Interview

FLOW デビュー15周年の幕開けを飾る新作! 11名の声優も参加した代表曲「GO!!!」も圧巻

FLOW デビュー15周年の幕開けを飾る新作! 11名の声優も参加した代表曲「GO!!!」も圧巻

15年間を支えてくれたファンへの感謝のプレゼント、そして、全力疾走してきた自分たちへのご褒美。デビュー15周年の幕開けを飾るFLOWの新作『Fighting Dreamers』は、バンドの代表曲「GO!!!」の再録音と、メンバーがそれぞれ作詞作曲した5曲を含む、挑戦的なミニアルバムだ。「GO!!!」には、バンドと関わりの深いアニメ作品から11名の声優がコーラスに参加し、ナルトもルルーシュもエウレカも共に声を合わせて歌う画期的なバージョン。メンバーの自作曲も個性丸出しで、全編聴きどころしかない全6曲だ。

取材・文 / 宮本英夫
撮影 / 西槇太一(Taichi Nishimaki)、河本悠貴(Yuki Kawamoto)


ガチ上がりしましたね。“FLOWの兄ちゃん、また遊ぼうってばよ!”ってナルトに言われた時には

めちゃめちゃ豪華な「GO!!!」じゃないですか。

TAKE これは、レコード会社の方が言い出しまして。

KOHSHI 15周年だから、じゅうご→GOということで。

え? そんなことなの?(笑)

TAKE そう(笑)。でもまあ、ある種バンドの歴史も表現できるし、ライブでも欠かせない自分たちの代表曲を、あらためてここでやるのは面白いなと。でもそれだけじゃ物足りないから、バンドは一発録りにして、豪華な声優さんたちにも参加してもらったという経緯です。

GOT’S アレンジは変わってないもんね。ずっとライブでやってきたことがそのまま入ってる。

KOHSHI 久々に歌詞を見ながら歌いましたよ。

声優さんとは、一緒にスタジオに入って?

TAKE 俺がディレクションさせてもらいました。最近の声優さんは、歌に慣れてますね。キャラソンも歌うし、自分で曲を作られる方もいるし、そういう意味ではそんなに苦労もなく。

KEIGO 面白かった。その人によって全然雰囲気が違うから。

GOT’S みんな、僕たちに関わってくれたアニメ作品のキャラに寄せて歌ってもらったので。谷山(紀章)さん以外は。

KOHSHI ガチ上がりしましたね。“FLOWの兄ちゃん、また遊ぼうってばよ!”ってナルトに言われた時には。

「GO!!!」はいい曲ですよ、あらためて。世代を超えた歌というか。

KEIGO アニメのイベントに出させてもらった時の、「GO!!!」の破壊力はやっぱりすごくて。自分たちの代表曲だし、それを15年目でもう一回やれたこともうれしいし、声優のみなさんが参加してくれたこともうれしいし。『NARUTO-ナルト-』の曲なのに、ほかのアニメの声優さんが歌ってくれるのも、けっこうな革命じゃないですか。でも、みんな気持ちで参加してくれた。

IWASAKI この曲が出た頃、デビューしたてだった声優さんが、今は中堅になっていて、“聴いてました”と言われるのもうれしかったし。そういう意味でも、大事な曲だなと思いますね。

TAKE まさか、こんなに長く演奏する曲になるとは。当時は「贈る言葉」の十字架に悩まされてた時期ですから。それに代わる代表曲を常に求められていたけど、自然とそういう形になれましたね。そうなったらなったで、「GO!!!」をライブでやらないほうがいいんじゃないか?という時期もあったんですけど(笑)。それを経て今は、外す理由がない。バンドの歴史の中で成長していった楽曲たちの中でも、不思議な力を持ってますね。

今回の再録音をきっかけに、今後も、さらに聴き継がれる曲になってもらえればと。

TAKE この曲が大きい傘になっているから、その下の楽曲は大いに遊べるという感じですね。

全世界の酒飲み人たちに送る曲です(KOHSHI)

KOHSHI (VO)

では2曲目以降、メンバーそれぞれの自作曲の話に行きますか。収録順で言うと、まずはKOHSHIさんの「Go! Go! Drinkers」。

KOHSHI 「GO!!!」ありきのミニアルバムということで、15年間を踏まえてどういう曲を書くか?というところから始まってるんですよね。俺は「GO!!!」の歌詞を書いてるんで、これをパロって“We are Fighting Dreamers”を“Drinkers”にしたら、戦う酒飲みへの応援歌になるから、これはもう完璧だなと。今年はテキーラ・マエストロの資格も取ったし、やってきたことがつながったということも含めて、この曲ができました。

何と戦ってるんだ?って、自分で突っ込んでるところに笑っちゃいましたけど。

KOHSHI そうそう(笑)。戦う酒飲み人は、何と戦ってるのかよくわかんない。朝日なのか、二日酔いなのか。ノリで作ったわりには、いいところに着地したなと思います。

KOHSHIさんは何と戦ってるんですかね。

KOHSHI 何でしょうね? 飲もうとする、俺の弱い意志ですかね。

うははは。負けっぱなしじゃないですか。

KOHSHI その通りです。ツッコミありがとうございます(笑)。飲むなと言われても飲んでしまう、弱い心といつも戦ってます。全世界の酒飲み人たちに送る曲です。

作曲に関しては?

KOHSHI 初ですね。リフとかコードは自分では作ってなくて、ドラム・パターンと、♪We are Fighting DrinkersっていうメロディをTAKEに送って、これにコードをつけてくれと。それで戻ってきたものにメロディをつけていく作業でした。たぶん俺は、そのやり方でしか曲は作れないから。

結果的に、ホーンが入ったラテンロックみたいな、賑やかな曲になりました。

KOHSHI ホーンは、あとで入れました。いい感じのパーティー・チューンになりましたね。ライブが楽しみです。

詞の内容も、ベースについて歌ってます。なぜかラップになったんですけど(GOT’S)

GOT’S (BA)

その次はGOT’Sさん。ゴリゴリのファンク・メタル的な「秘密の作戦」。

GOT’S 各々の個性を出してくれと言われて、俺だったらベースをフィーチャーした曲を、ということで。スラップを入れたりして、わかりやすくしました。詞の内容も、ベースについて歌ってます。なぜかラップになったんですけど。

GOT’Sさんが書いた歌詞、初めて見ましたけど。言語感覚が常人離れしてる。

KEIGO 常人離れしてますね(笑)。

KOHSHI 普通じゃないですよ。チョイスがね。

TAKE やっぱり言葉選びに個性が出ますね。曲よりも歌詞の方が、より濃くアイデンティティが出るじゃないですか。

GOT’S TAKEには“真面目に作らなくていい”って言われたんで。

TAKE そう。真面目にいい曲作ろうとしてんじゃねえよ!って。そこにGOT’Sの個性はないでしょ。真面目にやっちゃうと。

GOT’S だから、一回無しにして、また別に作ったんですよ。詞の内容も、かっこつけるわけでもなく、遊び半分で作ったという。

KOHSHI 早口言葉みたいなラップっぽいのも新しかったし、5曲の中で一番歌うのが面白かった曲。デモはGOT’Sが歌ってるんですけど、意外としっかりしてるんですよ。そのまま出せそうな。

TAKE デモは、性格出るよね。意外ときっちりしたA型だから。ドラムのソフトシンセを買って、なかなかのクオリティのものを持ってくるという。

GOT’S 笑われたら嫌だなーと思ったんで。

KOHSHI こっちは笑う気満々だったんだけどね。すげえちゃんとしてて、笑えねえじゃん!って。

TAKE それぞれ、自分を背負ってこの作品に取り組んだから、意外とそれぞれ真剣なんですよ。

GOT’S 誰も話さないんですよ、お互いの状況を。

IWASAKI 手の内は明かさない(笑)。

GOT’S ミーティングで、全員が作詞作曲をやることに決まった時も、みんな“ああ、やりますか”みたいな感じで。マジか?って俺は思ってたんですけど、誰もそんなこと言わないし。

TAKE 15年目にして、こんなに真剣に音楽に取り組むっていいよね。

ミニアルバムのヘソになるような、ミディアムテンポのグルーヴィーな曲という感じで(TAKE)

TAKE (GUI)

TAKEさんさすがです。そうやって新しい刺激をバンドに与え続けるという。そんなTAKE先生の曲は「クライムオン」。

TAKE アッパーな激しい曲は、誰かしら作ると思ってたんで。ミニアルバムのヘソになるような、ミディアムテンポのグルーヴィーな曲という感じで、一番最初にみんなに聴かせましたね。“俺はこれです”って。作詞はすごく久々にやらせてもらいましたけど、それぞれの個性がより濃く出ればバンドとしても面白くなるから、最近ハマっている趣味の話で書きました。言わずもがなの、登山の話を。

こういう曲を聴くと、15年たったんだなあという感じがしますよ。こんなアダルトでグルーヴィーな曲、デビュー当時はありえなかったし。すごく新鮮。

KEIGO 今までになかった感じですね。ラップも入っていて。

TAKE 個人的には、Jazzy、Hip Hop的なものは昔から好きだったんですけどね。バンドとしてそこに特化したものはやってこなかったし、R&Bの要素も入れつつ、年相応というか、同じ世代の人に聴いてもらえると、楽しめるものになったらいいなと思ってます。ギタリストが作ったということで、申し訳程度に、アウトロにギターソロを入れてみました。