Review

Steamで買える!続・注目サバイバルゲーム 『OXYGEN NOT INCLUDED』『Don't Starve Together』

Steamで買える!続・注目サバイバルゲーム 『OXYGEN NOT INCLUDED』『Don't Starve Together』

1回目に引き続き、Steamで購入できる良質で癖の強いサバイバルゲームを紹介する。取り上げる作品の1本は、自身の分身ともいうべきキャラクターを操作するのではなく、マネジメントタイプのもの。極限状況の世界にある箱庭で、守るべきキャラクターの延命と成長に楽しく苦心することになる。前回のタイトルと同様、生物の日常的な生理現象を生きるためのメインシステムに取り入れている点に注目してほしい。

文 / 極彩色ポトフ
協力 / フレンドの皆さま


豊かな住環境で低ストレスな生活を『OXYGEN NOT INCLUDED』

ジャンル: 独立系開発会社、シミュレーション、 早期アクセスゲーム
開発元: Klei Entertainment
パブリッシャー: Klei Entertainment
リリース日: 2017年5月19日
正式サービス開始日:2018年予定
早期アクセス時の価格:¥2,480
http://store.steampowered.com/app/457140/

© All Rights Reserved Klei Entertainment 2017

このゲームを知った時、あまりやる気はなかった。さまざまなゲームを平行にプレイし過ぎて収拾がつかなくなってきたからである。あぁ忙しい、体が5個ぐらいあればいいのに……。でも、そんな時、

「トイレを設置しないと粗相するってw」

「トイレが汚くなって汚臭が充満してきて、空気をキレイにしなきゃならないとかw」

「水洗トイレもあるらしい」

などの話を聞いているうちに気がついたらポチッていた。欲しいときにすぐ買える、Steamはすばらしい。

▲汲み取り式のトイレ。回数制限があるので、限度に達したらキャラクターが掃除をしなくてはいけない。すごくイヤそうな顔

この作品はまずコロニー内部の壁や地面を3人のキャラクターたち(指示を出すと行動する)が掘るところから始まる。プレイヤーは指示を出すだけで、直接操作することはできない。掘ることで資源を手に入れたら……そう、トイレである。トイレを作らないとキャラクターたちが漏らしてしまうのだ。それはそれは悲しい表情で漏らすし、衛生的にもよろしくないので、早急にトイレを作ろう。漏らすと汚染水がその場に溜まる。汚染水からは汚染酸素が排出され、汚染酸素があるとキャラクターが病気になってしまったりするのだ。粗相をしたら速やかにモップがけをさせよう。これまたすごくイヤそうな顔で床を拭く。

ゲーム序盤からトイレの登場、そしてその重要性。真正面から排泄物に向き合っているゲームなのだ。目を見張るものがある。また、設置するトイレが1個だと清掃中に使えなくて漏らすことがあるので、序盤でも2個のトイレがあると安心。

研究を進めることで肥溜めが作成でき、汲み取り式のトイレから採取したものを使って植物の栽培に役立てることができる。ゲーム開始時は保存食料を食べているが、そのうち食べ物がなくなってくると低コストで作ることができるマッシュバーというものを食べるようになる。が、マッシュバーの材料は土と水なので、早めに植物を栽培して食生活を改善してあげたい……。

▲資源の循環を考えながら設備を配置。バランスがむずかしい

ちなみに、給水ポンプや水道管を作れるようになると水洗トイレを設置できるようになる。下水(汚染水)を処理する手間は生じるが、水洗トイレを設置するとキャラクターたちのストレス値が減る。ストレス値が高いままいると、キャラクターによっては吐いたり漏らしたり、あるいは破壊衝動に襲われたり暴食に走ったりして、遅かれ早かれコロニーの崩壊を迎えるので、なるべくストレスは与えないように環境を整えていきたい。

▲絵画や彫刻、電気などを設置すると装飾値が高まりストレスを緩和してくれる。絵が得意なキャラクターが描いたもの(左)のほうが効果は高いが、そうじゃないもの(右)も味わい深くてかわいい

▲水洗トイレとシャワー。給水ポンプで水を供給し、使用後の汚染水を流すパイプを設置すると使えるようになる。ちなみにキャラクターのフキダシにある斜線を引かれた「O2」は、酸素が薄いことを訴えている。拠点の下のほうに作ったので、二酸化炭素(黒いモヤ)が充満してしまっているのだ

▲導入したMOD。使用する装置や設備の説明文がパッと見だと全然わからないので、日本語に変換してくれるこのMODの存在にはものすごく助けられた……! ありがたやー!

そんなトイレ環境を整えつつ、酸素の産出量と消費量に注意したり、排出された二酸化炭素を処理したり、そこから排出された汚染水を処理したり、汚染水から生まれる汚染酸素を浄化したり、それぞれの機器に使用される電力だったりをすべてバランスよく循環させていく、そんな作品。

気がつくと”水素は軽いので上に溜まる。二酸化炭素は重いので下に溜まる”などの化学的知識が身についている。

また、かわいらしいキャラクターがちょこちょこ働いているのを見ると、アリの巣観察キットを眺めているような気分になってなごむ。もう何十回と失敗しては最初からプレイし直しているけれど、彼らがストレスなく過ごせる理想郷の構築にはまだ遠い。有害な気体である塩素を液化することで、モップで拭いて除去できる……ということも知ったばかりなので、試行錯誤を楽しみながら環境の向上に尽力したい。