リュック・ベッソン監督の想像力の源とは⁉ 映画『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』トークイベント開催

リュック・ベッソン監督の想像力の源とは⁉ 映画『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』トークイベント開催

3月30日(金)に公開される映画『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』を手掛けた世界的巨匠リュック・ベッソン監督の6年ぶりの来日を記念したトークショーが3月14日にTSUTAYA TOKYO ROPPONGI で開催され、昨夜のジャパンプレミアに続いて監督を一目見ようと、会場は平日にもかかわらず多くの観客が詰めかけた。

本作は、『スター・ウォーズ』はじめ数々のSF映画に影響を与えているという説があり、SFの金字塔と言える『ヴァレリアン』をもとにベッソン監督が映像化されたもの。最新鋭のVFX技術を駆使して、28世紀の宇宙を舞台に銀河をパトロールする美男美女のコンビが全宇宙の存亡を揺るがす陰謀に立ち向かうさまを描く。主人公を演じるデイン・デハーンと、ヒロインのカーラ・デルヴィーニュに加え、ポップス界の世界的スーパースターのリアーナが銀河系SFエンターテインメントに挑んでいることでも注目されている。

『アデル/ファラオと復活の飛躍』でも、バンド・デシネを映画化しているベッソン監督は、コミックやほかのバンド・デシネから受けた影響について「少年の頃は地方に住んでいて、継父がテレビを置かない主義だったんだ。だから、当時の僕にとってバンド・デシネやコミックはテレビの代わりだった。むしろテレビより良かったよ。時間も空間も超えられるし、色んなエイリアンにも会えるからね(笑)」と感慨深げに少年時代を振り返っていた。また、本作の原作の「ヴァレリアン」については、「当時の連載が『ピロット』という雑誌で、週1回2ページだけだったんだ。だから毎週(続きが気になって)忍耐を強いられたけど、次号を待つ間に展開や使われる色彩を想像していて、そこで脳が鍛えられたよ」と語った。

続いて、シンガーソングライターで、ベッソン監督の姪でもあるアレクシアン・シラが登場。監督は過去作『アーサーとミニモイと不思議な国』の際にも、まだ幼かったアレクシアンが曲を作ってくれたと言い、「ただ、出来た曲が暗すぎて、アレクシアンに『これは子供向けのアニメーションなんだ』と説明して採用はしなかったんだよ」と振り返っていた。本作のために、アレクシアンが「A Million on My Soul」を作った際、プロデューサーのヴィルジニー・ベッソン=シラと曲に惚れ込んだそうで、「姪だから起用したってわけじゃないよ(笑)」と笑いながら話していた。

そして、満を持してアレクシアンがデビュー曲となった本作の劇中歌「A Million on My Soul」を日本初披露。最初は少し緊張気味だったアレクシアンも歌い始めると一気にスイッチがオンに。その魂のこもった迫力ある歌声に観客も思わず聞き入り、歌が終わるやいなや盛大な拍手が巻き起こった。この歌にはベッソン監督も大満足の様子で、アレクシアンも「アリガトウゴザイマシタ!」と日本語で集まったファンにお礼しつつ、「この曲のパフォーマンスを披露したのは、まだ2回目なの。ぜひ劇場で聴いてね!」とアピールした。

「A Million on My Soul」をはじめとして、28世紀を舞台としていながら、オープニングに最新曲ではなく、デヴィッド・ボウイの名曲「スペース・オディティ」を使うなど、音楽へとてもこだわるベッソン監督。その理由について、「本作の脚本執筆中に、車の運転中に『スペース・オディティ』がかかったんだ。僕は映画のシーンが頭に思い浮かんでいるから、『オープニングシーンにピッタリじゃないか』と思ったんだよ。ボウイとは付き合いが長くて、『アーサーとミニモイ~』でも声優をお願いしたんだ。天国の大きな劇場で『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』を3Dで観ているって聞いたよ(笑)」と茶目っ気たっぷりにコメントし、会場を沸かせていた。

集まったファンから、映画『ブレード・ランナー』の人造人間(レプリカント)役で著名なルドガー・ハウアーが出演している理由について聞かれると、「『ブレード・ランナー』の大ファンだからお願いしたかったんだ。今回は(レプリカントではなく)人間として登場したら面白いじゃないかと思って」とコメントし、非常に楽しんで本作を作っていた様子だった。また、会場には映画『グラン・ブルー』のレーザーディスクを持参したコアなファンにベッソン監督が急きょレーザーディスクにサインをするというサプライズもあった。最後に、監督がファンに向けて感謝の言葉を語り、大盛況の中イベントは幕を閉じた。

【STORY】
西暦2740年。宇宙を守る任務を帯びたエージェントのヴァレリアン(デイン・デハーン)とローレリーヌ(カーラ・デルヴィーニュ)。二人が向かったのは、長い年月を経て拡張を続け、あらゆる生命が共存する宇宙ステーション・アルファ、別名“千の惑星の都市”。しかし、その深部には謎の放射線反応が見られ、3,000を超える種族が死滅の危機にあったのだ。「10時間以内にその原因を究明せよ」という極秘ミッションを託された2人の前に突如現れたのは、30年前に消滅したはずの惑星の住人たち。彼らの思惑とは一体…? 果たしてヴァレリアンとローレリーヌは“千の惑星の都市”の危機を救うことができるのか―!?

映画情報

『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』
3月30日(金)全国ロードショー

監督・脚本:リュック・ベッソン 
原作:「ヴァレリアン」ピエール・クリスタン(作)/ジャン=クロード・メジエール(画)
キャスト:デイン・デハーン、カーラ・デルヴィーニュ、クライヴ・オーウェン、リアーナ、イーサン・ホーク、クリス・ウー、ジョン・グッドマン、ハービー・ハンコック、ルトガー・ハウアー
2017年|フランス|英語|カラー|スコープサイズ|137分|配給:キノフィルムズ
© 2017 VALERIAN S.A.S. – TF1 FILMS PRODUCTION

オフィシャルサイト
http://www.valerian.jp/