Interview

Maison book girl ひねくれ感、引っかかり、違和感。新曲に広がる“ブクガらしい”世界とは? 

Maison book girl ひねくれ感、引っかかり、違和感。新曲に広がる“ブクガらしい”世界とは? 

この春、初の全国ツアーを開催し、キャリア最大規模となる赤坂BLITZで開催されたファイナル公演「Solitude HOTEL3F」も大成功に収めたMaison book girl(通称:ブクガ)が、新曲「rooms」を含む3曲入りのメジャー2ndシングル「412」をリリースする。このタイトルに関しては、「(プロデューサーの)サクライケンタさんからは何も説明されてない」(コショージメグミ)というが、ホテルの3階から、412号室のある4階に階段を登ったという意味が込められているのではないかと思う。ホテルが何階建てで、部屋がいくつあるのかはわからないし、あくまでも想像に過ぎないのだが、彼女たちが一歩ずつ、着実にステップアップしてることだけは確かだ。

取材・文 / 永堀アツオ ライブ写真 / 稲垣謙一


「last scene」はブクガが発足する前、一番最初にできた曲なんですよ(コショージ)

赤坂BLITZでのワンマンライブの感想から聞かせてください。

矢川 楽しかったです。ライブが始まって、1曲目の途中で幕がおりた瞬間に、会場の人の多さに胸がギュってなってしまって。最初の方で、自分の中でクライマックスを迎えてしまったんですけど、最後までそのテンションでやり終えたのでよかったなと思います。

コショージ めちゃめちゃ緊張したのをすごい覚えてて。ツアーで色々やってきたんですけど、ファイナルが一番緊張しました。大きい会場なのと、知り合いも観にくるし、ツアーの締めだから、いいものにしなきゃっていう気持ちが強かったせいかなと思います。

和田 アルバム『image』の順番通りに、頭から最後までやっていたので、ツアーを重ねるごとに、どんどん課題が見つかってきて。ファイナルは、ツアー初日よりもいいものができたと思うし、やってて、すごく楽しかったです。

井上 全国を回った中で出てきた課題が、最後にちゃんと全部、出し切れたと思います。私もやっぱり楽しかったですね。

アンコール最後のMCではコショージさんが「3人の手を離さないようにしたい」と話しながら4人で手を繋いでました。ツアーを成功させた後、今後について話しました?

コショージ ……めっちゃ関係ない話していいですか? 今日、葵がやめますって言い出す夢を見て。それがめっちゃリアルだったんですよ。「リリイベ期間中は迷惑をかけるわけにはいかないから、辞めるとしたら、今年の10月か、来年の4月になると思います」ってラインもきて。まじかと思って。でも、葵が決めたことだしって、1回、飲み込んだんですけど、後から3人で集まって、「やっぱり、葵がいないとブクガはダメだ」っていう話をして。じゃあ、葵がやめたら唯も辞めるっていうことにしようってなって。葵に、『葵がやめたら唯も辞めるって言ってるんだけど、どうしよう』っていう夢だったんですよ。めっちゃリアルじゃないですか。

矢川 大丈夫だよ。私、ブクガやめても働き口ないから。しばらくしがみ付かせてもらうからね。

コショージ そうだよね。だから、きっと、逆夢をみたんだと思います。

じゃあ、今回、「last scene」を再録したのはどうしてですか?

コショージ 赤坂BLITZでアンコールの最後にやったので、そこで、サクライさんが「そういえば、こんな曲あったな」って思い出したのかなって思います(笑)。「last scene」はブクガが発足する前、一番最初にできた曲なんですよ。だから、ブクガがどういうものかが分かってきた今、あらためて、ちゃんと表現するっていうことに意味があるかなって感じがします。

井上 本当に一番最初にレコーディングした曲だったから、当時は何も考えないで歌ってて。それが、自分的にはあまり好きじゃなかったんですよ。でも、「last scene」自体はいい曲だなって思っていたので、今の状態で録り直せたことが嬉しいです。

和田 私は加入を発表した時のワンマンで聞いて、すごいかっこいい曲だなって思ったのを覚えていて。それ以来、あんまりやってなかったので。思い出してくれてよかったなって思ってます。

矢川 ライブで前の振り付けを振りコピしてくれてる人もいたんですけど、今回、振り付けも新しくしているので、新しい音源とともに、新しい振り付けも見て、今のブクガの「last scene」をちゃんと知ってもらえたらいいなって思ってます。

<僕らの夢はいつも叶わない。きっと>と歌ってますよね。

矢川 一番最初に作った曲で、これからグループが始まるぞっていうときに書く歌詞ではないですよね(笑)。夢を叶えよう! っていうはずなのに、叶わないって言われちゃって。何を考えてるんですかね。

コショージ うーん、叶わないって歌いながら、叶えたいっていうことなのかな。

これも逆説的な意味なんですかね。

和田 最初のバージョンは子供っぽい声で歌ってて。子供に言われるとその通りな気がして、絶望感がある曲だなって思ってたんですけど、今、気持ちを込められるようになって。逆にちょっと希望が見える曲になったなって思います。

世界観が広がるよね。真ん中に部屋を置いたりもできるだろうし(井上)

結成から3年目の今のブクガの夢というと?

和田 ここでやりたい! みたいなのがあんまりないので。例えば、赤坂BLITZをソールドできたら、次はここって思うだろうし。そういう意味では、夢はずっと叶わないんですかね……。

矢川 私はライブで外周をトロッコで回るのが夢なんですよ。

井上 ブクガで? それは叶わないな。

矢川 叶わないかな。いつか回りたい。横アリとかならできるよね。

井上 そうだね。赤坂BLITZで凝った演出はカーテンくらいしかできなかったので、横浜アリーナなら、火も出せるだろうし。

矢川 水のカーテンもやりたい。

井上 世界観が広がるよね。真ん中ステージを置いたりもできるだろうし。

コショージ ……ま、ブクガは叶えきれないくらいの夢を持ってるんだぞっていうことです!

「めちゃキャッチーだけど、攻めたい」って言いました(コショージ)

(笑)では、1曲目の新曲「rooms」に関しては、サクライさんに何かオーダーはしました?

コショージ サクライさんから「次のシングル、どういう曲がいいと思いますか?」っていうラインがメンバーに来たんですよ。そこで、「めちゃキャッチーだけど、攻めたい」って言いました。抽象的には言いました。

矢川 どんなのがいいかな〜って考えてたら、コショージとサクライさんがやりとりしてて。そうね。そういう感じがいいねって思いながらみてました(笑)。

井上 見たらもう終わってた。せやなって。

和田 うん、家でうなづいたね。

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