平井 堅、西城秀樹の「ギャランドゥ」をカバー!「20年ほど前、“平井堅くん”と声をかけてくださった」

平井 堅、西城秀樹の「ギャランドゥ」をカバー!「20年ほど前、“平井堅くん”と声をかけてくださった」

平井 堅が自身のライフワークと位置づけているアコースティック形式のコンセプトライブ『Ken’s Bar』の開店20周年記念公演が、5月30日、TOKYO DOME CITY HALLで行われた。

この日、2タイトル同時リリースとなったシングル「トドカナイカラ」「知ってるんでしょ?」を含む全17曲の披露となったパフォーマンスは全国35ヵ所の映画館でライブビューイング上映され、東京だけでなく、各地に平井 堅の歌声が響き渡る夜となった。

『Ken’s Bar』は1998年5月29日、平井 堅自身のオリジナルに加え、洋楽・邦楽のカバーも交え、シンプルなアコースティック形式で披露するというコンセプトを持つライブとして誕生した。会場をバーに見立てていることから、観客にはアルコールやソフトドリンク、コースターが提供されることも特色のひとつで、その第1回の会場はわずか50人キャパのライブスペース、大久保のON AIR Okubo Plusだった。

以降、『Ken’s Bar』は開催地域を広げ、また、ライブハウス、アリーナ、ドーム、さらに夏には屋外と、様々な規模やシチュエーションの会場で毎年続けることで、今ではファン以外の人たちにも知られるコンセプトライブとなった。そして、20周年記念となる『Ken’s Bar 20th Anniversary Special !! vol.1』と題されたTOKYO DOME CITY HALL公演は文字どおり、スペシャルなものとなった。

1曲目は「even if」。シングルとして発表されたのは2000年だが、1998年の記念すべき第1回の『Ken’s Bar』から披露されていた曲で、当時は「バーボンとカシスソーダ」というタイトルだった。つまり、このコンセプトライブのテーマソングともいうべきもので、続いては平井 堅のブレイクのきっかけとなった2000年の大ヒット曲「楽園」。『Ken’s Bar』の歴史においても平井 堅のキャリアにおいても、特別な意味を持つ2曲で『Ken’s Bar 20th Anniversary Special !! vol.1』は幕を開けたのだった。

だからというべきか、「even if」「楽園」はいつも以上にエモーショナルかつ力強いボーカルで、このオープニング2曲であっという間に『Ken’s Bar』の世界へ引き込むと、「『Ken’s Bar』へようこそお越しくださいました」と、平井 堅は深々と頭を下げた。その姿に『Ken’s Bar』が20周年を迎えられたことの感謝が十二分に伺えた。

そして、「20年経って、わたくし46歳になりました。命がけで今宵も歌います、ボーイズ&ガールズ!」と観客を煽って始まったのは、大人気企画「リクエストコーナー」。選ばれたラッキーな観客が自分の歌ってほしい平井 堅ナンバーをリクエストすることができるという趣旨のもので、この日は「ex-girlfriend」と「Sing Forever」が披露された。

ファンとの爆笑トークも交えた「リクエストコーナー」が終わると、「思いがかさなるその前に・・・」「魔法って言っていいかな?」とバラードが続き、場内のムードは一変するが、直後の、この日初めてとなるカバーで再び一変。先ごろ急逝した西城秀樹の「ギャランドゥ」で大変な盛り上がりとなったからだ。

平井 堅は「一度だけお会いしたことがあって、それこそ20年ほど前のことだったんですけど、ぼくにとっては大スターで、ほんとに実在するんだと横目で見ていたら、“平井 堅くん”と声をかけてくださって、気さくに話をしてくださって、それをすごく憶えています」と、西城秀樹との思い出を話し始めた。

「ほんとにカッコよくて、足が長くて、背が高くて、歌が超絶にうまくて、唯一無二の声があって……。70年代後半から80年代初頭のキラキラした男性ソロボーカリスト華の時代。ぼくはそういうキラキラした芸能界がとても好きなので、秀樹さんに負けないパフォーマンスができるよう、皆さんを驚かせたいな、頑張りたいなと思っています」と哀悼の意を表し、生命の尊さについて歌った「ノンフィクション」でファーストステージは終了となった。

休憩を挟み、二部構成で展開する『Ken’s Bar』。セカンドステージはベット・ミドラーの「The Rose」で始まった。2003年発表のカバーアルバム『Ken’s Bar』にも収録されていることからもわかるとおり、平井 堅のフェイバリットナンバーの中の1曲。しかもこの日は、「歌詞が素晴らしいので」ということで、日本語詞をスクリーンに映し出しながら熱唱するという、平井 堅のライブでは非常にめずらしい演出が盛り込まれていた。

そして、現在の音楽シーン注目の若手シンガーソングライター、あいみょんの「愛を伝えたいだとか」、Mr.Childrenの「渇いたkiss」の邦楽カバー2曲のあと、「恋の甘さと苦さ、もどかしさを歌ったものです」といって始まったのは、6月1日に公開される映画『50回目のファーストキス』主題歌であり、新曲の「トドカナイカラ」。

続いて、「キミはともだち」「POP STAR」とお馴染みの代表曲でさらに会場をヒートアップさせると、セカンドステージ最後に披露する曲を、感謝の意を込めて平井 堅はこう紹介した。「この曲も今日、20歳になりました。1998年5月30日に発表したときはそんなに売れなかったんですが、20年経って、ライブに欠かせない大切な曲になったのは、実際にみなさんが会場に足を運んでくださることで成長したからです。ありがとうございます」。その「Love Love Love」も、「even if」や「楽園」同様、平井 堅にとって特別な意味を持つ曲というわけである。

アンコールは、テレビ朝日系ドラマ『未解決の女 警視庁文書捜査官』の主題歌であり、夜道で女性にあとをつけられるホラーテイストのミュージックビデオでも話題の新曲「知らないんでしょ?」でスタート。ステージ上の平井 堅の表情や姿がクリアに確認できないほどの薄暗いライティングと、ステージ後方の壁全面に映し出される幾何学模様の抽象的な映像がこの曲が持つ不気味さを、さらに醸し出していて、このパートだけ『Ken’s Bar』のライブであることを忘れさせる異色の演出となっていた。

そしてラストは、平井 堅自らピアノを奏でる「強くなりたい」。先に披露した「Love Love Love」のカップリング曲で、すなわち、こちらも5月30日に20歳を迎えた曲。さらにいうと、1998年の第1回目となる「Ken’s Bar」のラストを飾った2曲は「Love Love Love」と「強くなりたい」だった。当時の最新シングル曲を歌った20年前の平井 堅と、現在の最新シングル曲を歌った20年後の平井 堅がシンクロした『Ken’s Bar 20th Anniversary Special !! vol.1』。アニバーサリーであり、過去を振り返る場面もあったライブだったが、つねにフレッシュな平井 堅をアピールしようとするシンガー、アーティストとしてのこだわりが、なによりも強く伝わってくる夜だった。

<セットリスト>
■ACT1
1. even if
2. 楽園
3. リクエスト(1) ex-girlfriend
4. リクエスト(2) Sing Forever
5. 思いがかさなるその前に・・・
6. 魔法って言っていいかな?
7. ギャランドゥ(西城秀樹)
8. ノンフィクション

ACT2
9. The Rose(ベット・ミドラー)
10. 愛を伝えたいだとか(あいみょん)
11. 渇いたkiss(Mr. Children)
12. トドカナイカラ
13. キミはともだち
14. POP STAR
15. Love Love Love

ENCORE
16. 知らないんでしょ?
17. 強くなりたい

PHOTO BY 古渓一道


リリース情報

2018.05.30 ON SALE SINGLE「トドカナイカラ」


平井 堅 OFFICIAL WEBSITE
https://kenhirai.jp
http://www.sonymusic.co.jp/artist/KenHirai/


Produced by 【es】エンタメステーション
Supported by M-ON! MUSIC