映画『銀魂』  vol. 1

Interview

まさかの!? そして奇跡の実写化! 小栗旬・菅田将暉・橋本環奈が「銀魂」の現場を語り尽くす

まさかの!? そして奇跡の実写化! 小栗旬・菅田将暉・橋本環奈が「銀魂」の現場を語り尽くす

SFなのに時代劇。ギャグ満載なのに、泣ける。幅広い世代に愛読されている空知英秋原作の人気コミック「銀魂」は、その独特の世界観とニュアンスを実写で再現するのは難しいと目されてきた。だが、作風が近いとされる福田雄一というクリエイターによって、不可能が可能となる。原作を愛する小栗旬を筆頭に主演級の超豪華キャストが集結、見事なまでに原作の面白さと福田組ならではの妙味を配合せしめた。この夏大注目の一作を特集で取りあげる本企画、まずはメインキャストの万事屋(よろずや)三人衆、坂田銀時と志村新八、ヒロインの神楽を熱演した小栗旬・菅田将暉・橋本環奈に、「銀魂」の撮影を振り返ってもらった。

取材・文 / 平田真人 撮影 / キセキミチコ/KISEKI inck


アクションで魅せるからこそ、ギャグがきいてくるんです

まずは定型の質問ですが、この万事屋の3人ならではの雰囲気や関係性がどのような感じなのか、語っていただければと思います。

小栗 あれ。将暉、今日はメガネなんだ?

菅田 「銀魂」の新八で取材を受けるときは、メガネをかけることにしたんですよ。

小栗 そうなんだ〜。……で、関係性ですけど、基本的に将暉も環奈も僕のことをナメていましてね……(笑)。

菅田橋本 そんなことないですよ〜。

小栗 いや、もう全然、僕の言うことを聞いてくれないんですよ。

菅田 いやいや、ちゃんと小栗さんの舞台も観に行くつもりですし!

小栗 将暉からは差入れがあったけど、環奈からはなかったな〜(笑)。

橋本 違うんですよ、ちょうど明日送ろうかな〜と思っていたんです(笑)。

菅田 言われなかったら送る気なかったパターンじゃん(笑)。

小栗 ほら、ナメられてるでしょ(笑)。

菅田 でも、映画本編では意外と3人一緒のシーンって、多くないんですよね。

裏を返すと、小栗さんの度量の大きさを示しているのではないか、と……。

菅田 本当、そうなんです。僕もカンカン(=橋本)も、甘えっぱなしなので。いつも美味しいものをご馳走してもらってばかりですから、はい。

小栗 え、そんなにご馳走してないぞ(笑)。

菅田 あれ、そうでしたっけ(笑)。

小栗 最終的には福田(雄一監督)さんがご馳走してくれるっていうことが多いよね。

菅田 そうでした。、ヘヘッ。

橋本 真面目な話をしますと(笑)、私は今回が小栗さんと共演させていただくのが初めてだったんですけど、初日から楽しませてくださって。上様のペットだったカブトムシを捕まえに行くシーンの撮影がまた面白くて! 

©空知英秋/集英社 ©2017映画「銀魂」製作委員会

菅田 カンカン、ハジけてたもんなぁ。こんなに面白い子だとは思ってなかったよ。

小栗 うん、全然イメージと違ってた。

橋本 いえ、あの、もうイメージどおりだと思うんですけど……(笑)。

菅田 え、イメージって「清楚」とか?

小栗 「千年に何人」とか?

橋本 ツッコミありがとうございます。でも、お2人とも半笑いで言うの、やめてくださ〜い(笑)。

菅田 いや真面目な話、(菜々緒演じる来島)また子とのくだり、めっちゃ笑ったもん。

橋本 本当ですか!?

菅田 あれをやりきれるヒロインはなかなかいないと思うよ。

小栗 いないね。素晴らしかったよ、ホント。

橋本 ああいう芝居を求められることも、今まではなかったんですけどね(笑)。

反対に、銀ちゃんと新八のエピソードで笑ったというところはありますか?

橋本 そうですね……面白いシーンはたくさんあるんですけど、だからこそ銀ちゃんのアクションシーンがめちゃくちゃカッコイイなって。これは声を大にして言いたいですね!

菅田 うん、そこは触れないとアカンよね。だって僕ら、ものすごく時間をかけて撮っているのを見ていますから。だからこその、あのアクションの仕上がりに震えるというか。
で、新八も決闘があるって聞かされて、ヨシッと思っていたら、(佐藤)二朗さんとの別の意味でのガチンコ勝負が待っていたという。初号を観たとき、小栗さんから言われたんですよ。「俺と(堂本)剛くんや新井(浩文)くんがあんなに時間を掛けて撮ったアクションよりも、二朗さんと将暉のアドリブの方が長いってどういうことなんだよ!」って、開口一番言われましたからね(笑)。

小栗 だって、実際に出来上がった映画を観たら、僕らのアクションよりも全然長いんですよ。こっちが何日もかけて撮ったシーンがアッという間に終わって、数分で一気に撮ったアドリブがほぼノーカットで使われているって、理不尽だろって(笑)。

橋本 二朗さんは静岡のロケでも、毎日午前中に撮り終わって帰られていましたから(笑)。

©空知英秋/集英社 ©2017映画「銀魂」製作委員会

その常識外の基準こそが福田組だと(笑)。

菅田 ただ、今回のアクション監督が海外の方だったので、福田さんもどこでOKを出していいのか、迷っていたところがあったかもしれないですね。福田さん的にはOKでも、アクション監督の方をチラッと見るんですよ。
それでうなづいたら、今度は小栗さんたちを見て、うなづいたらOKが出るっていう。でも、映画を引き締めるアクションがあるからこそ、カンカンの演じた神楽のお下劣な歌の面白さが引き立つわけですよ。

橋本 そうですよね、銀ちゃん──小栗さんがカッコよく決めてくださったから、神楽も思いきりふざけることができたんだなって。

菅田橋本 ありがとうございました(と、小栗に向かって最敬礼する)。

小栗 どういたしまして。いや、こちらこそありがとうございました。何だ、これ(笑)。

菅田 (笑)。でも、ムロ(ツヨシ)さんとのシーンは楽しそうだったじゃないですか。

小栗 ああ、(平賀)源外とのね。ムロくんとの芝居は楽しかったなぁ。

橋本 あの現場には行っていないので、初号で初めてお2人のシーンを観たんですけど、めちゃくちゃ笑いました!

小栗 あの撮影でムロくんから二の腕をバシバシどつかれるんだけど、本当に青アザになったからね!

菅田 結構どつかれてましたよね〜。

小栗 しかもムロくん、見事に同じポイントをどついてくるんだよ。肩の筋肉と腕の筋肉のね、ちょうど間のところ!

菅田 そこ、一番痛いところですやん(笑)。

小栗 家に帰って、「あれ、なんでこんなところにアザがあるんだろう?」って考えて、「あ……ムロくんのパンチだ!」って。アクションよりもムロくんとのシーンの方が激しかったっていうね(笑)。

菅田 ただ、何やかんや言うても小栗さんと新井さんが一番大変だったのかなって。

橋本 私も見ていて、新井さんが一番大変だったように思いました。

小栗 実際、新井くんは大変だったと思うよ。死にそうな顔してたからね……。

菅田 「福田組で笑いの要素が皆無の俺って何だろう……」って言ってましたからね。

小栗 で、アクションがまためちゃくちゃハードだっていう。「もうアクションものは二度とやらねえ!」って吠えてたもんなぁ。   

©空知英秋/集英社 ©2017映画「銀魂」製作委員会

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