多くの人を熱狂させるのか。原作の良さや、漫画から抜け出たような忠実なキャスティングなど理由を考えれば数多くてきりがないが、そのひとつに間違いなく楽曲の良さは挙げられるだろう。そんなテニミュの楽曲の魅力を一挙に味わえるのが、このドリライだ。

今回も約2時間45分にわたって、新旧様々なナンバーが立て続けに披露される。しかもそれが青学(せいがく) 、山吹、氷帝、六角とそれぞれの学校のカラーを見事に表しているから聴いているだけでも飽きがこない。主人公らしい王道感あるオーラを振りまく青学(せいがく) に、80年代アイドルソング風のダンスで沸かせる山吹。六角がメキシカンなサンバで応戦すると、氷帝はスパニッシュなタンゴでオーディエンスを虜に。4校それぞれの個性が炸裂。そこに人気キャラのソロナンバーも加わり、アリーナを熱狂のグランドスラムへと変えていく。

中でも鮮烈な輝きを放っていたのが、今回が初のドリライとなる越前リョーマ(阿久津仁愛〈にちか〉)だ。冒頭、センターステージに飛び出した瞬間から、今夜の主役はリョーマの手中に。トレードマークのキャップのつばをクイッと持ち上げるさまも実にキマッている。曲が終わる瞬間、口角が不敵に上がる。そんなクールな一面もリョーマらしい。36名のキャストがステージを縦横無尽に駆け回っていても、すぐにその姿を見つけられる。広大な横浜アリーナでも色褪せない天性の華を改めて証明した。
同じく抜群の存在感を示したのが、跡部景吾(三浦宏規)だろう。登場から終演まで俺様オーラで他を圧倒した。

リョーマとの掛け合いも見逃せない名場面のひとつ。リョーマが「猿山の大将さん、勝負しようよ」とおなじみのフレーズで跡部に声をかけると、会場から一気に歓声が。「逃げるの?」と挑発するリョーマに、跡部は「よし、チビ。じゃあ、まずてめえの実力を見せてみろ」とキングの余裕で対抗。こうした本公演を彷彿とさせるシーンの数々も、ドリライの醍醐味のひとつだ。 

山吹、六角も負けてはいない。亜久津 仁(川上将大)がハードなロックナンバーに乗せて豪快に大暴れ。亜久津らしい威圧的な視線で満員のオーディエンスを見下ろしつつ、フィニッシュでは「てめえら最高じゃねえか!」と絶叫。会場を激しく揺さぶった。

懐かしのOB陣も登場!時を超えて託されるテニミュへの想い

そして、嬉しいのが各回の日替わりゲスト。初日は青学(せいがく)7代目キャストである多和田秀弥、稲垣成弥、章平、木村達成の4人が登場。今や数々の大舞台で活躍するOB陣は、久々のテニミュのステージに懐かしげな表情を浮かべた。

MCの森山栄治から当時の思い出話を尋ねられると、木村がオーディション当時を述懐。実はエントリーナンバー1番が木村、2番が多和田、3番が山本一慶と青学(せいがく)7代目キャストが並んでいたと告白。「いちばん最初にダンスを踊って、プルプルしちゃって、振りをミスしてしまったんですよ」と振り返った。まだまだ若かった木村は、ミスしたショックを残しつつ、「誰が偉い人なんだろうなと思って、上島(雪夫)先生の顔を見るなり、絶対この人だと思って、ずっと渋い顔をしながら見つめてたんですよ」と懸命にアピール。結果、その目つきが評価され、海堂_薫役を射止めたのだとか。これには多和田も「隣でこの子めっちゃ目つき悪いやんと思ってました」とツッコミ。息の合ったところを見せ、会場を笑わせた。

稲垣はこのドリライの中でお気に入りの出演者として「カチローくん」と加藤勝郎(奥井那我人)を指名。「彼の動きが面白い」とベタ褒めした。木村も「カチローが好きで好きで。めちゃめちゃ可愛い」と絶賛。ひとり身長が低い姿が愛らしいらしく、これには全員が同意。「抱っこして出てこようと思った」などカチロー愛を語り明かしていた。

後輩たちの奮闘にエールを送るべく、章平は「これからも盛り上がっていくぜ、バーニング!」と河村 隆らしく掛け声。ハイテンションな仲間をよそに、手塚国光役の多和田は「ちゃんと俺が部長っぽいこと言うわ」と真面目な顔に。「久しぶりにこのドリライに帰ってこられて、この景色が見られて本当に嬉しいです」と感慨を噛みしめつつ、「これからもたくさんの愛を持ってテニミュ3rdシーズンを一緒に支えていってください」と想いを託した。こんなふうに歴代のキャストたちがつないだ伝統と絆を感じられるのも、長きに渡ってテニミュが愛される理由だろう。ファンたちも、久々にドリライに降臨した4人に力いっぱい手を振って応えていた。

何度転んでも立ち上がる姿に、観客はエールを送り続ける

約2時間45分、入れ替わり立ち替わり様々なキャラクターがバトンをつなぎながら、ひとつのステージをつくるドリライ。ステージの端から端へ、走り回り、飛び跳ねる。その光景を見ていると、テニミュの魅力というものを改めて考えさせられる。彼らは常にコートの上でボールを追いかけ続ける。とても凌ぎきれないような強烈なスマッシュにも、諦めず食らいつく。時には転び、傷つき、打ちのめされることもあるだろう。それでも何度でも立ち上がり、またボールを追いかける。その美しさに、眩しさに、尊さに、観る者は心を動かされずにはいられないのだ。

それはこのライブでも同じ。彼らはテニスラケットを片手にステージに立つ。観客はラケットの代わりにペンライトを力いっぱい握りしめ、彼らと同じように振り上げる。その姿が、時にシンクロする場面が何度となくあった。私たちは、みんなここにいる。ここで同じ時間を共有し、ひとつのステージを一緒につくっている。そう言葉にせずに確かめ合う約束の合図のようだった。青、緑、水色、赤。それぞれの学校のカラーに応じて瞬くサイリウムの海は、これからもずっと応援し続けていくよというファンからのエールだ。その奇跡のような光景が、ステージに立つ36名をもっと強くさせる。

交わした約束は次戦へと続く。次は、青学(せいがく)vs立海。初めてのドリライを経験し、一層絆を固くした青学(せいがく)が、立海を相手にどんな戦いを見せるのか。多くのファンが、その幕開けを心待ちにしている。

取材・文 / 横川良明 撮影 / 相馬ミナ

ミュージカル『テニスの王子様』コンサート Dream Live 2017

2017年5月26日(金)~5月28日(日) 横浜アリーナ

原作:許斐剛『テニスの王子様』(集英社 ジャンプ コミックス刊)
構成・ステージング・振付:上島雪夫

■出演者
<青学(せいがく)>
越前リョーマ:阿久津仁愛/手塚国光:宇野結也/大石秀一郎:松村 優/不二周助:定本楓馬/菊丸英二:永田聖一朗/乾 貞治:加藤将/河村 隆:鈴木雅也/桃城 武:吉村駿作/海堂 薫:牧島 輝/堀尾聡史:相馬眞太/加藤勝郎:奥井那我人/水野カツオ:畠山紫音

<山吹>
南 健太郎:北川尚弥/千石清純:森田桐矢/亜久津 仁:川上将大/東方雅美:辻凌志朗(※「辻」はしんにょうの点がひとつが正式表記)/新渡米稲吉:登野城佑真/室町十次:仁科祐二/喜多一馬:蒼木 陣/壇 太一:佐野真白

<氷帝>
跡部景吾:三浦宏規/忍足侑士:井阪郁巳/宍戸 亮:小早川俊輔/向日岳人:北乃颯希/芥川慈郎:田村升吾/滝 萩之介:山崎晶吾(※「崎」はたちざきが正式表記)/樺地崇弘:八巻貴紀/鳳 長太郎:渡辺碧斗/日吉 若:内海啓貴

<六角>
葵  剣太郎:矢代卓也/佐伯虎次郎:二葉 要/黒羽春風:陽向謙斗/天根ヒカル:坂垣怜次/樹 希彦:高木眞之介/木更津 亮:佐藤祐吾/首藤 聡:千葉冴太

ミュージカル『テニスの王子様』コンサート Dream Live 2017
Blu-ray&DVDが9月22日にリリース決定

価格:DVD ¥8,800+税/Blu-ray ¥9,800+税 
発売日:2017年9月22日(金) 
発売元:マーベラス
販売元:アニメイト
仕様:2枚組
予約特典:
①BD&DVD発売記念イベント 抽選応募券(開催地:関東近郊予定)
②ランダムフォトカード(5枚予定)

【公演情報】
ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 青学(せいがく)vs立海

<公演日程>
■東京公演:TOKYO DOME CITY HALL
2017年 7月14日(金)~23日(日)
■大阪公演:大阪メルパルクホール
2017年 8月3日(木)~13日(日) 
■愛知公演:名古屋国際会議場 センチュリーホール
2017年 8月26日(土)~27日(日)
■福岡公演:福岡サンパレス ホテル&ホール
2017年 9月2日(土)~3日(日)
■宮城公演:多賀城市民会館 大ホール
2017年 9月9日(土)~10日(日)
■東京凱旋公演:TOKYO DOME CITY HALL
2017年9月22日(金)~10月1日(日) 

■出演者
<青学(せいがく)>
越前リョーマ:阿久津仁愛/手塚国光:宇野結也/大石秀一郎:松村 優/不二周助:定本楓馬/菊丸英二:永田聖一朗/乾 貞治:加藤 将/河村 隆:鈴木雅也/桃城 武:吉村駿作/海堂 薫:牧島 輝/堀尾聡史:相馬眞太/加藤勝郎:奥井那我人/水野カツオ:畠山紫音

<立海>
幸村精市:立石俊樹/真田弦一郎:田鶴翔吾/柳 蓮二:井澤巧麻/仁王雅治:後藤 大/柳生比呂士:大隅勇太/丸井ブン太:大薮 丘/ジャッカル桑原:川﨑優作/切原赤也:前田隆太朗

<六角>
葵 剣太郎:矢代卓也/佐伯虎次郎:二葉 要/黒羽春風:陽向謙斗/天根ヒカル:坂垣怜次/樹 希彦:高木眞之介/木更津 亮:佐藤祐吾/首藤 聡:千葉冴太


この記事の画像一覧

©許斐 剛/集英社・NAS・新テニスの王子様プロジェクト
©許斐 剛/集英社・テニミュ製作委員会