Interview

never young beachの新しい風。アルバム『A GOOD TIME』リリース

never young beachの新しい風。アルバム『A GOOD TIME』リリース

僕は自分の音楽がどの状況にもフィットしたいと思う

アルバム全体に、一度きりの人生だからこそ、一日一日を噛み締めながら生きていくんだという想いが通底していますよね。

安部 ありがとうございます。
やっぱり、なんとなくやってると気づかないし、全部なんとなくになってしまうと思うので。
本気でやると本気の人たちとも出会えるし、変わらなきゃいけないと気づき始めもする。もちろん、それが人によっては良かったり悪かったりするのかもしれないですけど、僕は、日々本気でやらないといいものは作れないと思うから。
そうじゃないと、ずっと同じものの繰り返しで、ただの趣味になって、人も広がらなくなると思うんですね。
本気で向き合うから、「これをやったからきた!」「じゃあ、次はこうしよう」とか、つねに変化ができる。
本気でやらないと、本気で向き合わないといけないと思うし、それが歌詞にも出てると思います。

では、「新しい風が吹いた」と思う楽曲は?

安部 それは全部かもしれないです。音づくりとか、機材も昔よりこだわったし、自分たちが納得のいく音を自分たちで考えたし。昔よりもなんとなくではなくなっているので、全部に新しさを感じるし、「これ、自分が作ったのかな?」と今聴いてたまに思うことがあります。「気持ちいい風が吹いたんです」も、1stのときに出来てそうといえばそうなんですけど、たぶん昔の僕じゃできないし、情景の書き方とかもちょっと広がってると思います。抜け感が昔よりあるかなと。

「気持ちいい風が吹いたんです」という曲どおりに、全編通して、本当に抜け感があって、いい風が吹いてますよね。

安部 日本人であるうえで、季節、四季があって。風が最初に季節を伝えてくれるものだと思うので。どれだけ風というものが大事で、生活を豊かにしてくれるものかという、それを曲に閉じこめたいというか、そういうのを少しでも曲にしたいなと思って曲を作ってました。

アルバムのタイトルにはどんな想いを込めました?

安部 奇をてらったのも嫌だし、すごく普通のタイトルにしたかったんですよ。
僕は自分の音楽がどの状況にもフィットしたいと思うので、フラットに、感情論をいかに出さないか、と。
近しい人にしかわからないものも旨味があったりはするけど、その反動で人が入りにくくなったりもするから、アルバムタイトルにもそういうことを気にしていて。
で、いろいろ検索していたときに、なぜか、この“A GOOD TIME”という単語が出てきて、「これいいんじゃない?」と思って。
総じてこのアルバムの時間は素敵な時間だし、この言葉でシンプルに表現できてる気がしたので、スッと入ってきましたね。

鈴木 勇磨が候補を決めるときに何個かタイトル案を送ってくれたんですけど、これが一番ビビッときました。シンプルだし、アルバムの内容自体も、作ってるときのテンションとも矛盾してない、いいタイトルだなと思いました。

そうそう無駄なことはひとつもないってこと

お2人が、日々の中で「楽しい時間だ」と感じるのはどんなときですか?

安部 最近リビングに買ったビーチチェアに座って、テディベア柄のカーテンを開けて(笑)、天気の良い外を見ながら、レコードかけて……『アイアンマン』という映画をもう一回見直したり、アイアンマンとキャプテンアメリカの人形を「かっこいいなぁ」と愛でながら、犬とかが膝の上に乗っかってきたりとかもして、「何も考えなくていいじゃない、あぁ、幸せだな」と。そんなときに感じますね。

鈴木 ホントに日当たりのいい家なんですよ。だから、相当幸せだと思いますね(笑)。僕は、わりと勇磨の家に遊びに行ったりするんですけど、そこでゲームとかして、気づいたら明るくなって朝を迎えて。その日もなんだかんだ予定があったりして、ヘトヘトになってるけど、笑ってるみたいな帰り道とかに、疲れ果てたけど「いいな、こういう生活も」と思う。それが日常の幸せかなって感じです。

安部 まだそこなんだ、って感じだなあ、俺(笑)。

鈴木 え?

安部 俺はもうそこを通過して「こんなことしなきゃよかったな」と思いながら、「ああ、気持ちいい、やっぱりゆっくりするっていいな」とゴロンと横になる瞬間。これは、そこを経ないと辿り着けない幸せなんだけどね。だから、そうそう無駄なことはひとつもないってことで。

鈴木 あー(笑)。遊びまくって楽しいというところからのネクストレベルだね。

鈴木さんはまだ青春の真っ只中にいる感じですね。

安部 そうそう。僕はもう俯瞰して見れるようになってきてるんですよ。だから逆に、僕に青春を取り戻して欲しい。じゃないと、僕はもう大人になっちゃうから(笑)。

鈴木 そうだね(笑)。大人になっちゃうと寂しいからね。

安部 正直、僕が一番元気なんで、僕以上の元気をくれないと、どんどん俯瞰して「お前らガキだな、もう寝るぞ」ってなるよ(笑)。

鈴木 たしかに俺、勇磨が寝てもまだゲームひとりでやってるもんなぁ(苦笑)。ネクストレベルにいけるように頑張ります。

僕たちの中での大事なことがぶれずに、いかにやっていけるか

(笑)メジャーデビューして、今後というのはどう考えていますか?

安部 どんどん大きい会場で多くの人に聴いてもらって、広がっていけば嬉しいなとぼんやりとは思いますけど、どういう状況になっても、周りが変わっても、僕たちの中での大事なことがぶれずに、いかにやっていけるかだと思うので、今とずっと変わらないかなと思います。

鈴木 前回のアルバムを作って、どんどん大きなところでもライブをやれるようになって。そこから1年が経って、いろいろ経験もして。自分たちの芯を見失わず、悪い意味でなくちゃんと昇華して、ライブもレコーディングもすべて本気でぶつかっていって、どんな環境でも真摯にやれたら、それがいちばんいいなと思ってます。

「ぶれない芯」というのは、さっきおっしゃっていた「本気でやる」ということ?

安部 ホントもう、それですね。あと、人に迷惑をかけない(笑)。人に迷惑をかけないで、全力でやる。いろんな人が関わってくれて、信頼の中でいいものが生まれると思うので、それを裏切らないようにしたいし、その芯を持ってこのまま続けていきたいなと思います。

アナログ7インチ盤
「SURELY/気持ちいい風が吹いたんです」

2017年6月21日発売
HR7S044(7inch Vinyl)¥1,500(税別)
SIDE A. SURELY
SIDE B. 気持ちいい風が吹いたんです

never young beach 3rd album『A GOOD TIME』TOUR

9月3日(日)岡山YEBISU YA PRO
9月14日(木)名古屋ボトムライン
9月15日(金)浜松FORCE
9月18日(月・祝)札幌cube garden
9月22日(金)高松DIME
9月23日(土)福岡BEAT STATION
10月1日(日)味園ユニバース
10月14日(土)金沢AZ
10月15日(日)新潟studio NEXS
10月17日(火)仙台CLUB JUNK BOX
10月20日(金)赤坂BLITZ

never young beach(ネバーヤングビーチ)

松島皓(guitar)、阿南智史(guitar)、安部勇磨(vocal, guitar)、巽啓伍(bass)、鈴木健人(drums)。2014年春に、安部、松島の宅録ユニットとして活動開始。2014年9月に阿南、巽、鈴木が加入、現体制の5人組となる。2015年5月に1stアルバム『YASHINOKI HOUSE』を発表し、<CDショップ大賞>ノミネート作品に選出。7月末には〈FUJI ROCK FESTIVAL’15〉に出演。2016年発表の2ndアルバム『fam fam』も<CDショップ大賞2017>のノミネート作品に選出された。2017年7月に3rdアルバム『A GOOD TIME』でメジャーデビュー、9月から全国ワンマンツアー〈『A GOOD TIME』TOUR〉を開催。
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