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『サマーレッスン:アリソン・スノウ』近すぎてドキドキ!二人きりの癒しVR

『サマーレッスン:アリソン・スノウ』近すぎてドキドキ!二人きりの癒しVR

2016年10月にPlayStation® VRが発売され、早9カ月。さまざまなタイトルがVRによる新たなゲーム体験を生み出しましたが、中でももっとも多くのVRファンに強い衝撃を与えたであろう作品が、『サマーレッスン:宮本ひかり セブンデイズルーム』(以下、『セブンデイズルーム』)です。コミュニケーションゲームという決して主流ではないジャンルながら、VRによって生き生きと描かれるヒロイン・宮本ひかりには、多くのVR初体験ユーザーは心を動かされたことでしょう。

そんな『サマーレッスン』シリーズの最新作となる『サマーレッスン:アリソン・スノウ 七日間の庭』(以下、『七日間の庭』)がついに発売されました。本作のテーマとなるのは“癒やしの世界”。VRで“癒やし”はどう表現され、どのような体験を私たちに与えてくれるのでしょうか。本稿では、アリソン・スノウとともに過ごす夏の楽しみかたをお伝えしていきます。

文 / 大工廻朝薫


『七日間の庭』とは

数あるVR対応の家庭用ゲームにおいて、キャラクター系VRゲームの筆頭として圧倒的な存在感を放つ『サマーレッスン』シリーズ。その最新作が、今回紹介する『七日間の庭』です。

本作のヒロインは、短期来日中の女性シンガー、アリソン・スノウ。プレイヤーは家庭教師となり、一週間という限られた期間で彼女に日本語と日本文化を教えていきます。

実は彼女、日本文化に対する興味が高まるあまり、事務所には内緒でアメリカを飛び出してきたとのこと。一週間後に行われる日本語テストの結果を材料に事務所と交渉するため、留学中の成績次第で、アーティストとしての今後の活動方針も大きく変わってきます。

彼女がこの先、大好きな日本で活動できるかどうかは、プレイヤーと過ごす一週間にかかっているのです。

▲ヒロインのアリソン・スノウ。画像隅の黒フチは、録画したビデオクリップから切り出したことによるものです

ゲームの舞台となるのは、庭に面した縁側を持つ、昔ながらの日本家屋です。庭にはひまわりが咲き、その向こうに見えるのは青い海、青い空、白い入道雲。

我々日本人が思い描く“夏の思い出”をそのまま形にしたような、この癒しの空間こそが、アリソンと過ごす“七日間の庭”となります。

▲日本人の感じる夏の光景が凝縮された、田舎風の日本家屋。どこか懐かしさを感じる空間です

本作では、ふたつの場面を行き来しながら物語が進行していきます。

ひとつ目が、喫茶店パート。『サマーレッスン:宮本ひかり』シリーズをプレイした人にはおなじみの喫茶店です。ここではヒロインの成績を確認したり、その日に行うレッスン内容を決めたりといった作業が行えます。

▲いつ見ても客どころか店主すらいないという謎の店ですが、そのおかげで家庭教師の仕事も気兼ねなく行えます

▲ゲーム内のスマートフォンを使えば、アリソンとSNSを通じて会話を楽しむことも可能です

喫茶店でその日のレッスン内容を決めたら、アリソンへのレッスンパートへ。舞台となるのは、先ほども紹介した日本家屋の縁側。ここはアリソンのホームステイ先でもあります。

ここではその日のレッスンに取り組むアリソンにさまざまな指導を行ったり、休憩中のアリソンと雑談を楽しむことができます。レッスン内容に合った指導を行うことで、アリソンの能力やレッスンに取り組む姿勢=“ガッツ”を高めていくことが可能です。

指導内容だけでなく、レッスン後の雑談内容やガッツも能力の上がりかたに影響するため、テストの成績を上げてよりよいエンディングを迎えるためには、雑談の選びかたも重要になってきます。どのような話題を選べばより効率よく成績を伸ばせるかはプレイヤーの楽しみです。ぜひ、さまざまな組み合わせを試してみましょう。

▲書道や生け花、けん玉など、さまざまな日本文化に挑戦するアリソン。どんなレッスンにも真面目に取り組んでくれます