映画『デイアンドナイト』完成報告会で、山田孝之がプロデューサー業について思いを明かす。「10年前から興味があった」

映画『デイアンドナイト』完成報告会で、山田孝之がプロデューサー業について思いを明かす。「10年前から興味があった」

2019年1月26日(土)に全国公開される映画『デイアンドナイト』の完成報告会見が、本日10月5日(金)に東京国際フォーラムで行われ、企画・主演の阿部進之介をはじめ、安藤政信、清原果耶、藤井道人監督、そして、本作で初めて全面プロデュースに挑戦した山田孝之が登壇した。

「善と悪」をテーマとした本作は、父親の自殺をきっかけに実家に帰ることになった主人公が、父親の死の真相を探るうちに裏の顔があったことを知り、やがて自分も裏稼業に染まっていくさまを描く完全オリジナル作品。

2013年から企画があがり4年の年月を経て完成した本作。阿部は「長い時間をかけて、みんなで作ってきたので、感無量です。」とコメント。安藤は、「初めて2人で飲んだときに孝之が誘ってくれたんです。役者としても尊敬する山田孝之が直接自分のとこに来て誘ってくれて、その気持ちに絶対応えたいっていうシンプルな気持ちが、僕がここにいる全て。本当に完成して嬉しかったです、ここで、新しい才能に出会えたということも良かったです。」とアツく語った。

また、安藤も“新しい才能”と絶賛し、唯一オーディションで本作への出演が決まった清原は「この作品に出演できて、たくさん勉強になりました。撮影時の記憶があまりないくらい、毎日体当たり撮影でした。この作品に自分がそのくらい大きい熱量で撮影できていたという記憶はあって、すごく素敵な時間でしたし、役者人生のなかで、自分の糧になるものだと思いました。」と撮影を振り返った。

そんな清原について、山田は「500名くらいの応募の中から実際に100名くらいの方にオーディション会場に来ていただき、素晴らしい演技をしていただいたんですが、単純に清原さんにワンシーン演じてもらったら、すでに奈々(役名)だったんです。圧倒的に奈々だったんです。それは、もう、見つけた!という喜びと、たったワンシーンなのに奈々というキャラクターを完璧に汲み取ってくれていた喜びとで、まさかの泣くというね。最初から奈々だったので、現場でも安心でした。素晴らしかったです。僕は専属契約を結びたいとずっと思ってるんですけど、ただ僕はくだらないこともやっちゃうんで事務所さんがNGだと思います(笑)」と大絶賛した。

ここで、映画を観たばかりの記者からの質疑応答に。本作で本格的にプロデューサー業に徹した山田に対し、プロデューサーをやってみたいと思ったきっかけについて質問が及ぶと「きっかけはたくさんある」とし、「俳優として長年やらせていただくなかで、疑問に思うこと、不満に思うことがあって、なぜ自分がそういった状態になっているのかを知って、少しでも改善できたら自分と同じ思いを後輩たちにさせないことができるんじゃないかと思って。まずは、そこに立って、作ってみて、何かできることがあるんじゃないかと思ったのがきっかけです。ただ、10年くらい前から思っていたんですが、自分もまだ若くて、説得力もないですし、人脈もないですし、できる状態ではなかったんですが、30代になってそろそろ一歩目を踏み出してもいいんじゃないかと思ったのがこの作品でした。」と明かした。

また、「善」と「悪」をテーマにした作品をなぜ作りたいと思ったのかという質問について、藤井監督は、「最初に紙に書いてから変わっていないものが「善と悪」、そして「人が持つ二面性」でした。2013年に僕と阿部さんを取り巻く環境が、描きたいと思わせていたということを、今思い出しました。なので、2018年の今、同じように撮ってるかと言われると、違うと思うんですけど、2013年に感じた思いを4年間かけて自分たちでどう向き合うかということを続けてきた結果、この映画の脚本になったのかなと思います。」と返答。山田も「善と悪は誰もがずっと答えを出せないもの。藤井監督と阿部ちゃんと会ったばかりの時に、一つ質問したことがあって。映画のなかで明確に描かれいるシーンがあるんですけど、こういう状況になった時どうする?って聞いて。俺はこうするって答えが3人違ったんです。人のとる行動って決められないし、それのどれが正義であって悪であるのか、というのを答えではなく、しっかり画にして、映画を観てもらった人に、自分はどうなんだろうって考えて、いろんな人と話し合うきっかけになったら、すごく意味のある映画になるなと思って作りました」と思いを明かした。

最後に、「すごい、強い残る映画になったと思います。ひとりでも多くの人の胸に刺さるように頑張りたいと思います」(山田)、「“善と悪はどこからやってくるのか。”というテーマをこの映画で投げかけています。とても難しく、人それぞれ違うと思います。この映画をきっかけに、多くの人にこのテーマについて考えていただいて、感じていただけたら、とても嬉しいです」(阿部)と、それぞれアピールして終了した。

【STORY】
父が自殺をし、明石幸次は実家に帰ってきた。父は大手企業の不正を内部告発したことで死に追いやられ、家族もまた、崩壊の危機に陥っていた。そんな明石に、児童養護施設で働く男・北村が手を差し伸べる。子供を守るためなら犯罪も厭わない風変りな北村に魅せられた明石はやがて復讐に目覚め、善意と悪意は交差していく……。

作品情報

映画『デイアンドナイト』
2019年1月26日(土)全国公開


出演:阿部進之介
安藤政信 清原果耶
小西真奈美 佐津川愛美 深水元基 藤本 涼 笠松 将 池端レイナ
山中 崇 淵上泰史 渡辺裕之 室井 滋 田中哲司  

企画・原案:阿部進之介
プロデューサー:山田孝之・伊藤主税
監督:藤井道人
脚本:小寺和久、藤井道人、山田孝之
配給:日活
©「デイアンドナイト」製作委員会