前田敦子「エッチな会話が、楽しそうだなって」過激で破天荒な映画『素敵なダイナマイトスキャンダル』初日舞台挨拶

前田敦子「エッチな会話が、楽しそうだなって」過激で破天荒な映画『素敵なダイナマイトスキャンダル』初日舞台挨拶

「写真時代」「ニューセルフ」など、伝説的なカルチャー・エロ雑誌を世に送り出した編集長・末井昭の自伝的エッセイを、俳優・柄本佑を主演に迎え、冨永昌敬監督が映画化した『素敵なダイナマイトスキャンダル』が3月17日、公開初日を迎え、初日舞台挨拶が行われた。

©2018「素敵なダイナマイトスキャンダル」製作委員会

本作は、7歳の時に母親が隣家の若い息子とダイナマイト心中するという壮絶な体験をした末井青年が、工員、キャバレーの看板描きと職を転々としながら、70〜80年代のサブカルチャーを牽引する伝説の雑誌編集長となっていくまでを描いた青春グラフィティとなっている。

柄本佑、前田敦子、三浦透子、尾野真千子、峯田和伸、菊地成孔、末井昭(原作者)、冨永昌敬監督が登壇。

壇上に揃うと、まず柄本から「この映画は去年7月に完成しまして、宣伝とかやって、ずいぶん長かったなという気がして、まだはっきりと公開したんだという実感をできずにいますが、みなさんが最初のお客さんになりますので、このような場を用意していただきました。よろしくお願いします」と晴れ晴れとした笑顔でコメント。
続いて、柄本演じる末井の妻・牧子役の前田は「無事初日を迎えられ、このような朝早く来ていただいてありがとうございます。今日は楽しい1日になるのではないかと思います。尾野さんにパワーをもらって元気です。楽しんで帰って下さい」と挨拶した。

柄本佑

前田敦子

舞台挨拶は、あてはまる場合は○、あてはまらない場合は×で答える形式で進行した。
本作の出演オファーに対して、迷いがあったかどうかの質問について、尾野には迷いがあったようだ。「過激だったので…文字が過激だったので、これに私出ていいのか迷いまして…自分の役どころではなく、それ以外がかなり過激ですから」と話していた。確かに映画は、母親がダイナマイトで心中、さらにエロ雑誌編集長に至るまでの末井の半生をセキララに描いていることから、過激なシーンも存在する。尾野のいう“過激”は映画本編で感じてほしい。

尾野真千子

さらに、音楽監督も務めた菊地に迷いがあったようだ。「俳優じゃないので、絶対無理と思いましたし。音楽は最初からやるつもりでいたんです」と話すと、出てみようと思った経緯を訊かれ「音楽監督として、主題歌を末井さんとお母様役になる方のデュエットソングにするというアイデアがあって。女優の方と末井さんのデュエットが成立するなら出ると言って。成立してしまって…」と出演経緯となるエピソードを披露した。

菊地成孔

続いて、原作者の末井昭を知っていたかどうかという質問について、知らなかったと答えた柄本は「(映画の)お話をいただいて、この原作『素敵なダイナマイトスキャンダル』表紙の女装された姿を見るまで知りませんでした。表紙になっている姿を見て、“夜中にパチンコのCMに出ている人だ!”というので一致しました」と、幼少期に末井の姿を胸に刻んでいたようだ。映画を観ると、末井本人と思わざるを得ないほどマッチしている。「(末井に)似ていると思いました。目のちっちゃいところとか(笑)。全体的に似ているなと思います。(女装については)末井さんにアドバイスいただいて。パンティとブラジャーはつけなさいと。それがスイッチだからと。それを聞いて、衣装の方に準備していただいて臨みました」と末井本人からのアドバイスも受けて、柄本は全身全霊で臨んだようだ。
一方、前田も末井昭を知らなかったようだ。「この間の完成披露まで知らなくて(笑)。舞台に立って気づきました」と、“はじめまして~”と舞台でまた挨拶し、会場を沸かせていた。

この映画ではじめて経験したことについて、愛人・笛子を演じた三浦は「ベッドシーンとか初めてでしたし、あと…20代から30代という10年ある幅をやるというのも初めてでした」と振り返ると、柄本も「ストリーキングとか…その他も大体が初めてでしたね。(ストリーキングのシーンは)ペンキかぶってやったんですけど、(現実に)やってたら、自分ここにいないですよね(笑)」と、笑いを誘っていた。

三浦透子

尾野も、「ダイナマイトをお腹に差したの初めてでした。まさかここに差すとは思わなくて。現場に行ったら、監督がここ(着物の帯の中)に差してきました」と答えていた。
監督は「(ここにいる)ご出演の方とご一緒するのも初めてでしたし、初めて2時間を超えた作品でした」と、末井昭の半生を描くことで得たキャストとの出会いと踏み込んだことのない領域に達したことを明かした。
さらに、末井は「映画で歌を唄うという、それがCDになるというのは初めてでした。菊地さんにずいぶんご苦労かけたと思いますが。(柄本への)女装指導もはじめてでした」とコメント。エンディングで披露されている末井と尾野がデュエット曲にも注目だ。

末井昭(原作者)

最後に究極の選択を求められた。エロ雑誌の編集長とストリーキング、やるならどっち?という質問について、1人ストリーキングを選んだ尾野は「究極だからね。究極だからやりたいのよ。究極じゃなかったらやりたくないわよ。(笑)。絶対できないでしょ!?できないことやりたいからね」と話すと、エロ雑誌編集長を選択した前田は、「映画で手伝うシーンがあるんですけど、おしゃれだったんですよ。末井さん書かれていたものが。おしゃれだなと思ったので、これならできるなと思って。あと、ピンク電話が楽しそうで。雑誌の編集部で若い子からの電話をとって、エッチな会話をするんですが、楽しそうだなと思いました。コツがあるんだなって」と、編集部で行われていた雑誌としてのサービスの一部について興味深々の様子だった。

峯田が会場の笑いを誘った。「脱ぐのは…ストリーキングみたいなものはやってきたので(笑)。編集とか好きなので、雑誌とか作ってみたいなと思って」とコメントして会場を沸かせていた。

峯田和伸

舞台挨拶の最後に柄本は「末井昭さんという一人の人物を通して、70年代から80年代を舞台に、本来なら138分に収まらないくらいの情報量がぎゅうぎゅうにつまった爆発力と疾走感を感じていただけると思います。あるところから、キュとなる冨永監督のストーリーテリングを楽しんでください」とアピール。

冨永昌敬監督

冨永監督も「3、40年前という少し昔が舞台となってますが、若い人に観てほしいと思ってます。平成生まれの人とか、昔のことは絵空事みたいなことだと思うのですが、面白がってもらいつつ…末井さんの半生にはすごくヒントがあるんですね。それを受け取ってもらいたいと思っています。若い方々が観て、自分にも“面白いことができる”と思ってもらいたい」と熱く語って、舞台挨拶は終了した。

©2018「素敵なダイナマイトスキャンダル」製作委員会

激動の時代に、奇想天外で数奇な運命を辿った雑誌編集長の≪笑いと狂乱≫の青春グラフィティ『素敵なダイナマイトスキャンダル』は、3月17日より全国公開。

映画『素敵なダイナマイトスキャンダル』

3月17日(土)テアトル新宿、池袋シネマ・ロサほか全国公開

キャスト:
柄本 佑 前田敦子 三浦透子
峯田和伸 松重 豊 村上 淳 尾野真千子
中島 歩 落合モトキ 木嶋のりこ 瑞乃サリー 政岡泰志 菊地成孔 島本 慶 若葉竜也 嶋田久作
監督・脚本:冨永昌敬
原作:末井 昭「素敵なダイナマイトスキャンダル」(ちくま文庫刊)
音楽:菊地成孔 小田朋美
主題歌:尾野真千子と末井昭「山の音」(TABOO/Sony Music Artists Inc.)
配給・宣伝:東京テアトル
2018年/日本/138分/5.1ch/ビスタ/カラー/デジタル/R15+
©2018「素敵なダイナマイトスキャンダル」製作委員会

オフィシャルサイトhttp://dynamitemovie.jp/