『ゼルダBotW』をもっと楽しむチョイ足し遊び  vol. 4

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『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』クリアしても終わらない魅力ベスト10

『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』クリアしても終わらない魅力ベスト10

1位:自由度の高さ~選んだ道を切り拓く~

さて、いよいよ第1位です。悩みに悩んだ結果として、やはり“自由度”こそが『ゼルダBotW』最大の魅力であるという結論に達しました。

こちらも例を挙げて紹介していきましょう。

魔物が落とす素材のひとつに、“オクタ風船”というものがあります。この素材は何かの上に置くことで、数秒間の間、下にあるものを浮力で持ち上げるという、変わった性質を持っています。バクダンに付けると、ふわふわと浮かんでいきます。コログのうちわで仰げば、オクタ風船ごとバクダンが飛ばされていきます。

重い丸太も、オクタ風船をふたつ使えばリンクごと持ち上げられます。いかにも攻略に使えそうなこの素材ですが、じつは筆者の場合、クリアするまで一度も使ったことがありませんでした。『ゼルダBotW』は非常に自由度の高いゲームですが、それゆえに「ここではこのアイテムが必須」という場面もほとんどありません。プレイスタイルにもよりますが、何かしらの要素を一切使用しないままクリアするというのも、そう珍しいことではないのです。

ではこの素材、いったい何ができるのでしょうか。それを探るために今回挑戦したのは、イカダを山頂まで運んでいく実験です。本来は水の上にしか存在しないイカダを山頂へ運んで記念撮影し、そこからイカダに乗ったまま滑り降りることができれば、さぞ楽しかろうと考えたのです。

しかしいざ実際に試してみると、これが想像以上に難しい作業でした。イカダを空中に浮かせるにはふたつ以上のオクタ風船が必要なのですが、バランスを考えて設置しないとイカダが傾き、リンクがイカダから落ちてしまうのです。

リンクを振り落とし、イカダだけが空へ。さらにオクタ風船は数秒で割れてしまうため、常に風船を置き続ける必要があります。これでは横へ移動するための風を起こす暇がありません。

それでもなんとか合間合間にコログのうちわでイカダの帆を扇いでみますが、どうやらコログのうちわが生み出す風では水の上ほどうまく動けないらしく、一向に行きたい方向へ進めません。空中で帆に何度か風を当てても、同じ場所へ落下してしまうことがほとんどです。

空に浮かぶイカダのコントロールは困難極まります。結局は自力移動を諦め、陸に向かって風が吹いたタイミングで浮かび上がることで、なんとか陸地に上がること自体は成功しました。

なんとかイカダを陸へ。ここからの移動もまた大変です。その後は浮かぶイカダに向かって木を切り倒してぶつけることで、風に関係なく運ぶテクニックを開発しましたが、最後はオクタ風船が尽きていったん実験終了。最終到達地点は、水辺から走って10秒程度のところでした。

イカダを山頂に運ぶという目標は達成できなかったものの、「今度は目標を達成してやろう」という、非常に充実した気分で実験を終えることができました。

最終到達地点で撮影。チャレンジ時間は5時間程度でした。実験が失敗しても楽しめたのは、そこに至るまでの過程にあります。

今回の実験では「コログのうちわを利用する以外に移動手段はないか?」というような試行錯誤をくり返しながらプレイし、そのたびに「上空の風を利用してはどうか?」、「木を切り倒してぶつけてはどうか?」と課題を考え、その答えを導き出しながら、一歩ずつ進めていきました。

ここで重要なのは、設問者も、解答者も、どちらも自分自身だということ。他人に用意された課題は最後まで解けないと悔しさが残りますが、この場合はそうではありません。解答への道を自分で切り拓いたという手応えと、答えに近づいたという自信が残ります。

人に決められた道を歩くのではなく、自分で行く道を自分で選び、突き進んでいけること。これこそが、『ゼルダBotW』の中心にある、最大の魅力ではないでしょうか。

番外編:クリアはゴールじゃない

ここまでさまざまな魅力、言わば本作を“やるべき理由”を紹介してきましたが、逆にすでにプレイしている人に向け、“やめてはいけない理由”を紹介しましょう。

本作は正確にはエンディング後の世界というものは存在せず、エンディングを見た後は厄災ガノン戦直前の状態に戻るのですが、それは考えかたを変えれば、エンディング前の状態で引き続き世界を遊び倒していいということでもあります。

クリアしても世界は変わりませんが、遊びかたは変わります。そのひとつが、クリアした後に追加されるお楽しみ機能。祠やコログの発見率、地図への地名の出現率などをもとに、現在の達成度が表示されるようになります。達成率がわかりやすく数字で表現されることで、祠探しやコログ探しに対するモチベーションが大きくアップ。より深くゲームを楽しむことができます。

また巨大な魔物の討伐数もカウントされるようになるため、そのすべての討伐を目指してみるのもいいでしょう。世界を遊び尽くすまで、冒険の旅はどこまでも続いていくのです。

さらに2017年6月30日より配信のDLC第1弾『試練の覇者』では、裸一貫から約45の部屋をクリアしていく“剣の試練”や、さらなる強敵が待ち受ける“マスターモード”が追加。さらにコログが近くに隠れていると揺れて教えてくれる“コログのお面”など、その他新装備なども追加されます。

本記事はこれで終了となりますが、ハイラルの大地にはまだまだ新しい発見がいっぱい待ち受けています。すでにプレイしている人はもちろん、クリアして本作から離れた人も、試しにもう一度ハイラルを訪れてみてはいかがでしょうか。本記事を参考に“チョイ足し”を加えることで、ハイラルはまた違った姿を見せてくれるかもしれませんよ。

『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』オフィシャルサイト
https://www.nintendo.co.jp/zelda/

©2017 Nintendo

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