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Steamで買える!続・注目サバイバルゲーム 『OXYGEN NOT INCLUDED』『Don't Starve Together』

Steamで買える!続・注目サバイバルゲーム 『OXYGEN NOT INCLUDED』『Don't Starve Together』

かわいさに騙されてはいけない 『Don’t Starve Together』

ジャンル: アドベンチャー、独立系開発会社、シミュレーション
開発元: Klei Entertainment
パブリッシャー: Klei Entertainment
リリース日: 2016年4月22日
価格:¥1,480
http://store.steampowered.com/app/322330/

© All Rights Reserved Klei Entertainment 2017

すでにサービスを始めている、『OXYGEN NOT INCLUDED』と同じパブリッシャーの作品。ひと言で言うとセンスの塊。まずは、生活の基盤を整えるところから始まる。ゲーム開始時の季節は秋なので、極端な天候や凶悪なモンスターに襲われることはほぼない。けれど、刻々とキャラクターを蝕むもがある。それは空腹とSAN値(正気度)。画面右上にあるこのアイコンがそれぞれのステータス画面。胃袋が空腹度、脳みそがSAN値、ハートがHPを表している。それぞれが0になるともれなく死が待っている。あと暗闇。夜になり真っ暗になると姿が見えないバケモノに襲われて死んでしまうので、夜は必ず光源を用意しよう。

▲ウサギは罠にニンジンを仕掛けると簡単に捕まえられるが、ウサギの通り道に罠を置くことでニンジンなしでも捕まえることができる

空腹は食べ物を食べれば補える。自生しているベリーやニンジンを採っては食べる。採るとだんだんと腐っていくので注意。また、お腹が空きすぎて胃袋のアイコンがカリカリのミミズのようになるとHPが減少していく。ワラと枝を使って罠を作れるようになったら、ウサギやカエルを捕まえて食べよう。調理鍋が使えるようになったら、食材を組み合わせてより効果の高い食事を作ることができる。

つぎにSAN値。初期でいちばん簡単な回復手段は花を摘むことである。また、その花を12個集めて作る花冠を装備していると、日中はSAN値が徐々に回復していく。SAN値が減り過ぎて脳みそアイコンがシワシワになると次第に影のようなバケモノの幻覚が見えてくる。さらに、虫の羽音のようなブーン……という低い音が聞こえてくる。それでも放っておくとバケモノの幻覚が襲い掛かってくる。正気を失い、幻覚は現実のものになるが、幻覚は幻覚なので周囲のプレイヤーが助けてあげることはできない。

HPは食べ物を食べたり、傷薬などで回復できる。が、傷薬を作るには原料を落とすクモを倒さねばならず、クモは反撃してくるので、初期はクモを倒すために傷薬が必要になったりするループが待っている。武器や防具が揃ってから挑むか、罠で捕獲しよう。

そうこうしているうちに、比較的安全で食べ物や石などの資源も確保しやすい場所というものが見えてくるので、拠点を作る。ここで、この記事ではおなじみの排泄物の出番。ビーファロという、毛むくじゃらの生き物がワラが生えているエリアにいる。繁殖期以外は温厚な動物で、こちらから手を出さなければ襲って来ない。そいつが排泄をする。その糞をいっぱい集める。

また、この世界には豚が住んでおり、いらない花などを与えると排泄物を出すので、ビーファロが見当たらない場合はこの手段も使える。余談だが、フレンド(女性)のひとりがそれを行おうとした際、音声通話でいきなり「ウ●コを出してくる」と言い放ち、さすがのフレンド一同もザワついた。合っている、合っているが……(笑)。

▲繁殖期のビーファロはおしりが赤い

ベリーや枝、ワラはスコップで掘り出して苗を入手することができるけれど、植えてもそのままでは収穫できるようにならない。肥料をあげないと成長しないのだ。肥料、すなわち排泄物。あるいは、腐ってしまった食べ物でも代用が可能だけれど、空腹を満たすのに必死で初期はなかなか腐らせている暇がないと思う。排泄物が大事!

拠点が整ったら、これから来る冬や夏に備えたり、各地に出現するボスと呼ばれる強敵に挑んだり、地下空間に進出してみたり……サバイバルのつぎなる山を越えよう!

▲フレンドと作った拠点。忙しいと雑然と素材を置きがち。排泄物があちこちに放置されていた時にフレンドが吐き捨てるように放った「ウ●コがうるさい」のひと言は、リアル生活ではなかなか聞けない珠玉の名言だと思う

▲ハエが飛んでいてブンブンうるさい

▲導入したMOD。ゲーム内の言語を日本語にしてくれるものと、画面上にミニマップを表示してくれるもの。通常マップを開くと、マップで画面が埋まってしまって行動ができないので、画面右上に表示されるこのミニマップがあるととても便利。MODを作ってくれた方々には感謝しかない

フレンドとは音声通話をしながら遊んでいて、本作だけでももう何十回といっしょにプレイしている。いまではもう「私は〇〇を取りに行ってくるね」、「自分は食事を作っておこう」、「武器作っておいたよ」と各自がその時に必要なものを判断し、基本拠点の構築などは本当にわずかな時間で済むようになった。とはいえ、不慮の事故や強敵に襲われてあっという間に瓦解することもあるので、そこをまたどうするか、フレンドと試行錯誤して前に進んでいく。それがとても楽しい。そうして得た知識を、シングルプレイでもまた活かすことができるので、延々とプレイのサイクルが止まらない。

排泄物やトイレに着目したけれど……

それは事実で避けられない。ゲームシステムの重要なファクターとして、まずは存在している。そして、今回紹介した4作はそのシステムを基にしてエンターテインメントの底力を突き付けてきて楽しく、どれも時間泥棒なゲーム。この記事ではそれぞれが持つ魅力のほんの一部しか紹介できていないので、少しでも興味が湧いたらぜひプレイを! 最初は絶対にうまくいかないので、何度も何度も失敗を繰り返し、自分の中の最適解を見つけ、そのトライ&エラーを楽しみながら生き抜いてほしい……。 ゲームの環境に適応できたなと感じると、それはそれはすばらしい達成感があるのだ。 

また、『OXYGEN NOT INCLUDED』を除いてマルチプレイが可能。ただし、協力プレイではなくPvPの場合、もちろん倒されることもあるし、プレイヤーの留守を狙って拠点を破壊されたりするので、防衛のための設備や罠を作成したり、逆にこちらから攻め入っていったり、報復に遭ったりと、だんだんと仁義なき争いに発展していくらしい……。スリリングでエキサイティングなプレイを望む人にはいいだろうが、筆者は穏やかに生きることを目標にしているので、残念だけれど知らない人とのマルチプレイは未体験。

今回は記事用にひとりで黙々とプレイしていたけれど、やっぱりひとりは寂しい……。協力タイプのマルチプレイでフレンドと役割分担をすると、グッと生きやすくなる。人は、ひとりでは生きていけないのだ……! 

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