松田龍平が多くの“映画人”に愛され続ける理由とは?『泣き虫しょったんの奇跡』制作スタッフが明かす松田の魅力

松田龍平が多くの“映画人”に愛され続ける理由とは?『泣き虫しょったんの奇跡』制作スタッフが明かす松田の魅力

将棋界に奇跡をもたらした異色の棋士・瀬川五段の自伝的小説を、自身も9歳から17歳まで奨励会に在籍していた過去を持つ豊田利晃監督が、「将棋を描くなら、『人生の縮図=将棋そのもの』な世界にたどり着きたい」という強い想いで映画化に挑んだ『泣き虫しょったんの奇跡』が現在公開中だ。

野田洋次郎、永山絢斗、染谷将太、妻夫木 聡、松 たか子、國村 隼といった主役級の豪華キャストが集結する本作で、主演を務めるのが松田龍平だ。圧倒的な存在感を放ち一躍注目を浴びるキッカケとなった映画『青い春』(02)以来、16年ぶりに豊田作品で主演を演じる。

久しぶりの松田と豊田監督の本格タッグに、映画化発表直後、「『青い春』好きにはたまらない!」という声が続出。この盛り上がりについてプロデューサーの大瀧は「この掛け合わせから漂うニオイが半端なものじゃない、只者じゃない雰囲気があるからなのでは」と分析。「独自の世界観をブレずに持ち続けられている二人のタッグだからこそ、その化学反応が気になって仕方ないところが、『青い春』を当時観た世代にも、ビデオやテレビで触れた世代にも待望感があるんだと思います」と語る。

松田もオファーを受けた率直な感想について、「豊田さんと一緒にまた映画を作れるということだけで、是非やりたいと思いました」と振り返り、「とにかくがむしゃらに、自分のやれることは全部やろう」と、並々ならぬ覚悟をもって挑んだことを明かしている。

一方、豊田監督も「黒澤明監督にとっての三船敏郎が、僕の中では松田龍平」と位置づけ、「“松田を主演に置き何を撮るか”ということは自分自身のテーマでもあり、自ずと力も入る」と語るほど、松田に対し絶大なる信頼を向けている。

豊田監督以外にも、石井裕也監督(『船を編む』)や吉田大八監督(『羊の木』)、大森立嗣監督(『まほろ駅前多田便利軒』シリーズ)など、多くの“映画人”から愛され、今では日本映画界を支える中心的な存在となった松田。大瀧は、松田について「パブリックなイメージとして物静かで淡々とされているような印象があるかもしれませんが、実は物凄く作品や役の事を考えてお芝居をされていて、その内に秘める熱い役への愛が凄いです」と語り、そのギャップが多くの映画監督らの心を掴み、起用せずにはいられない所以だと断言する。

“映画人”たちを魅了し続ける松田。本作を通じて、「きちんと瀬川さんの人生や記憶を伝えたいと思った」「このような物語が実際にあったということに興奮してほしい」と語る。その言葉通り、主人公しょったんの心の機微と変遷を見事に体現した松田の熱演をスクリーンで感じてほしい。

【STORY】
26歳。それはプロ棋士へのタイムリミット。小学生のころから将棋一筋で生きてきたしょったんこと瀬川晶司の夢は、年齢制限の壁にぶつかりあっけなく断たれた。将棋と縁を切りサラリーマンとして暮らしていたしょったんは、アマ名人になっていた親友の悠野ら周囲の人々に支えられ、将棋を再開することに。プロを目指すという重圧から解放され、その面白さ、楽しさを改めて痛感する。「やっぱり、プロになりたい―」。35歳、しょったんの人生を賭けた二度目の挑戦が始まる――。

映画情報

『泣き虫しょったんの奇跡』
大ヒットロードショー
監督:豊田利晃(『青い春』『クローズEXPLODE』) 
脚本:瀬川晶司『泣き虫しょったんの奇跡』(講談社文庫刊) 
音楽:照井利幸
出演:松田龍平、野田洋次郎、永山絢斗、染谷将太、渋川清彦、駒木根隆介、新井浩文、早乙女太一、妻夫木 聡、松 たか子、美保 純、イッセー尾形、小林 薫、國村 隼
製作幹事:WOWOW/VAP 
制作:ホリプロ/エフ・プロジェクト

©2018『泣き虫しょったんの奇跡』製作委員会 
©瀬川晶司/講談社

オフィシャルサイト
http://shottan-movie.jp/

『泣き虫しょったんの奇跡』原作