Interview

夜の本気ダンスが攻めまくる!スリリングでエッジーな『セシルのもくろみ』主題歌に見る、彼らの本気

夜の本気ダンスが攻めまくる!スリリングでエッジーな『セシルのもくろみ』主題歌に見る、彼らの本気

驚異的なスピード感に貫かれたビート、エッジの立ったギターリフ、洗練と衝動を共存させたメロディライン。前作「SHINY E.P.」に続く2017年第2弾シングル「TAKE MY HAND」(フジテレビ系全国ネット木曜劇場『セシルのもくろみ』主題歌)は、夜の本気ダンスの本質をバージョンアップさせた、シャープかつポップなロックナンバーに仕上がった。海外のインディーロックとリンクした音楽性、スタイリッシュな佇まいを含め、このバンドの個性を際立たせる楽曲と言えるだろう。さらにミニアルバム『ヤングアダルト』(2013年)収録曲「This is pop」の新録バージョン、1トラックに6曲のライヴ音源を収めた「HONKI DANCE TIME」を収録。このバンドの現状が明確に示された本作によって彼らは、その存在感を強く提示することになりそうだ。

取材・文 / 森朋之 撮影 / 増田慶


「TAKE MY HAND」を武器に、さらに攻めていきたい

新曲「TAKE MY HAND」、めちゃくちゃカッコいいです。夜の本気ダンスのど真ん中と言える楽曲だし、バンドの個性がさらに進化していることが伝わってきました。

米田貴紀 (メロディアスな歌を中心とした)前作の「SHINY」とは真逆のことをやりたかったんですよね。そういう振り幅の大きさも、夜の本気ダンスの面白さだし、良さのひとつだと思っているので。

夜の本気ダンスの鋭利な部分がダイレクトに伝わってくる曲ですよね。

米田 めちゃくちゃ研ぎ澄ませて、尖らせたサウンドにすることを意識していました。スタジオでセッションしながら作ったんですけど、そのときの雰囲気がそのまま入ってるんですよ。この性急な感じも、セッションから出てきたものなので。好きな曲で踊ってるときのテンションが最初から最後まで続いているというか。

鈴鹿秋斗 「こうしよう」「ああしよう」と話しているわけではなくて、各々の音を通して確認し合う感じなんですけど。前のめりなビートだったり、サビのダークな感じも、スタジオで自然と出てきて。ドラムを叩きながら「こうなるんや!?」ってワクワクしてました。

マイケル セッションで曲を作ることは以前からやっているんですけど、特に今回の曲はスタジオで音を出してる段階でやりたいことがはっきり見えてる感じがありました。「こういう方向にいく」ということがしっかり共有できていたから、ブレのない曲に仕上がったんだと思います。個人的に「TAKE MY HAND」はリズムの曲だなと思っているんです。各々のパートがリズムで自由に遊んでいるというか。僕が好きなニューウェーブのバンドもそういう曲が多いし、自分たちの個性が出せたんじゃないかなって。

西田一紀 サウンド的にはそんなに埋まってなくて、いい意味でのすき間もあって。ひとつの楽器が軸になっているわけではなくて、ギター、ベース、ドラムのシンプルなアンサンブルで引っ張っていける曲だし、聴いてる人は何も考えないで体を揺らせるんやないかなと思います。

米田貴紀(vocal, guitar)

「放電したい/火花散らして 僕らさ」という歌詞からもライブの臨場感が伝わってきて。

米田 ドラマ(『セシルのもくろみ』)の台本を読ませていただいて、その雰囲気も反映させているんですけど、それよりも夜の本気ダンスの現状のほうが表現の割合としては多いですね。このタイミングで自分たちが得意とする楽曲を作ることに意味があると思ったし、歌詞に関しても、昔の自分たちの感覚で書きたいなと。「SHINY」や「Without You」(2016年12月リリースのメジャー1stシングル収録曲)では作り方を少し変えていろんな挑戦をしていた部分もあったんですけど、今回はもとに戻って書いたほうがいいなと思ったので。

インパクトのある音質も印象的でした。これだけ特徴のあるサウンドって、日本のバンドでは稀ですよね。

マイケル 嬉しいですね、そう言われると。かなり攻めた音になってるので。

米田 曲自体が攻めているので、音もそういう感じにしたくて。一発でテンションが上がるような音にしたかったんですよ。漠然としたイメージをエンジニアの方に伝えて、話し合いながら音を作っていって。初めて一緒にやらせてもらうエンジニアさん(SiM、BABYMETALなどの作品を手がけるエンジニア・原浩一氏)だったんですけど、いい感じに仕上がりましたね。

鈴鹿秋斗(drums)

夜の本気ダンスの尖った部分が強く出ていて。こういう曲がドラマの主題歌としてオンエアされるのもすごいですよね。

米田 はい、そこも面白いなと思います。無難なことをやるよりも、今やりたいことをやったほうがいいと思っているので。もちろん、自分たちがやりたいこととドラマのプロデューサーの方のイメージが合致したから実現したことなんですけど。デモ音源を聴いていただいた時点で「すごくカッコいいですね」って言ってもらいましたし、すごくスムーズでしたね。楽曲制作の前にメンバー全員でプロデューサーさんに会いに行ったんですよ。テレビなんてまったくわからない世界だし、最初は「どんな感じなんだろう?」って不安にも思ってたんですけど……(笑)。

マイケル お会いしたら、すごくいい方で(笑)。もともと夜の本気ダンスを好きでいてくださったそうで。

米田 だから、そこでなんの不安もなくなったし、自分たちとしても「真剣にやらせてもらいます」という気持ちになれたというか。いい縁でした。

鈴鹿 しかもすごくいい曲が出来ましたからね。自分たちの自信にもなったし、今後の作品にも繋がっていくと思います。