長瀬智也は「“この人に付いていきたい”と思えるような方」映画『空飛ぶタイヤ』本木克英監督&矢島 孝Pが裏側トーク

長瀬智也は「“この人に付いていきたい”と思えるような方」映画『空飛ぶタイヤ』本木克英監督&矢島 孝Pが裏側トーク

6月15日(金)より全国公開し、公開7週目で観客動員数130万人を突破した映画『空飛ぶタイヤ』の興行収入が、8月2日(木)現在で16億9,300万円、今週末には17億円超える見込みとなっている。

そんな大ヒットを記念して本作を作り上げた本木克英監督と、映画を企画した矢島 孝プロデューサーによるスペシャルティーチインイベントが新宿ピカデリーで行われた。

本木監督は「公開から7週間が終わり、夏休みのファミリー向け映画やアニメが全盛の中で、大人が一人で見に来るような映画がどれだけ対抗できるのか不安もあったのですが、皆さんのおかげで満足のいく結果が得られ、よかったと思います。今後も大人の鑑賞に堪えうる、心に響く映画を作っていきたいと思ってます」とコメント。矢島は「この企画が始まったときは、それほど周りから期待されておらず、中々キツいスタートを切ったわけですが、このような結果が出せまして、本当に皆さんのお陰だと思っております」と続けた。

質疑応答に移ると、「今日で5回目」「9回目」などリピーターからの質問が続出。会場には19回目、最多で24回も見に来ているお客さんも。「ホープ自動車にある“WE HAVE HOPE”のコピーの“HAVE”は、本作のキーアイテムとなる自動車の部品の“ハブ”をかけているのか?」など、コアな視点からの考察や鋭い質問に、本木監督と矢島がたじろぐ場面も多くあった。

――赤松徳郎役に長瀬智也さんをキャスティングされた決め手は?

矢島 下に信頼される社長像を思い浮かべたときに、ふっと長瀬さんが浮かんだんです。“この人に付いていきたい”と思えるような方だったので、長瀬さんにオファーをさせていただきました。クランクインに入る前に何度も役作りのディスカッションをし、熱く語る長瀬さんの姿をみて、“そのまま演じてくだされば、赤松です。”と言いかかってました。

本木監督 長瀬さんは素直に、率直な感性で役をとらえてくれたので、とてもよかったです。

――沢田課長(ディーン・フジオカ)の身に起きていることが自分自身に重なって、勇気づけられる映画だなと思いました。主題歌がとても合っているなと思っていたのですが、劇中に主題歌を入れなかった理由はあるのでしょうか。

矢島 “色々あったけど、希望も持って生きていきましょう”という内容なので、ドラマの中には入れずラストに持っていこうという考えに至りました。

――この作品を観て、大好きな野村芳太郎監督の『事件』『疑惑』『砂の器』の片鱗を感じました。今まで監督はコメディー路線だったのが、なぜ野村芳太郎系列のような作品を作られたのですか?

本木監督 私は松竹に助監督として入社した最後の世代でした。その時は社会派の映画を志していましたが、先輩監督たちからは「演出で一番難しいのは人を笑わせることだから、コメディーに挑戦した方がいい」と言われ、最初に『てなもんや商社』という映画を作りました。お客さんに笑ってもらえてやりがいを感じ、その後「釣りバカ」シリーズや「超高速!参勤交代」シリーズなどコメディーを作り続けながら“いつかは社会派作品を”と思っていたところ、矢島プロデューサーから本作の提案がありました。かつて松竹映画ではかなり作られていた、松本清張原作からの野村監督による『疑惑』や『事件』など、社会派だけど娯楽作品というのを、そろそろやらないとな、と思っていたところで機会をいただけたので、ありがたいです。

矢島 『空飛ぶタイヤ』をどういった映画にしようか、脚本の林 民夫さんと話していたときに、“かつての野村芳太郎作品のようなものを作ろう”と、挙がった作品が『事件』『疑惑』でした。

制作意図が観客にも伝わっていることを知り、本木監督も「まさしく映画というのは、作り手と、観ている人が作り上げていくものなのだと感じました」と感激した様子を見せた。

その他、会場内だけに留めておきたいここだけの裏話や、装飾に関するマニアックな質問まで飛び交い、イベントは幕を閉じた。

【STORY】
ある日突然起きたトレーラーの脱輪事故。整備不良を疑われた運送会社社長・赤松徳郎(長瀬智也)は、車両の欠陥に気づき、製造元である大手自動車会社のホープ自動車カスタマー戦略課課長・沢田悠太(ディーン・フジオカ)に再調査を要求。同じ頃、ホープ銀行の本店営業本部・井崎一亮(高橋一生)は、グループ会社であるホープ自動車の経営計画に疑問を抱き、独自の調査を開始する。それぞれが突き止めた先にあった真実は大企業の“リコール隠し”だった。果たしてそれは事故なのか、事件なのか。男たちは大企業にどう立ち向かっていくのか。正義とはなにか、守るべきものはなにか。日本を代表するオールスターキャストによる世紀の大逆転エンタテインメント!

作品情報

映画『空飛ぶタイヤ』
大ヒット上映中
原作:池井戸 潤『空飛ぶタイヤ』(講談社文庫、実業之日本社文庫)
監督:本木克英
脚本:林 民夫
出演:長瀬智也、ディーン・フジオカ、高橋一生、深田恭子、岸部一徳、笹野高史、寺脇康文、小池栄子、阿部顕嵐(Love-tune/ジャニーズJr.)、ムロツヨシ、中村 蒼
音楽:安川午朗
主題歌:サザンオールスターズ「闘う戦士(もの)たちへ愛を込めて」(タイシタレーベル/スピードスターレコーズ)
配給:松竹
Ⓒ2018「空飛ぶタイヤ」製作委員会

オフィシャルサイト:soratobu-movie.jp

『空飛ぶタイヤ』原作

サザンオールスターズ「闘う戦士(もの)たちへ愛を込めて」