映画『銀魂』  vol. 2

Interview

「福田組」を裏の裏まで知る2人。佐藤二朗とムロツヨシが明かす「銀魂」に見る福田雄一という才能

「福田組」を裏の裏まで知る2人。佐藤二朗とムロツヨシが明かす「銀魂」に見る福田雄一という才能

福田夫婦のスカウター能力の高さには驚かされるばかり

そんな福田監督ですが、奥様の意見にも全幅の信頼を置いていらっしゃるんですよね。

ムロ 以前、奧さんが福田さんに言ってくださったらしいんですよ。「あなた、二朗さんとムロくんは手放しちゃダメ」って。それを聞いた時は、うれしかったですね。

佐藤 ムロの面白さには、福田よりも奧さんの方が先に気づいたんだよね。それで焼肉だかを食べに行ったっていう。

ムロ そうです、焼肉を食べに行きました。

佐藤 そこは非常に好ましいなぁと思って、あのご夫婦を見ているんですけど、福田は心から奧さんのことを信じているからね。

ムロ そうそう、奧さんの眼力、スカウター能力をね。見つめた対象の戦闘能力がピピピ……って数値化されるんじゃないかと思っているんですよ(笑)。でもね、真面目な話、本当に見る目がすごいんですよ。福田組でヒロインを演じたり……「女子ーズ」(’14)のメンバーだった高畑充希ちゃんも有村架純ちゃんも、今みたいに騒がれる全然前から注目していたんですよ。それから「明烏」(’15)の吉岡里帆も!

佐藤 え、全員、福田の奧さんが見いだしたの?

ムロ いや、奧さんの意見がすべてではないと思うんですけど、福田さん自身のスカウター能力が高いっていうことが言いたかったんです。

佐藤 ああ、なるほどね。でも、わかるなあ。

ムロ 先見の明がすごいんですよ。充希ちゃんと架純ちゃんがアッという間に売れて、吉岡もすごいジャンプ力でのびていきましたからね(笑)。

佐藤 昨年の暮れに福田が演出して吉岡が出演した舞台を観に行ったんだけど、びっくりしたのが、いい意味でまったく垢抜けてないのよ。CMにたくさん出たりして、ドラマも連続で出たから、さすがに垢抜けただろうな、ちょっと淋しいけど仕方ないなと思っていたら、本人も芝居もいたって純朴なんだよね。

とにかく、俳優の魅力を引き出すのが福田はうまい。柳楽優弥にしても、そうだよね。見事に新境地へいざなったところがあるじゃない。

ムロ 特に柳楽は「アオイホノオ」がもしなかったら、今の柳楽らしさはなかったかもしれない。福田組に参加して「芝居が楽しくなった」ってボソッと言ってましたからね。

佐藤 堤幸彦さんもだけど、その人の作品に出る多くの俳優が売れる、多くの俳優がその監督に恩を感じる。福田もそんな感じになってきてる。でも堤さんも福田も「え?俺なんか何もしてないよ」と言っちゃうところがカッコいい。ま、あまり福田を褒めたくはないが(笑)。

ムロ 賀来賢人に中村倫也といった面々も福田塾を出て、羽ばたこうとしていますからね。

佐藤 福田塾(笑)! でも、別に育成しようとか出世させようといった意識が、福田本人にないのが、またいいんだけどね。

「銀魂」でも初めて福田組に参加した役者さんがたくさんいらっしゃいますよね。

ムロ (中村)勘九郎さんとかね。

佐藤 小栗のツテだったそうだけど、また勘九郎くんが素晴らしくて!

ムロ やりきるって大切だなと思いましたね。あと、(岡田)将生も初参加でしたっけ?

それこそ、福田さんの奧さんが「桂は絶対に岡田将生くんじゃないと」と、強烈にプッシュされたそうです。

佐藤 へぇ〜。俺が小栗に聞いた話は、福田から「銀魂」の話をされる1週間前に将生と呑んでいたらしんですけど、「小栗さんは実写化をたくさんやっているから、『銀魂』の話が来て受けたら、コミック以外の普通の役はできなくなるんじゃないか」と言われたんですって。それで小栗も心が揺れたそうなんですけど、結局銀時役を受けて。で、何日か経ってキャストを聞いてみたら、将生が桂役で名を連ねていて思わずコケたという(笑)。しかも、将生は「ジョジョ(の奇妙な冒険)」にも出ているんですよね。

ムロ 言われた言葉をそっくり返してやるって言われても、将生はしょうがないですよね(笑)。まあ、あとは福田ファミリーのひとりだけど、(堂本)剛くんが高杉役を受けてくれたのが大きいなあと。

佐藤 本当に、剛があの役を演じることによって、作品全体に色気をもたらしてくれたんですよね。また、剛の高杉がカッコよくて!

ムロ 殺陣もきまってましたよね。ま、僕と二朗さんとヤスケン(安田顕)さんは、それぞれ自分の役割をそれぞれやりきれたのかな、と。欲をいえば、もういくつかシーンがあるとうれしかったですけど、源外という役が好きだったし、現場に行くと楽しくやるためのアイデアを福田さんが持ってきてくれましたし、楽しかったですよ。

©空知英秋/集英社 ©2017映画「銀魂」製作委員会

佐藤 銀時が決闘に行く前に源外を頼って訪ねるというシーンでムロがいるというのはさ、実際の小栗とムロの関係性を知っている人間としては感慨深かったけどね。

ムロ 二朗さんにそう言ってもらえると、僕も感慨深いですね。

佐藤 俺は空知(英秋)先生から直々に「二朗さんは原作を知らなくていいので、いつものようにやってください」と言ってもらえたので、武市変平太がどんな有様になろうと責任は我にあらず、すべての責任は福田に在り、と最後に言わせてもらって、まとめの言葉にさせていただきます。

ムロ すべての責任は福田さんにあると(笑)。まあ、いい意味で原作とは違う魅力が詰まった映画になったと思いますので、エピソードにしろギャグにしろアクションにしろ、みなさんを満足させる自信はありますので、どうか劇場に足を運んでご覧ください!

画像ギャラリー

映画『銀魂』

2017年7月14日公開

【ストーリー】
銀髪天然パーマのぐうたら侍、でも仲間を護るためにはキリッと光る“万事屋銀ちゃん”こと坂田銀時とその周りで起こる大騒動。
そして、不可解に絡み合う謎の事件…。


幕末の江戸、鎖国を解放したのは黒船――ではなく、エイリアンと宇宙船だった!
今や地球人と宇宙からやってきた天人(あまんと)が共に暮らす、将軍おひざ元の江戸・かぶき町。ここで、なんでも屋「万事屋(よろずや)」を営む銀時は、従業員の新八や居候の怪力美少女・神楽といつものようにダラダラした午後を過ごしていた。だが、ぼんやり見ていたTV番組のニュースで、カブトムシ狩りで一攫千金できると知り…、てんやわんやの大騒動で幕が開く!
ある日、万事屋に仕事依頼が舞い込む。江戸で暗躍する攘夷志士の桂が謎の辻斬りの凶刃に倒れ行方不明になったというのだ。
その影にうごめくのは、「人斬り似蔵」の異名を持つ浪人・岡田似蔵。そしてかつて銀時と共に攘夷志士として救国のため戦った高杉晋助。
捕らわれた仲間を救出するため、この世界を護るため――満身創痍の銀時はひとり、走り出す。江戸の空に浮かぶ戦艦で、一世一代の大バトルが始まろうとしていた――!

監督:福田雄一
原作:「銀魂」空知英秋(集英社「週刊少年ジャンプ」連載)
出演:小栗旬 菅田将暉 橋本環奈 柳楽優弥 新井浩文 吉沢亮 早見あかり ムロツヨシ 長澤まさみ 岡田将生 佐藤二朗 菜々緒 安田顕 中村勘九郎 堂本剛
主題歌:UVERworld「DECIDED」
製作:「銀魂」製作委員会
制作プロダクション:プラスディー
配給:ワーナー・ブラザース映画
©空知英秋/集英社 ©2017映画「銀魂」製作委員会
オフィシャルサイトgintama-film.com
オフィシャルTwitter@gintama_film

■主題歌

UVERworld
DECIDED
2017年7月12日発売
主題歌を担当したUVERworldのインタビュー記事はこちら

UVERworld 映画『銀魂』を彩る渾身の一曲。最近のUVERにはこういう曲が必要だと気づかされた理由

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2017.07.12


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