仲村トオル&藤原竜也主演舞台『プレイヤー』開幕。コメント&舞台写真到着

仲村トオル&藤原竜也主演舞台『プレイヤー』開幕。コメント&舞台写真到着

8月4日(金)から東京・Bunkamuraシアターコクーンにて上演が始まった、前川知大 作・長塚圭史 演出舞台『プレイヤー』。初日の幕開きに舞台写真とコメントが到着した。

『プレイヤー』は、『散歩する侵略者』『太陽』などが映画化されたこととでも今注目を集めている劇作家・演出家 前川知大が、自身が作・演出を務める劇団イキウメで2006年に上演した戯曲『PLAYER』(死者の言葉が生きている人間の身体を通し、死後の世界から語りかけ=再生されるというサイコホラー作品)を劇中劇に据え、新たに書き下ろした新作。

ある公共劇場のリハーサル室で行われている戯曲『PLAYER』の稽古風景を舞台に、戯曲の持つ不穏な世界が演じる俳優たちを侵食していき、生と死、現実と虚構の境界線が次第に曖昧になっていく世界が描かれる。

<死者が生者の再生装置となっていく戯曲『PLAYER』>と<俳優たちが劇作家の言葉を再生する“Play”>、<俳優たちが俳優役を演じる“Player”>という“演じること”が幾重にも重なる入れ子構造というこの複雑な物語をスリリングに仕上げるのは、演出家の長塚圭史。そして登場人物には、藤原竜也、仲村トオル、成海璃子、木場勝己、真飛聖ら、実力派俳優が顔を揃えている。


【作・前川知大コメント】
長塚さんとの共同作業はとても刺激的で充実した時間でした。俳優も魅力的な人が集まり、作家として稽古場に同席するのは、得がたい経験でした。この作品の大きな要素に、瞑想をはじめとするスピリチュアルな事柄があります。そういったものに抵抗感がある人もいるでしょう。実際登場人物も抵抗し、飲み込まれ、変わっていきます。人は変化を恐れながらも変化を求め、私たちはこのバランスの中で生きています。本来、変化とは楽しいもので、心に残る映画や演劇、芸術は、その人の何かを変えてしまう。劇中の(仲村トオルさん演じる)時枝のように、世界を変えようというのは極端ですが、お客様には、フィクションが描き出す“現実を揺さぶる力”のようなものを想像し、感じて、楽しんでいただければ幸いです。

【演出・長塚圭史コメント】
前川知大氏は今をときめく人気劇作家、同業者でしかも同世代。つまり本来であれば互いの作品の気に入らないところを引っ張り出して論戦、と行儀良くゆけばまだいいのですが、取っ組み合ったまま土手から転げ落ちて当然の間柄。しかし前川さんと私は、深夜の居酒屋で掴み合わず、朝の喫茶店で穏やかに話し合い、前川氏が10年前に書いたという『PLAYER』なる奇作を机上に持ち込んで以来、長い長いお喋りを続けてきました。そしてこの長いお喋りは、とうとう前川知大の血肉となって戯曲に表出したのです。私の役割は作品と劇場を繋ぐこと。そういう心づもりのお喋りであったように思いましたが、打てば響く前川氏の柔軟性には何度も感心させられましたし、私にとってはこの目の前の台本から広がるものがすべて、これを全うすることが私の役割であると思い、この日を迎えました。

【藤原竜也コメント】
今回は、稽古場で非常に贅沢な経験をさせていただきました。たとえば蜷川さんの稽古が“短期間で人生を駆け抜ける作業”だとしたら、今作の稽古は多くの時間を費やして、皆でじっくりとキャラクターの裏付けを考え、探っていく作業でした。圭史さんの稽古は新鮮であり、演劇の基本姿勢だとも感じます。また、難解な前川戯曲がそうさせているのかもしれません。そのホンで、皆で勝負しようと、圭史さんは僕らの前で迷いをいっさい見せることなく、最善の方向に向かって稽古を進めていってくれたように思います。僕自身は、圭史さんに自由に泳がされるようにして、楽しく稽古を重ねてこれました。面白いメンバーが集まっているので、それぞれのキャラクターに注目していただきたいと思います。

【仲村トオル コメント】
前川君の戯曲については、非日常、非現実風の “前川流SFラッピング”が施されてはいるけれど、その中身は意外とシンプルでトラディショナルなものなんじゃないかと感じています。“誰かに体を奪われて、自分ではない言葉を吐く”というのは、僕ら俳優が仕事でやっていることでもあるし、たとえば竜也君から蜷川さんの稽古場の話を聞くことで、自分はまったく経験のない蜷川さんの稽古場をチラッと覗き見した気分になるのも、同じようなことだなと。それは役者と演出家の関係だけでなく、一般社会の人間関係のいたるところで起こりうる感覚ではないでしょうか。圭史君の、緻密に計算しながらそれを見せない、“足跡を残さない演出”は面白いです。複雑な構造の作品ですが、観客の皆さんに、「何かはっきりとはわからないけど、とてもすごいものを見た」と思ってもらえたら嬉しいですね。

【成海璃子コメント】
実は今回の座組、藤原さん以外の皆さんとは全員「初めまして」なんです。異なるジャンルの方がそろっているので、稽古を見ているだけで面白い。特にトオルさんの不気味な演技はまったく想像できなかったので、瞑想の指導者・時枝が出てくると「ステキだな~」と思わず眺めてしまいます(笑)。せっかくこういったお芝居に参加するので、楽日までに一度は、すうっと瞑想に入っていく体験をしてみたいです!

稽古場での俳優とスタッフのやりとり、劇中劇での登場人物たちのやりとり、そしてそれを実際に劇場で演じている俳優たち、目撃している観客たち。それぞれの世界の境界線も次第に曖昧になっていく、そんな不思議な感覚を味わう『プレイヤー』。観客もいち“プレイヤー”として、気づけば狂気を帯びたこの物語に次第に飲み込まれていくことだろう。本公演はBunkamura シアターコクーンにて8月27日(日)まで、その後、大阪公演と静岡公演へと続く。

【STORY】
舞台はある地方都市の公共劇場内のリハーサル室。国民的なスターから地元の大学生まで、様々なキャリアを持つ俳優、スタッフたちが集まり、演劇のリハーサルが行われている。演目は新作「PLAYER」。死者の言葉が、生きている人間を通して“再生”されるという、死が生を侵食してくる幽霊の物語だった──行方不明の女性・天野真が遺体で見つかった。死後も意識として存在することに成功した彼女は、記憶をアクセスポイントとして友人たちの口を借りて発言するようになっていく。事件を追っている刑事・桜井(藤原竜也)を前に、天野を死に導いた環境保護団体代表・時枝(仲村トオル)は、死者との共存が物質文明を打開するだろうと語る。カルトとしか思えない時枝の主張に、桜井は次第に飲み込まれていく。

(舞台写真:細野晋司)


『プレイヤー』

<東京公演>2017年8月4日(金)〜8月27日(日)Bunkamura シアターコクーン
<大阪公演>2017年8月31日(木)〜9月5日(火)森ノ宮ピロティホール
<静岡公演>2017年9月9日(土)・9月10日(日)静岡市民文化会館・中ホール

作:前川知大
演出:長塚圭史
出演:藤原竜也 仲村トオル 成海璃子 シルビア・グラブ 峯村リエ 高橋 努 安井順平 村川絵梨 長井 短 大鶴佐助 本折最強さとし 櫻井章喜 木場勝己 真飛 聖
主催/企画・製作:Bunkamura
オフィシャルサイト
http://www.bunkamura.co.jp/cocoon/lineup/17_player/