舞台『四月は君の嘘』  vol. 1

Interview

舞台『四月は君の嘘』松永有紗x河内美里x山下永夏が原作愛や男性キャストについてガールズトーク

舞台『四月は君の嘘』松永有紗x河内美里x山下永夏が原作愛や男性キャストについてガールズトーク

切ない青春ラブストーリーを描いた漫画『四月は君の嘘』。売り上げ500万部を超え、映画化されたことも記憶に新しいが、この夏ついに舞台化が決定! 天才ピアニスト・有馬公生と自由奔放なヴァイオリニスト・宮園かをりの淡くて切ないラブストーリーが舞台上で繰り広げられる。
主人公の有馬公生役には安西慎太郎、ヒロインの宮園かをり役を松永有紗、有馬公生の幼馴染みの澤部椿役を河内美里、公生の同級生で恋のライバル?でもある渡亮太役を和田雅成、そして公生と同年代のピアニストの井川絵見役を山下永夏、相座武士役を横井翔二郎と、フレッシュな若手俳優たちが出演する注目の舞台だ。
今回は芽吹いたばかりの桜のように可憐でフレッシュな女性キャスト陣、松永有紗・河内美里・山下永夏にインタビュー。彼女たちの舞台にかける熱いガールズトークを楽しんでほしい。

取材・文・撮影 / 竹下力


多くの方に愛されている原作なので緊張します

500万部を超える原作であり、アニメ化、映画化を通じて多くのファンを虜にし、いよいよ舞台化が決定しました。出演が決まった時の心境はいかがですか。

松永有紗 こんなに大きな舞台は初めてです。しかも、本当に多くの方に愛されている原作なので、緊張もしています。もちろんワクワクも大きくて、ドキドキとワクワクの繰り返しですね。

山下永夏 原作がある舞台は初めてで、怖さもありますが、これからの稽古で乗り越えていきたいですね。

河内美里 『四月は君の嘘』は、幅広い年代の方、大人や子供、男性も女性もみんなが共感できるストーリーになっています。どんな演出や稽古になるのか楽しみです。

左から 山下永夏、松永有紗、河内美里

ご自身の演じる役所や魅力を教えてください。

松永 ヴァイオリニストの〈宮園かをり〉は、とても明るく、天真爛漫で自由な女の子ですね。ただ弱い部分も持ち合わせていて、物語が進むにつれて、どんどんかをりの色んな面が明らかになっていきます。100%でぶつかってヴァイオリンを演奏するので、お客様が見入ってしまうぐらい迫力のある演技ができたらいいなと思っています。

河内 〈澤部椿〉は〈渡亮太〉(和田雅成)と一緒で音楽の演奏はしないのですがスポーツ万能な女の子。、お母さんの死でピアノが弾けなくなってしまった公生にもう一度音楽を取り戻して欲しいという強い気持ちを持っています。アクティブな女の子で、周りを引っ張って行きますが、自分のことになると奥手になってしまうんです。本当の気持ちに気づかないふりをする、女の子らしくて切ない部分が魅力ですね。

それでも物語の冒頭で校舎の窓を野球のボールで割ってしまう猛者ですね。

河内 強打者なんです(笑)。

「四月は君の嘘」 1巻7ページ


山下 〈井川絵見〉は公生に憧れて、ピアノを始めて、公生やピアノに熱い思いを持っていますが、表面上はクールを装っています。ただ感受性が豊かで、いろいろな感情が内側で渦巻いているところが魅力だと思います。そんな〈絵見〉を稽古を通して表現できるようになれたらなって思います。

演出の伊勢直弘さんはご自身で俳優もされているし、若手の育成にも熱心で、とても丁寧な稽古をされる方だそうですね。

河内 つかみどころのない独特の空気感を持ってらっしゃるように感じました(笑)。でも、優しくて、なんでも受け止めてくれそう。

松永 でも、稽古になったらめっちゃくちゃ怒られたりして(笑)。

山下 まさか!(笑)

松永 たとえどんなことがあっても、必死でついていこうと思います。

演出でどのように『四月は君の嘘』が再現されるか楽しみですし、実際に、一流のソリストでヴァイオリン奏者の小林修子さん、そしてピアノの松村湧太さんの生演奏が聴けます。

松永 ストーリーももちろんですが、音楽のシーンはとても大切です。一流の方が演奏されますから、私たちも必死に食らいついていきたいです。

河内 原作ファンの方は曲を聴けば「あ、あのシーンだ」と思い出すでしょうから、音楽のシーンには特に緊張感があります。

山下 漫画から音は聞こえないかもしれませんが、臨場感があって、今にも聴こえてきそうな描写ばかり。音楽をあまり聴かない人にもきっと魅力になると思うので、そこはみんなで上手に表現できるようになりたいよね。

松永河内 うん。

「四月は君の嘘」から演じる役柄で印象的なシーンは?

原作は音楽の道を志す男の子と女の子の切ないラブストーリーですが、演じる役柄で印象に残っているシーンはありますか。

松永 〈かをり〉が、〈公生〉にピアノの伴奏を泣きながら頼むシーンで胸がキュンとなりますね。

「四月は君の嘘」 1巻210ページ


河内 〈公生〉と2人で雨宿りをして、そこで告白するシーンですね。恥ずかしがり屋だから言ってやったぜ! と得意げに走って逃げちゃうところが思わず応援したくなりますね。また、告白することによって、〈椿〉も成長した瞬間なんだと思います。

「四月は君の嘘」 10巻145ページ


山下 演奏会でピアノを弾き終わった後に、〈公生に〉秘めたる想いを告白しそうになりますが、あくまでクールにピアノの演奏に思いを込めて伝える。ピアノを通して〈絵見〉が成長する姿がかっこいいと思いました。

「四月は君の嘘」 4巻115ページ


それぞれのキャラクターが悩み、葛藤を抱えながら少しずつ成長する姿が丁寧に描かれているのが魅力的な漫画ですね。みなさんお互い、役の印象と実際にお会いした印象でギャップはありましたか。

松永 全然です。初めて会う日に、楽屋に入った瞬間に2人を見たら、〈椿〉だ、〈絵見〉だとわかりました。美里ちゃんは目があった瞬間に笑ってくれて、楽屋にある差し入れのパンも〈椿〉みたいに親身になって選んでくれました。ソファーに座っていたのに、わざわざ立ってこれは何々だよと教えてくれたり、嬉しかったですね。私がボソボソと声に出したところは全部拾ってくれたり……。フォローしてくれるし、フレンドリーですね。はるかちゃんは〈絵見〉のように凛としているなと思いました。座っている時もスチャッとしてて(背筋を伸ばす)。

河内山下 スチャ!?(笑)

松永 「スチャ」、「キラーン」、「バッ」って音がして、振り向く時もバラが舞っている印象でした。

河内 あり(松永有紗)ちゃんは、楽屋に入ってきた時に、ひまわりみたいにパンッと弾けるような、〈かをり〉の初登場のシーンみたいな明るい印象でした。笑顔も印象的で打ち解けやすくて、話しかけやすいオーラがいっぱいあって。

「四月は君の嘘」1巻48ページ


松永 ありがとうございます(笑)。

河内 永夏ちゃんも〈絵見〉そのものですね。〈絵見〉は赤いドレスを着ますが、絶対に赤いドレスが似合うと思いましたね。目力があって、知的な感じもして、お姉さんな感じ。

山下 恥ずかしいな(笑)。

河内 それからおでこも好き。

山下 製作発表の時に、髪を下ろすかどうか悩んでいる時に、あげたほうがいいって言ってくれたよね。

河内 あげたほうが絶対に可愛いもん。

山下 2人ともよく笑っているからラッキーなことに巡り会えた幸せな気分になれました。

安西(慎太郎)さんはストイックで座長感が出てる!

ここは女子会なので、男子キャスト陣についての話も聞きたいです(笑)。どんな印象を持っていますか?

松永 安西(慎太郎)さんは、和田(雅成)さんと仲が良くて、よく2人で会話をしています。制作発表会の時に、袖で緊張していると、安西さんがみんなを和ませてくれて、優しかったです。

河内 安西さんはストイックな空気感がすごいと思いました!

座長ですね(笑)。

河内 その通りです。座長感が出ているし、作品のことをしっかり考えてくれていて、嬉しいな。和田さんは周りをよく見て、空気を読んで、みんなが和むようなことを話してくれるムードメーカー。横井(翔二郎)さんは不思議な空気感を持っていて、役に入り込んでいて、まさに〈公生〉のピアノのライバルの相座武士役でした。

山下 製作発表会の舞台上で、和田さんが隣から、小さい声で要所要所ツッコミを入れるんです(笑)。初めて会った感じがしない仲の良い雰囲気を作ってくれて心強いです。

男子グループと女子グループが集まってできる、仲の良いクラスのようなカンパニーの誕生の瞬間ですね。それでは最後に舞台にかける意気込みをお願いいたします。

松永 漫画、アニメ、映画とたくさんの方に愛されている作品なので、カラフルで切ない世界観を舞台を通じてしっかり届けて、より愛して頂けるように全力で頑張りたいと思います。

河内 板の上での演技ですし、音楽は生演奏という、舞台ならではの世界観を出していきたいです。

山下 原作に負けないぐらい素敵な舞台をお見せしたいです。


左から 河内美里、松永有紗、山下永夏

松永有紗

1998年生まれ、東京都出身。アイドルグループ「リンクSTAR`s」のメンバー。2013年に『戦国降臨ガールズ[10]』で初舞台を踏む。

河内美里

1997年生まれ、東京都出身。2013年、明日行きの列車は今宵、満点の星の海を』で初舞台。主な出演舞台に『問題のない私たち』『遙かなる時空の中で6 幻燈ロンド』など。

山下永夏

1994年生まれ、三重県出身。2013年、『グッバイ・マザー』で初舞台。以降、テレビ、映画などに出演。

画像ギャラリー

舞台『四月は君の嘘』

【東京公演】2017年8月24日(木)~9月3日(日)AiiA 2.5 Theater Tokyo
【大阪公演】2017年9月7日(木)~10日(日)梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ

『ヒューマンメトロノームとも揶揄された正確無比なピアノ演奏』、『幼少から数多くのコンクール優勝』。そんな異名を持つ天才ピアニスト有馬公生は、母親の死をきっかけにピアノの音が聞こえなくなり演奏から遠ざかっていた。公生を心配する幼馴染みの澤部椿や渡亮太と学生生活を送り新学期になった四月。公生は同い年のヴァイオリニスト宮園かをりと出会う。かをりとの日々はモノクロな公生の心をカラフルに変えていく。ある日、かをりはコンクールのピアノ伴奏に公生を指名。再び鍵盤に触れたことで公生の中に新たな感情が芽生える。友人、ライバル、恩師と過ごす春夏秋冬は美しくも切ない物語を紡ぎ出す。

【原作】新川直司『四月は君の嘘』(講談社「月刊少年マガジン」所載)
【脚本】三浦香
【演出】伊勢直弘

【出演】有馬公生 役/安西慎太郎 宮園かをり 役/松永有紗 澤部椿 役/河内美里 渡亮太 役/和田雅成 井川絵見 役/山下永夏 相座武士 役/横井翔二郎 ほか

オフィシャルサイトhttp://kimiuso-stage.com

©新川直司・講談社/エイベックス・ピクチャーズ株式会社

原作本 『四月は君の嘘』

四月は君の嘘
新川直司
月刊少年マガジン

vol.1
vol.2