「この映画はセックス・エンターテインメント!」松坂桃李、2年間演じ続けた“娼夫”に感慨ひとしお。映画『娼年』公開記念舞台挨拶。

「この映画はセックス・エンターテインメント!」松坂桃李、2年間演じ続けた“娼夫”に感慨ひとしお。映画『娼年』公開記念舞台挨拶。

2001 年の直木賞候補になり、性の極限を描いたセンセーショナルな内容が話題を呼んだ石田衣良の恋愛小説「娼年」。2016 年の舞台版と同じ松坂桃李×三浦大輔のコンビで映画化され、遂に公開となった。
その公開翌日となる4月7日(土)、舞台挨拶がTOHO シネマズ日比谷にて行われ、主演の松坂桃李をはじめ、真飛 聖、冨手麻妙、猪塚健太、桜井ユキ、馬渕英里何、監督の三浦大輔が登壇した。

映画『娼年』は、退屈な日常を送る20歳の大学生・森中領(リョウ)が、会員制ボーイズクラブのオーナー・御堂静香に誘われ“娼夫”となり、様々な女性と関係を持ちながら成長を遂げていくストーリーである。

まず“娼夫”のリョウを演じた松坂は「映画はほとんど裸だったので、皆さんの前で服を着ているのは、危ないプレイをしているようで恥ずかしい(笑)」と映画の内容になぞらえて笑いをとり会場を一気に和やかムードにする。
続いて、会員制ボーイズクラブ「Le Club Passion」のオーナー“静香”を演じた真飛 聖は「やっと公開になりましたね。笑顔で観てくださるお客様が多くて嬉しいです」と微笑んだ。

松坂桃李

真飛聖

真飛聖が女性目線から語る映画『娼年』。 欲望を満たすカタチの先に見えてくるもの。

真飛聖が女性目線から語る映画『娼年』。 欲望を満たすカタチの先に見えてくるもの。

2018.04.06

謎の美少女“咲良”を演じた冨手麻妙は「完成披露試写とは違った空気感があって緊張しましたが、みなさん笑顔でホッとしています」とコメント。
リョウが務めるNo.1娼夫・平戸 東を演じた猪塚健太は「初日に映画館で観ました。エンドロール終わりで余韻に浸る方が多かったので、みなさんと余韻を共有したいと思います」と挨拶。

冨手麻妙

猪塚健太

同級生・白崎 恵を演じた桜井ユキは「ちょうど1年前のこの日にリョウと撮影したので、ここに立つことができて特別な感情が湧いてきます」とキュートな笑顔を見せた。
イツキを演じた馬渕英里何は大胆に背中にスリットの入ったシルクのドレスを着こなしていたが「ご覧の通りのお漏らし女優です(笑)。私は試写も観たのですが、自分でも予想もしていなかった大爆笑をしてしまいました」と会場の爆笑をさらりとさらっていく。
三浦監督は「今をときめく松坂桃李くんにここまでハードな役を演じさせた諸悪の根源は僕にあります(笑)」と笑いを交えつつ和かに登壇者がそれぞれ挨拶。

桜井ユキ

⾺渕英⾥何

三浦大輔監督

MCからSNSでは女性の反響が公告され、“もう一度観たい”という声が多いと感想を聞いて、松坂は「嬉しいですね。濡れ場のシーンが多いですが、舞台は大爆笑でしたし、映画にもそんなシーンがたくさんあります。気持ちよく笑って、涙して欲しいです。感情を解放してください」と真顔でコメント。
一方、真飛は「あと松坂さんのプリプリのお尻ですよね」と松坂のお尻を見つめると、三浦監督から「お尻が痙攣するシーンは松坂くんのアドリブです」と真飛の話を広げ、会場から笑いを誘っていた。

笑いに満ちた場を引き締めるように松坂は「娼年は、舞台を含めると2年かかりました。すべてが完結したようで感慨深いです。普段抱えている心の硬い襞が少し柔らかくなって優しくなれる作品だと思っているので、ぜひ2、3回と観てください」と役者陣を代表して改めて意気込んだ。

最後に三浦監督は「キャスト・スタッフが死にもの狂いで作った結晶がスクリーンに刻まれています。まさに“セックス・エンターテインメント”という新しいジャンルを作ろうとした意欲作です」と自信をみせて応じ、盛大のうちに公開挨拶は幕を閉じた。

圧倒的なリアリティで表現される性描写に注目が集まるが、この映画の真骨頂はリョウが女性たちの心の奥底に潜む欲望をまざまざと見つめ、人として成長していく人間ドラマである。今年、もっともセンセーショナルな映画を、実際に劇場で確かめてほしい。

取材・文・撮影/竹下 力

映画『娼年』

4月6日(金)TOHOシネマズ新宿他全国ロードショー

松坂桃李
真飛聖 冨手麻妙
猪塚健太 桜井ユキ ⼩柳友 ⾺渕英⾥何 荻野友⾥ 佐々木心音 大谷麻衣 階⼾瑠李
⻄岡德⾺/江波杏⼦

脚本・監督:三浦大輔
原作:⽯⽥衣良「娼年」(集英社⽂庫刊)
製作幹事:ファントム・フィルム ハピネット
制作プロダクション:ホリプロ
企画製作・配給:ファントム・フィルム
レイティング: R18+
©⽯⽥衣良/集英社 2017映画『娼年』製作委員会
オフィシャルサイトhttp://shonen-movie.com/
公式Twitter@shonen_movie

書籍情報

『娼年』
石田衣良・著
集英社文庫
恋愛にも大学生活にも退屈し、うつろな毎日を過ごしていたリョウ、二十歳。だが、バイト先のバーにあらわれた、会員制ボーイズクラブのオーナー・御堂静香から誘われ、とまどいながらも「娼夫」の仕事をはじめる。やがてリョウは、さまざまな女性のなかにひそむ、欲望の不思議に魅せられていく……。いくつものベッドで過ごした、ひと夏の光と影を鮮烈に描きだす、長編恋愛小説。