Interview

RIRI 17才。歌声から伝わる圧倒的な高揚感、英語と日本語のバランス感覚が絶妙な2nd EP

RIRI 17才。歌声から伝わる圧倒的な高揚感、英語と日本語のバランス感覚が絶妙な2nd EP

昨年11月の1st EP「I love to sing」以来のリリースを待っていた。1st EPに収められたRIRIのボーカル力、直後に武道館で観た彼女のパフォーマンスは、痛快なほど高いクオリティを保持していて、RIRIは16才の時点で大きな可能性を感じさせてくれたからだった。
そして待ちに待った2nd EP「RUSH」がついに届いた。たった今のL.A.の音楽シーンをそのまま切り取ったような、スリルに満ちたタイトル曲「RUSH」を初め、さらに大胆な「Nothing To Do」や、♪It’s alright 全てうまくいくさ Step by step♪と自らを励ますように歌う「Be Alright」など、5曲すべてに17才になったRIRIのリアルが刻まれている。
RIRIは今回、リラックスして制作に臨んだと言う。自分の好きな歌を選び、歌詞を書き、歌っている。サウンドは非常にエッジが効いていて、歌詞は日本語と英語のミックスになっている。そのバランスはRIRIという純度の高いアーティストが感じる“今”なのだろう。おそらく彼女の成長は、日本の若いリスナーの成長とシンクロしている。17才のRIRIのバランスは、近未来の音楽シーンを体現しているのだ。

取材・文 / 平山雄一
撮影 / 荻原大志


聴いた感覚で、「あ、ここら辺に日本語があったらステキだな」っていう感覚が、自分の中にあって

EPタイトル曲の「RUSH」、カッコいいですね。極端に音数が少ないから、ボーカルがとてもスリリングに聴こえてくる。

「RUSH」には、今年の3月、春休み期間に行ったL.A.で出会いました。去年の夏に1stの制作でL.A.に行ったときにご一緒させてもらった人から、スタジオでデモテープを聴かせてもらって、メッチャ気に入って、「あ、この曲ヤバイな!」と思った。それですぐにその場で「これ、録ってみたいです」って言った感じなんです。 

いま日本で流通している音楽とは、およそかけ離れてる。

まあなんか、「日本」っていう感じではないですよね。

自分としてはすごく気に入ったんですね。

はい。1発目に聴いたときにメッチャ気に入って、「この曲、歌いたいなあ!」ってすごく思いました。  

タイトルの「RUSH」っていう言葉は、そのデモテープには入っていたんですか?

 

そうです。もともとそういう詞が入っていて、題名もそのまま「RUSH」ってなってた。そういうデモ曲って、大概は自分の好きな感じの歌詞をバーッと書いて題名を付けたりするんですけど、この曲の英語の部分は、海外の作家さんが作ってたので、音のハマリがすっごく良かった。この曲の爽やかさ、ラブリーじゃないけど、恋でワクワクってなってる感じが、RUSH=高揚感っていう響きにすごく合ってるなって思って。「♪ラーッシュ、ラァーッシュ」っていう、ハモリもすごくいいし、これはもうそのまま使いたいなって思って、日本語の部分だけ自分で書きました。

そこにはもともと英語の詞が乗っていたんだけど、日本語で歌いたい部分があったの?

そうですね。「ここは日本語で歌おうかな」っていう部分を決めて、そこだけ自分で書きました。

バランスで言うと、たぶん日本語が4分の1とか5分の1ぐらいじゃないかな?

うん、けっこう少ないのかなあ。

そのバランスっていうのは、自分でどう決めているんだろう。

何だろう、ザーッと聴いた感覚で、「あ、ここら辺に日本語があったらステキだな」っていう感覚が、自分の中にあって。それで決めていっちゃう感じですね。英語のハマリのいい部分は、それを重視して残しておきたいなって思ってたので、ところどころ日本人の方が聴いても「あ、こういう感じの内容の歌なんだな」っていうふうにわかる程度に日本語を入れていった感じですね。

面白い作り方だね。英語で聴くリスナーと、日本語で聴くリスナーの、どっちを意識してるんだろうね。

どっちも、ですね、んふふ。この日本語と英語のバランスが、自分ではすごく好きだし、ゆくゆくは世界でも活躍できるようなアーティストになりたいので、やっぱり英語で歌って、世界の人に、より多くの人に聴いてもらいたいなと思っています。もちろん日本でも活躍したいなと思っているので、日本人の方も聴いていてわかるようなバランスにした感じですね。

「RUSH」は、全体的にすごい難しい構成の楽曲だと思うんだけど、どうやって気持ちを乗せて歌ったのかな?

そんなに違和感はなかったです。私、けっこう洋楽ばっかり聴いているので(笑)。洋楽っていろんなバランスで構成されているので、違和感はなかったですね。

何も考えずに、ほんとに自分の好みで、「あ、これ好きだな」っていう曲を歌ってます

3曲目の「Nothing To Do」も音数が少なくて、独特の構成になってる。

そうですねえ。これは去年の夏に行ったとき、いちばん初めに聴いて、「あ、カッコいい」って思ってホールドしておいて、今回レコーディングしました。

曲を選ぶとき、洋楽っぽいとか、J-POPっぽいとかは考えるんですか?

自分がホントに好きだと思う曲をやってるだけって感じですね。何も考えずに、ほんとに自分の好みで、「あ、これ好きだな」っていう曲を歌ってます。

EP「RUSH」の中で、自分がいちばん気に入っている曲は?

5曲目の「Be Alright」です。歌詞のほとんどを自分で書いて、メロディも全部自分とUTAさんで作ったから、ぜひ聴いてもらいたいなって思ってます(笑)。この「Be Alright」はいちばん最後に作ったんですけど、時間のない中で、ギリギリまで追い込まれて「ヤバイなあ」ってなったんだけど、でもやるしかないなと思って、「神様頼む!」って頼みながらバーって作りました(笑)。

それって♪全てうまくいくさ♪っていう「Be Alright」の歌詞、そのまんまじゃん。

そう! そうなんですよ(笑)。バーって書いたら勝手にそうなっていて。

ははは!

でも、今の自分にピッタリだし、自分の応援歌にもなる曲かなって思ったりしていて。

完全に開き直ってるな(笑)。

そう(笑)。だから「あ、なんかいいかも!」と思って、その歌詞のまま使いました。へへへ。

そういう意味では、ギリギリでも作って良かったってことだね。

そうですね。初めて全部自分でメロディまで考えて作ったし、英語や日本語のハマりも重視していて、うまくいったかなと思ってます。

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